社長日記

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2007年12月


 2007年12月31日(月)  雪
 「我々は天地の恩、人間の恩、道の恩、教えの恩など、あらゆる“恩”の中にあります。これに絶えず報いていくのが生活であります」恩という字は「口」に「大」と「心」から成っている。「口」は環境、「大」は人が手足を伸ばしている姿である。何のおかげでこのように手足を伸ばしておられるのか、と思う心が“恩を知る”ということです。・・・・・安岡正篤
 2007年12月30日(日)  雨
 寝転んでテレビを見ていようとも、仕事をしていようとも、私たちは生きています。しかし、私たちは「呼吸しろ、臓器よ働け」と常に意識してしますか?あるいは自分で働かせたり、休ませたりしているのでしょうか。私たちの生命は私たちが意識しなくても、いつも一生懸命生きています。社会的に成功しようが、オリンピックで金メダルを取ろうが関係ない。名もなき人でも、社会の底辺で生きている人でも同じです。善人でも罪人でも、健康でも病気でも、どんな人の生命も一生懸命生きているのです。生命の根源への目覚め、それが感謝でないかと私は思います。・・・・・小川一乗(大谷大学前学長)
 2007年12月29日(土)  くもり
 「教」には孝の文字が入っています。孝の道を示すことが教えということです。・・・・・伊與田覚(いよたさとる)論語普及会学監
 2007年12月28日(金)  くもり
 私は小さい頃貧しかったので、最初は腹一杯食べたい夢でした。丁稚奉公にいってからは、貯金して早く店を持ちたいと思いました。商売をはじめても、大きな会社など望みませんでした。一段上の夢を着実にこなしていっただけです。・・・・・松下幸之助
 2007年12月27日(木)  晴れ
 正当な商売で儲かっているところはみんな事業を通じて社会貢献ができているんですよ。トヨタ自動車が儲かっているのは、お客さんが「トヨタの車はいい」と思って買うからであって、トヨタのために買うんじゃないんだ。だからやっぱり徳なんですよ。会社と言うのはお客さんに対して徳を積んでいるから存在できるのである。・・・・・竹田和平(竹田製菓会長)
 2007年12月26日(水)  晴れ
 経営者として一番大切な能力は「忘れる」ことです。経営者は決断の連続でやっぱり悩むわけです。その中で、一つの決断に際して尾を引かないこと、その時その時集中して最適な決断をしていくことが、経営者に必要な能力だと実感しました。・・・・・細谷英二(りそなホールディングス会長)
 2007年12月25日(火)  晴れ
 東洋思想には「自修」といって、とにかく人間は自己を築くのは自分以外にはいないという言葉があります。仕事を面白くするのも自分、つまらなくするのも自分です。親だっていつまでも面倒見てくれるわけでは在りません。そしてもう一つ、「自得」という言葉があります。今の自分はどうなのか、本当に自分を分かっているのかと、自分と向き合うことが非常に大切だと思います。・・・・・北尾吉孝(SBIホールディングCEO)
 2007年12月24日(月)  くもり
 遠洋の漁場に出ようと決めると、風が起き、帆がざわめき、波が立ってくる。だが、まだ覚悟が決まらない船には風が起きんのよ・・・・・沖縄の漁師
 2007年12月23日(日)  くもり
 僕らは基本的に社会に役に立たないものを作ってきた。役に立たないものに対して、人は我慢をしません。説明書は読まない。分からなければ、全部作り手のせい。その厳しさに鍛えられてきたのです。・・・・・岩田聡(任天堂社長)
 2007年12月22日(土)  くもり
 仕事をする人は、頭を使っています。常に考えているのです。「この商品はもう売れなくなったから、次はどういう商品をつくるべきか」と考える。これが仕事です。しかし、作業をしている人は、十年前の商品を、何の疑問もなく売っています。そういう人は職務遂行能力が低いので、結果的にリストラされるのです。・・・・・田舞徳太郎
 2007年12月21日(金)  くもり
 利益とは、将来のためのコスト(明日の飯のタネを探すためのコスト)・・・・・シュンペーター
 2007年12月20日(木)  雨
「6つのタブー」・・・・・福本正雄(積水化成創業者) 
 1.「世の中が不況だから」とはいわない
 2.「政府が悪い」といって、責任回避をしない
 3.「そのうち、政府が何とか手を打ってくれる」などと、人様を当てにしない
 4.「私たちの業界の行儀が悪くて」などと自分の業界の悪口はいわない
 5.「業界が悪いから、わが社も悪いのだ」といった弁解はしない
 6.「あの社が行儀が悪いので、わが社も巻き添えをくって」などと泣き言はいわない
 2007年12月19日(水)  雨
 鉄砲で撃たれた傷は治すこともできよう。だが、人間の口でやられた傷は決して治すことはできない。・・・・・ペルシャの諺
 2007年12月18日(火)  雨
 人間の真価を直接に表すものは、その人の所持するものではなく、その人の為すことでもなく、ただ、その人が有る所のもの(ひととなり)である。・・・・・A・Hサミエル
 2007年12月17日(月)  雨
 富士の名画というものは、昔からあまりない。それは形ばかり写すからだ。富士の形だけなら子供でも描ける。富士を描くということは、富士にうつる自分の心を描くことだ。心とは、ひっきょう人格にほかならぬ。それはまた気品であり、気迫である。富士を描くということは、つまり己を描くことである。己が貧しければ、そこに描かれた富士も貧しい。富士を描くには理想をもって描かなければならぬ。・・・・・横山大観
 2007年12月16日(日)  晴れ
 どんな状況にあっても、孜々(しし)として人生を生きていると、あらゆる場面でいろいろな自分と出会える。それが人生の楽しみの一つのように思います。・・・・・山田きくこ(医師)
 2007年12月15日(土)  雨
 親によき習慣があれば子供も自然とそれを学ぶ。家庭内で親が手本を示していれば、子供たちはもっと健康になり、精神も豊かになります。・・・・・日野原重明(聖路加国際病院理事長)
 2007年12月14日(金)  雨
 どんなに些細なことからでもよい。第一着手は「なすべきをなし、なすべからざるをなさず。思うべきを思い、思うべからざるを思わず」決意決行することである。食事をしながら新聞を読んだりすることは、誰しもよくやることだが、これはいけない。食事は心静かに、飯は硬いか軟らかいか、味は濃いか淡いか、食事に全精神を込めなければいけない。・・・・・幸田露伴『努力論』を読む
 2007年12月13日(木)  雨
 (これまでの日本社会は皆が真似したらたちまち地球が破綻してしまう。日本を含む先進諸国だけで地球が毎年産出するエネルギーの八割を使い、食料の五割を消費しています。こんなことを世界中で真似したら一年も持ちません。)私から見たら、六本木ヒルズにいるような人たちは一番時代遅れなんです。もうご破算にしないといけない社会の行き着く先というかね。彼らはボタン一つでお湯が沸き、金でできた湯船につかることが幸せだと感じる。私は自分で育てた木々を何日もかけて薪にして、私が沸かした風呂に女房が入って「ああ、いい湯」と言ってくれることが幸せ。どちらに価値を求めるか、ですよ。・・・・・森孝之(大垣女子短期大学名誉教授)
 2007年12月12日(水)  くもり
 大体人間のすることはうそが多いというので、「人が為す」と書いて「偽」という字ができておる。この偽という字は、一つの意味は人為という意味で、その次の意味はうそです。人間のすること、技術、これは大事なものですが、けれどもこれはやがて往々にしてうそになる。これは今日においてもです。・・・・・安岡正篤
 2007年12月11日(火)  くもり
 苦しくて練習している音楽なんて人は動かないと思う。自分が満ち足りていて、その満ち足りた思いが皆さんに伝わっていく。私にとってそれはすごく大きなことなんです・・・・・遠山慶子(ピアニスト)
 2007年12月10日(月)  晴れ
 徹底した「会社の垢(あか)すり」を行えば、ほとんどの会社は黒字化して利益も伸びます。「会社の垢すり」というのは、長い間に組織や社員に染み付いた非効率な動きやムダを徹底的にそぎ落とすことです。・・・・・酒巻久(キャノン電子社長)
 2007年12月 9日(日)  くもり 
 売薬人たちは厳しい心得の条を守ってきました。「見利忘恩、見利思義」。これは私の信条でもあります。利益だけを見ていますと、ついついお客様のご恩を忘れてしまいがちになります。利益を考える時はまず、義(正しいこと)を思え、という意味です。・・・・・中尾哲雄(インテックH会長兼社長)
 2007年12月 8日(土)  くもりのち雨
 自分の人生を考えるとき、「生きている」という面からだけ考えてはいけない。「生かされている」という面も決して忘れてはならない。それがないと傲慢不遜な人間で終ってしまう。「生きている自分」と「生かされている自分」の二つの面から自分を捉え直し、それでは自分はどう生きたいのか、一方で社会のためにどう役立ちたいのかを考え、できるだけその二つが融合できるように人生を歩んでいくのが理想の人生といえよう。・・・・・谷沢永一(作家)
 2007年12月 7日(金)  くもり
 花は見る人の心に珍しきが花なり。しかれば、花伝の花の段に「物数を窮(きわ)めて、工夫を尽くして後、花の失(う)せぬところをばしるべし【花は舞台の成果です。物を窮めて工夫を尽くすというのは、お客の期待を超えるというか、もう一つ上を行かないと飽きられると言う意味。つまり、新鮮な驚きを顧客に伝えるために様々な工夫を凝らすことはまさにビジネスの基本である】・・・・・世阿弥『風姿花伝』
 2007年12月 6日(木)  晴れ
 今になってつくづく悟ったよ。謙虚な心だけに神が宿るということを・・・・・ウィルソン(元アメリカ大統領)
 2007年12月 5日(水)  くもり
 人間にとって、少しも仕事がないのは、仕事があり過ぎるよりも悪いものだ。暇であると、自分で自分の心を食うことになるが、およそ人間の食う食物のうちで、これほど不健全な食べ物はない。・・・・・チャールズ・ラム(イギリスの文豪)
 2007年12月 4日(火)  雨
 人に出会って自分に出会えるんです。人に出会うことにより、僕の中にはこんなに力があったんだ、こんなにも根性があったんだ、と自分自身の中にあるものと出会うことが出来たんです。・・・・・中村文昭(クロフネカンパニー社長)
 2007年12月 3日(月)  くもりのち雨
 福沢諭吉先生は「父母は習慣の教師なり」「家庭は習慣の道場なり」と説いています。この言葉を心に刻んで、親の道を行じていく生き方を取り戻していかなければ、と痛感しています。・・・・・石川 洋
 2007年12月 2日(日)  くもり
 「人間にとって最も大切なのは"呼吸”である」。呼吸は「呼」「吸」と書くように、吐くほうが先。吸うことは後。これはどんな物事も同じで、お金でも出すほうが先。出したら入ってくるのだと。・・・・・沖正弘導師
 2007年12月 1日(土)  晴れ
「愛情には一つの法則しかない。それは愛する人を幸福にすることだ」・・・・・スタンダール
「夫婦は他人の始まり」・・・・「いくら夫婦間であっても、相手の立場に立って物事を考える」という事です。夫婦間においても相手の人格等を尊重しあって、認め合い、末永く、世にも輝かしいご家庭を営まれますよう、心からお祈りします。

2007年11月


 2007年11月30日(金)  晴れ
 高いハードルを設けて、そこに到達する方法を考え抜くこと。これが会社や個人の成長につながる。目標を作ってそこを目指さない限り、到達できないし、目標がない限り衰退すると思いますね。・・・・・柳井正(ファーストリテイリング会長)
 2007年11月29日(木)  晴れ
 どんな職でも、自分が支配するかぎりは楽しみであり、服従するかぎりは不愉快である。電車の運転手は、乗合自動車の運転手よりも幸福ではない。たった一人で自由に猟をすることは、はげしい喜びを与える。それは、狩猟家が自分で計画を立て、それに従うなり変更するなりして、報告したり弁解したりする必要がないからである。・・・・・アラン「幸福論」
 2007年11月28日(水)  晴れ
 なぜ日本は減点主義かというと、そうでない場合は評価する人に高い能力が求められるからだと思います。能力がない人でも評価できるのが減点主義です。失敗した事は誰でも分かるし、その人を叩くのは簡単ですから。
 でも加点主義というのは能力を見出さないといけない。だから評価する人に能力が求められるのです。・・・・・堀場 厚(堀場製作所社長)
 2007年11月27日(火)  くもり
 「人事を処するに太陽のごとくあれ」 平等に、わけへだてなく地上を照らす太陽の目で人事にあたり、組織を運営すること。そうでなければ人材は育たない。・・・・・樋口武男 大和ハウス工業会長「熱湯経営」
 2007年11月26日(月)  晴れ
 「自分の頭で考えなはれ」 松下幸之助氏はどんな件でも、「社長、こういうことが起きました。どうしましょう?」という相談には絶対に応えませんでした。「私はこう考えますが、どうでしょう」と、必ず自分の案を持って来いと。日々現場で起きる一つ一つに対して、自分の頭で考える事が一番の学びだと、考えていたのでしょう。・・・・・上甲晃(志ネットワーク代表)
 2007年11月25日(日)  晴れ
 それ人道はたとえば、水車のごとし、その形半分は水流に順(したが)い、半分は水流に逆らいて輪廻(りんね)す、丸ごと水中に入れば廻(まわ)らずして流るべし、又水を離るれば廻る事あるべからず。それ佛家に所謂(いわゆる)知識の如く、世を離れ欲を捨てたるは、たとえば水車の水を離れたるが如し、又凡俗の教義も聞かず義務もしらず私欲一編に著(ちゃく)するは、水車を丸に水中に沈めたるが如し、共に社会の用をなさず、故に人道は中庸を尊む。・・・・・二宮尊徳
 2007年11月24日(土)  晴れのち雨
 頭のいい人は、いわば富士の裾野まで来て、そこから頂上を眺めただけで、それで富士の全体を呑み込んで東京へ引き返すという心配がある。富士はやはり登ってみなければ分らない。・・・・・寺田寅彦
 2007年11月23日(金)  晴れ
 不満を持つ間は、人は幸せからはじき返されますのや・・・・・生方たつえ(歌人)の母
 2007年11月22日(木)  雨
 執念の物づくりをしなくちゃ駄目。そうすれば必ずできあがった時に不満が残る。その不満が新たなやる気を起こすんだから。・・・・・小川三夫(鵤工舎舎主)宮大工
 2007年11月21日(水)  雨
 「この仕事が誰かの役に立っている」ことが実感できれば、日々の業務に向かう気持ちが違ってきます。私たちは、世界の人たちから誇りを、やる気を頂いているのです。・・・・・・金井昭雄(富士メガネ会長)
 2007年11月20日(火)  晴れのち雨
 神という字は「示」に「申」と書きます。でも示すことを忘れて、申すだけになったらこれは申(さる)だ。申では駄目だ。動いて感じて、感じたことを申せ。示すということを絶対忘れてはいけません。・・・・・中山靖雄(修養団常務理事)
 2007年11月19日(月)  晴れ
 一歩引いて真理を認識する。それは非常に難しい。この訓練はずっとやり続けなければならないし、唯一、実現できるとすれば、それはコミュニケーションの先にしかない。・・・・・西田厚聰(あつとし=東芝社長)
 2007年11月18日(日)  雨
 切に思うことは必ず遂ぐるなり、切に思う心深ければ必ず方便(やり方・手段)も出てくるべし・・・・・道元禅師
 2007年11月17日(土)  晴れ
 「私は影のない女と申しまして、過去は一切振り返らないことにしています。いまが幸福ならそれで十分でございます」と言っています。私の後ろに影はできない。過去は見ない。それが私の生き方です。・・・・・遠山慶子(ピアニスト)
 2007年11月16日(金)  晴れ
豊田綱領(豊田佐吉遺訓)

 一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし(全員が業務に誠実に取り組み、国や社会への貢献を実績として残せよ) 
 一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし(研究と創造の精神を忘れず、時代の先頭に立て) 
 一、華美を戒め、質実剛健たるべし(贅沢を戒め、質実剛健であれ) 
 一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし(周りの人に対して友愛の精神を持ち、家庭的なチームワークを築け  
 一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし(神仏を大切にし、生活の中で感謝の心を大切にせよ)
 2007年11月15日(木)  曇りのち雨
 親切という言葉の語源は、曹洞宗(そうとうしゅう)を開かれた道元禅師の言葉で「親念切々(しんねんせつせつ)たり」というのがその語源です。親念とは親の子に対する深い思いです。・・・・・寺田一清
 2007年11月14日(水)  晴れ
 やっぱり君ね。自分が出来ることでも自分がやらずに人を使ってやって「いいぞ」と褒めてやれるかどうかが人づくりの上手下手かの差だよ。・・・・・吉田茂(元首相)
 2007年11月13日(火)  くもり
 人一日此(こ)の世にあれば一日の食を食らい、一日の衣を着、一日の家に居る。何ぞ一日の学問、一日の事業を励まざるべけんや。【人は一日この世の中にいれば、一日分の食事をし、一日分の衣服を着、一日分、家にいるのである。とすれば、一日分の学問、一日分の事業に励まなければいけない。】・・・・・吉田松陰
 2007年11月12日(月)  雨
 自然に囲まれた環境はいいです。それは「刺激に対して能動的に関わっているか、受動的か」という切り口です。
 僕は幼少の頃、田舎で何もすることがなかったから、工夫をしないと楽しく遊べない。環境と能動的に関わる生活態度でした。ところが、今の都市部の子供たちは、テレビ・ゲームの刺激というように、大人が営利目的で作ったものを受動的に使わされている。刺激を受動的に受ける事は、すごく楽。
 同じ作業でも、能動的に作業している時には、前頭前野を中心に沢山の場所が一遍に動く。逆に受動的に刺激を受けている時は、感覚刺激を受ける場所を中心にしか働きません。・・・・・川島隆太(東北大学教授・脳トレ)
 2007年11月11日(日)  雨
 はじめに鍬で土をよく耕さなければ麦が育たないように、まず働かなければ知識は人の心の中にしっかりと根をおろさない。・・・・・ウォルター・スコット
 2007年11月10日(土)  雨のち晴れ
 ひとつの音に、ひとつの声に耳をすますことが、もうひとつの音に、もうひとつの声に、耳をふさぐことにならないように・・・・・谷川俊太郎(詩人)
 2007年11月 9日(金)  晴れ
 礼儀正しいとは、すべての身振り、すべての言葉によって、次のことを言うか、表情で示すかすることである。「いらいらするな。自分の人生のこの瞬間をだいなしにするな」と。真の礼儀は、すべての摩擦を和らげる人から人へと伝わってゆく喜びのうちにある。・・・・・アラン『幸福論』
 2007年11月 8日(木)  晴れ
 ワタミフードサービスの渡邊美樹社長が、「社員は叱られる権利がある」と言っていますが、私は、「社長は社員を叱る義務がある」と思っています。社員は無関心が一番いやだと思います。・・・・・相澤賢二(ホンダクリオ新神奈川会長)
 2007年11月 7日(水)  晴れ
ひらく・・・・・坂村真民

 花ひらく 運ひらく
 道ひらく 目ひらく
 心ひらく すべて 開くことが 大事だ 
 大道は無門
 閉ざしてはならぬ
 2007年11月 6日(火)  雨
 ラッキョウの皮は外側から、つまり後から身につけたものから剥げていく。で、最後まで残るものは何か。それは生まれる前後から乳幼児期にかけて身につけたものなんです。・・・・・田下昌明(豊岡中央病院理事長)
 2007年11月 5日(月)  晴れ
 「自分は強運だ。」と思い込む事です。私だったら運の悪い人からは物を買いたくありません。(営業の極意を聞かれて。)・・・・・和田裕美(ペリエ社長)営業の達人。
 2007年11月 4日(日)  晴れ
 富と貧とは、元遠く隔(へだ)つ物にあらず。只少しの隔たりなり。其の本源只一つの心得にあり。貧者は昨日の為に今日勤め、昨年の為に今年勤む。故に終身苦しんで其功なし、富者は明日の為に今日勤め、来年の為に今年勤め、安楽自在にして、成す事成就せずと云う事なし。・・・・・二宮尊徳
 2007年11月 3日(土)  晴れ
 毅然として歩むには、誇りを持たなければならない。誇りを持つ事は、相手を見下すことではない。常に礼儀を忘れてはならない。礼儀正しくということは、卑屈になることではない。その意味で、日本人は誇りを失いかけていないか。・・・・・長谷川薫(レンゴー元社長)
 2007年11月 2日(金)  晴れ
 漠然なんて表現は、ごまかしにすぎないんだ。いま、漠然としているから、永遠に漠然としちゃうんだ。具体的な夢を、いま持っていないといけないんだ。・・・・・故岡本太郎
 2007年11月 1日(木)  雨
 聞き分けのいい患者さんよりも好き勝手を言う患者さんのほうが長生きするというデータはあるんです。だから感情など自分を抑えつけるということは、どこかで免疫機能をも抑えつけてしまっているのかもしれません。・・・・・保坂隆(東海大学医学部教授)

2007年10月


 2007年10月31日(水)  晴れ
 カリスマ的なリーダーの時代は終わりました。昔はリーダーにカリスマ性が求められていましたが、この情報化社会の中でカリスマ性を保つことは、ほとんど不可能です。それに代わる新しいリーダー像。それは「キャパシティー」です。【キャパシティー・・・・・異質なものや新しい考え方を受け止めるだけのもの】・・・・・平尾誠二(神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー)
 2007年10月30日(火)  曇り
 小人というものはどういうものか。それは、自分の能力をすべて自分のためだけに使ってしまう人です。大人というのは、自分の持てるものをできるだけ人のために使う。あるいは社会のため、国家のために使うという人です。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2007年10月29日(月)  曇りのち雨
 企業の経営者として、一番うれしいことは、「会社が大きくなりましたね。経営がうまくいっていますね」という言葉ではありません。「お宅のお店の従業員の人は、みんないいですね」と言っていただくことなのです。・・・・・伊藤雅俊(イトーヨーカドー名誉会長)
 2007年10月28日(日)  晴れ
 以前、自己責任の範囲をどこまで大きなものにするかで人の器量が決まる、と教えてくださった方がいました。自分の言動は、果たして人様に対して恥ずかしいものではないかと、自分に向かって問い続けることを忘れてはいけないと思います。・・・・・山本一力(作家)
 2007年10月27日(土)  雨
 寒暑の節候、稍(やや)暦本(れきほん)と差錯(ささく)すれば、人其の不順を訴う。我の言行、毎(つね)に差錯有れども、自ら咎(とが)むるを知らず。何ぞ其れ思わざるのはなはだしき。【寒さ暑さの季節時候が少しでも暦(こよみ)とずれると、人は天候の不順を訴えて文句を言う。しかし、自分の言葉と行動になると、いつも食い違いがあるけれども、自ら反省して咎めるということを知らない。なんと甚だしく考えのないことではないか。】・・・・・佐藤一斉
 2007年10月26日(金)  雨
 チャンスはいっぱい降っています。しかし、傘をさしていては気づく事もできないし、流れていくだけです。傘をほっかり、自分の手を差し伸べなければ、チャンスをつかむ事はできません。・・・・・山口千尋(手作りの靴職人)

傘・・・・・いろいろな庇護の下で安穏と過ごしていると、チャンスさえもつかむ事が出来ない現代人に、叱咤を与えている言葉と捉えます。
 2007年10月25日(木)  晴れ
 若い頃は、世間体や見栄に振り回されて自分を見失いがちなところもありました。でも、人は人でいい、つかんだものが人から見て立派に見えても見えなくてもいい、と思うようになって、本当の幸せというものが実感できるようになりました。/自分たちが幸せであるというのは、別に人様に伝えなくてもいいことです。でも、それを言うことによって救われる人がいるなら、あえて口にすることも必要なのではないかと思います。・・・・・佐々木志穂美(エッセイスト)
 2007年10月24日(水)  晴れ
 常に人たることを忘るること勿(なか)れ。他の風俗に倣(なら)うの要なし。人格をはなれて人なし。ただ人格のみ、永久の生命を有す。常に高く遠き処に着目せよ。汝(なんじ)若(も)し常に小なる自己一身の利害、目前の小成にのみ心を用いなば、必ずや困難失敗にあいて失望することあらん。然(しか)れども汝もし常に真によく真理を愛し、学界進歩のため、人類幸福のため、全く小我をすててあくまでも奮闘し、努力するの勇を有さば、如何(いか)なる困難も、如何なる窮乏も、汝をして失望せしむるが如(ごと)きことなからん、真の大事、真に生命ある事業はここに至ってはじめて正しき出発点を見出したりというべし。
 進むべき 道は一筋、世のために いそぐべからず ごまかすべからず。・・・・・平澤興(元京大総長)
 2007年10月23日(火)  晴れ
 今の日本は、「私」の利益を追求することが最優先になっていて、「公」をおもんばかる大切さが忘れられていることです。国民全体が競争に追い立てられ、他人を打ち負かし、少しでも抜きん出ることばかりに必死になっている。この豊かさを次の世代に残していくことは今の世代の義務なのに、このままで大丈夫なのだろうか。・・・・・廣田正(菱食相談役)
 2007年10月22日(月)  晴れ
 楽しい顔をした人の後しか、あなたも、私も、ついていきたくはないですよね。・・・・・内田樹(たつる,神戸女学院大学文学部教授)
 2007年10月21日(日)  晴れ
 人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている者が『心の専門家』である、と私は思っている。素人は『わかった』と単純に思いこみすぎる。というよりは、『わかった』気になることによって、心という怪物と対峙するのを避けるのだ・・・・・河合準雄
 2007年10月20日(土)  曇りのち雨
 この道を行けばどうなるものか、危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道をなる 迷わずゆけよ ゆけばわかる」・・・・・一休禅師
 2007年10月19日(金)  曇りのち雨
 時間というのは前借して浪費することができない。来年の時間や明日の時間、今から一時間後の時間も、手つかずであなたのためにとっておかれているのである。あなたが今までの人生で時間を浪費したことなど一度もなかったかのように、完全に手つかずの状態で、とっておかれているのである。その気になればいつからだって新規まき直しが出来るわけである。だから、明日まで待つことは何の意味もないのである。・・・・・アーノルド・ベネット『自分の時間』
 2007年10月18日(木)  晴れ
 倹約の精神は本能として我々に自然に備わっている資質ではない。努力して初めて身につくのである。倹約する為には克己心・・・・・つまり、よりよい将来の為に現在の楽しみを犠牲にするという心掛けや、理性・先見性・分別に従うという心掛けが必要である。・・・・・スマイルズ『自助論』
 2007年10月17日(水)  くもり
 さわやかな天気が続く。今、手入れの真っ盛り。今の時期剪定すると、来年の春まで樹木がきれいな状態でいられる。

 何事についても、人から聞いた話よりも、自分で体験した話のほうが、聞き手を感動させる。本当に話の面白い人は、耳学問でたくさんの珍しいことを知っている人ではなくて、体験豊富な人である。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2007年10月16日(火)  くもり
 友達の出来ないことを嘆く人に問いたい。あなたは自分の周囲に何か冷たい空気をいつも流していないだろうかということである。私が冷たい空気というのは、好きな人にはすべてを与えるというこの心意気の乏しいことを意味する。友情というものは、まずこちらから何かを、しかも何らの報酬を期待することなしに与えることによって成り立つ。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2007年10月15日(月)  晴れ
生き方・・・・・坂村真民
 わたしが尊ぶのは 
 その人の思想ではなく その人の生き方だ
 わたしが木を見て 感動するのも
 絶えず天へ向かって 伸びようとしている
 あの張りつめた姿にある
 2007年10月14日(日)  晴れ
警告・・・・・ゲーテ
 なぜ きみはいつも 遠くへばかりさまよい出るのか?
 見なさい 良きものがかくも身近にあるのを
 幸福のつかみ方さえ 学べばよいのだ
 幸福はいつもきみの眼のまえにあるのだから
 2007年10月13日(土)  晴れ
 我々はたいてい、必要でないものを必要と思い込んで、ものをたくさん持ちすぎている。一度、思い切って、すべてを捨ててみるがよい。するとはじめて、何が自分にとって本当に必要であるかが、わかるであろう。・・・・・アンドレーエフ
 2007年10月12日(金)  曇りのち晴れ
生きることは・・・・・坂村真民
 
 生きることは 自分の花を咲かせること
 風雪に耐え 寒暑に耐え
 だれのものでもない 
 自分の花を咲かせよう
 2007年10月11日(木)  晴れ
 アルプスの山々を前に誓いました。世界は広いから、これから私の知らないことがたくさん押し寄せてくるかもしれないが、私は勇気をもってそれに立ち向かい、絶対に自分から「ノー」を言わない人間になろうと・・・・中丸三千潤iオペラ歌手)
 2007年10月10日(水)  晴れ
 樹木を植えるに、根を伐る時は、必ず枝葉を切り捨つべし。根少なくして、水を吸う力なければ枯るる物なり。大いに枝葉を伐りすかして、根の力に応ずべし。然(し)かせざれば枯るるなり。・・・・・二宮尊徳
 2007年10月 9日(火)  晴れ
 銅を磨いて鏡とすれば、冠や衣服の乱れを正すことができるし、長い出来事を鏡とすれば、国や人間がなぜ興り、亡(ほろ)びたかを知ることができる。また、人を鏡とすれば、自分の行いが正しいか否かを知ることができる。・・・・・唐の太宗
 2007年10月 8日(月)  雨
 会社に喜ばれることをやると会社のためになり、認められますよね。奥さんが喜ぶことをすれば奥さんに感謝される。そういう理屈でいくと、人に喜ばれることをただひたすらニコニコ笑って実践し続けていると、結局はたくさんの機に恵まれると思うんです。・・・・・杉本八郎(京都大学教授)
 2007年10月 7日(日)  晴れ
 ポジティブというのは前向きですよね。機を逃す人っていうのは、上ばっかり目指して、目の前のチャンスが見えないですね。これは下ばかり、足元ばかり見ている人も見えない。また人のことばかり気にして横ばかり見ている人にも、過去を賛美して後ろばかり見ている人にも見えません。だから、前を向いて一生懸命に歩いていれば、そこに機がいっぱいあるんですね。・・・・・義家弘介(著書ヤンキー母校に生きる・元内閣官房教育再生会議担当室長)
 2007年10月 6日(土)  晴れ
 働くことは傍(はた)を楽にすること、ともに協力し合うこと。そこで社会が成り立っていくんです。そこにお互いが敬い合う、尊重し合う姿勢も生まれてくるんです。・・・・・森清範(せいはん=清水寺貫主)
 2007年10月 5日(金)  雨のち晴れ
 私は社員に、「"技術者”つまり"スペシャリスト”になりなさい」と話をしています。会社の儲けとか社長のためとか、そういうことを目的にしたらダメだよと。会社が潰れても、スカウトされるような人材になるために、自分の技術を磨くつもりで仕事をしなさいと。自分のためだと話をすると、みんな働くようになる。・・・・・似鳥昭雄(ニトリ社長)
 2007年10月 4日(木)  晴れ
 人望というのは、ある人に厚くねぎらい、ある人を浅く処遇しという、「差別」である。だから人間を分け隔てすることができなければ、人望はない。その分け隔てが、なるほどごもっとも、あいつなら と言われる、そういうことであろう。これは日本人の最初にして最後の努力目標である。・・・・・谷沢栄一(関西大学名誉教授)
 2007年10月 3日(水)  晴れ
 ある王が闘鶏が好きで、紀?子(きせいし)という闘鶏を飼う名人に託して鶏を飼育させておりました。ある時そろそろ試合をさせたらどうかといったら、まだいけません・「虚?にして気を恃む」。つまり空威張りをして客気が鼻についてだめでございます。「そうか」と言って、しばらくたって「もうどうだ」と言いますと、いやまだいけません。「なおきょう景に応ず」。きょうけいとは相手のことです。相手の気分に支配される。相手に動かされるところがある。まだだめです。またしばらくして、「もうどうだ」と催促したところが、まだだめです、「嫉視(しっし)して気を盛んにす」。これは相手を「何をこやつが」といった風ににらみつける。そして大いに気を盛んにして嵩にかかるところがある。まだ相手に関わり合うからだめです。と答えた。その内にしびれを切らした王様が、もうどうだと言いました時に、やっと四段階で、まあいいでしょう。「ちかし、これを望むに木鶏に似たり」。ちょっと見るとまるで木彫りの鶏みたいで、「その徳まったし」。どんな鶏でも応戦するものはございません、みんな退去するでしょうと。【四つの教訓、第一に「競わず」。むやみと余計な競争心をかりたてないこと。第二に「てらわず」。自分を自分以上に見せようとしないこと。第三に「瞳を動かさず」。落ち着かぬ態度で、あたりをきょろきょろ見回さぬこと。第四に、「静かなること木鶏の如し」。木彫りの鶏の如く、静かに自己を見つめる事。】・・・・・荘子 安岡正篤注釈
 2007年10月 2日(火)  くもり
 我々の仕事は、お辞儀をすることではない。我々の仕事は、商品を作ることではない。我々の仕事は、商品を運ぶことではない。我々の仕事は、掃除をすることではない。我々の仕事は、一人でも多くのお客さまにあらゆる出会いとふれあいの場と安らぎの空間を提供することである。お客様の素敵な思い出作りのお手伝いをすることである・・・・・渡辺美樹(ワタミフード創業者)
 2007年10月 1日(月)  くもり
 「商品が売れていない」と思ったら、それは客に自分の経験を押し付けている証拠だと考えるべきだ。・・・・・鈴木敏文(セブン&アイ・ホールディングス会長)

2007年 9月


 2007年 9月30日(日)  雨
 吾れ聞く、良賈(りょうこ)は深く蔵(おさ)めて虚しきがごとく、君子は盛徳ありて、容貌愚なるがごとし。【立派な商人というものは店先に陳列しない。奥深く商品を蔵しておる。君子は立派な徳を持っておりながら、その容貌は愚なるがごとし。決して利口面をしない。】・・・・・老子『史記』
 2007年 9月29日(土)  くもり
 凡(およ)そ学をなすの要(よう)は己が為(た)めにするにあり。己が為にするは君子の学なり。人の為にするは小人の学なり。【学問をする時大切なのは自分のためにするということである。自分を正しい人にするための学問は立派な人の学問である。他人に認められるためにするのは、つまらない、心の正しくない人の学問である。】・・・・・吉田松陰
 2007年 9月28日(金)  晴れのち雨
 サービスは色あせます。人間の心理は不思議なもので、一回目は感動しても、同じサービスを何回も受けていると、「こんなものか」となる。絶えず新しいサービスを作り出そうという努力が必要です。・・・・・大塚宣夫(青梅慶友病院理事長)
 2007年 9月27日(木)  晴れ
 幸せは人それぞれです。何を幸せにするのかという目線の深さ、高さがその人の人生を決めます。・・・・・・青山俊童(無量寺住職)
 2007年 9月26日(水)  晴れ
 ルネッサンス時代の人々の生活は絶えざる闘いであり、彼らは常に危険と厳しい気候に慣らされ、ダビンチやミケランジェロの傑作にも強く感激し、また、ガリレオの発見にも興奮できる素質があったのであって、暖房のきいたアパートに住んで、事務所も冷暖房されており、屋根付きの車を乗り回し、馬鹿げた映画を見て、テレビを見、ゴルフやブリッジをする現代人とは似ても似つかない。人間はそれぞれの時代の刻印を受ける。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2007年 9月25日(火)  雨のちくもり
 毎晩寝る前に「今日一日ベストを尽くしたかどうか」と自省し、朝会社に行く時は「ベストを尽くそう」と心に誓って家を出るのは、私の長年の日課です。自分の与えられた場では常にベストを尽くそうという思いの積み重ねがいい人生に結びつくのだと思います。・・・・・北尾吉孝(SBIホールディングスCEO)
 2007年 9月24日(月)  くもり
  世界が悪い。社会が悪い。会社が悪い。
 社長が、同僚が、部下が悪い。
 家庭が、親が、妻が、子供が悪い。
 “じゃあ、自分が悪くないのか”そう自問してみると
 原因は 常に自分の姿勢にあることが分かる。
 自分が変わらなければ 周囲は変わらないのである。・・・・・・石川 洋
 2007年 9月23日(日)  くもり
大木・・・・・坂村真民
 大木たちが わたしに教えてくれた
 一番忘れられない話は 根の大事さということであった
 目に見えない世界と 目に見える世界とがある
 美しい葉や 美しい花や 美しい実は 見える世界であるが
 それらをそうさせる 一番大切なのは
 大地に深く根を張り 夜となく昼となく その木を養っている
 幾千幾万の 根の働きということであった
 わたしは大木の下に座して そうした話に聞き入り 
 元気をとりもどしては また歩き出して行った
 目をつぶると それらの木々たちが いまもわたしに話しかけてくる
 2007年 9月22日(土)  晴れ
 「不可能ですよ」と言われると、「やる気がないだけでしょう」と言い返す。・・・・・島正博(島精機設立)
 2007年 9月21日(金)  晴れ
 平和と言う字は平らに和(なご)むと書きます。その最初は挨拶なんです。挨拶すれば互いに和みあって仲良くなる。親子でも兄弟でも、朝おきたら「おはよう」と挨拶できる人でなきゃ駄目です。・・・・・蜂谷弥三郎(ロシアの捕虜としてシベリアで強制労働)
 2007年 9月20日(木)  晴れ
 山が美しいのは、それを構成している木や草が、ただ一心に天に向かって生きているからです。「ただひたすらに生きる」ということ。そうすれば、美しく見えるのです。ですからただひたすらに生きて人に与え、社会の役に立っていれば、情報も仕事も必要なものはみんな手に入ります。悩みなど必要ないのです。・・・・・宇田成徳(工学博士)
 2007年 9月19日(水)  晴れ
 私たちは動物ですから、おなかがすけば食欲が出て、物を食べる。全部欲望の塊です。しかし、そこで頑張って、「私」のかたまりの2%ほどでいいから、空気を圧縮する。真空を作ります。その2%の真空とは、無私の部分です。そこに人が寄ってくる。西郷隆盛を西郷たらしめているのは、その2%の頑張りです。・・・・・司馬遼太郎
 2007年 9月18日(火)  くもり
 一ついい出会いがあるとずっといい人に出会える。ですから、一人のお客様をきっちり大事にする事です。・・・・・和田裕美(ペリエ社長)営業の達人
 2007年 9月17日(月)  晴れ 猛暑日
 相手の気持ちになるということは、わかりやすく言えば「自分が先方の立場にいたらどうであろうか」ということを考えることです。何事に対しても、まず相手方の気持ちになって考えてみることが、すべてのことの解決をスムーズにする秘訣です。・・・・・中村天風
 2007年 9月16日(日)  晴れのち雨
 昔から、"時は金なり”と言われる。でも、このことわざは真理のすべてを言い尽くしているわけではない。なぜなら、時は、金よりはるかに貴重なのだから。・・・・・アーノルド・ベネット『人生を豊かにする時間術』
 2007年 9月15日(土)  晴れ 猛暑日
 視点を変えてみるのだ。希望の象徴である太陽に顔を向けてみよう。そうすると暗い影はみんなあなたの後ろに回るはずだ。・・・・・オリソン・S・マーデン
 2007年 9月14日(金)  曇り
 飯を作らせると段取りのよしあしと思いやりが分る。掃除をさせると性格や仕事に向かう姿勢が分る。それを一年も見ていれば、いい大工になるかどうか、みんな分ります。・・・・・小川三夫(鵤工舎舎主)宮大工
 2007年 9月13日(木)  晴れ
 「一人では何も出来ない、しかし一人が動かなかったら何もできない」という言葉が好きです。・・・・・山下泰裕(元柔道選手)
 2007年 9月12日(水)  晴れ
 「相」という字は面白い文字で第一の意味は、木をよく見るという意味、第二の意味は木偏に目と書いてあります。元来目は木の上にあったものなのですが、それではあまりに細長くなるので、上から右下におろして旁(つくり)にした。つまり高い所から向うを見通すことができる、つまり先がわかる、国家百年の先々を見通す。それで初めて国民を助けることができるのです。首相、外相等は、文字通り相であってくれれば国家は問題ない。不相が相になるものだから問題が起こる。・・・・・安岡正篤
 2007年 9月11日(火)  晴れ
 必要なものはスピードです。速く走れば間違っていた時に引き返してまたやり直すことができる。のんびりしていたら、間違いに気づいても、そのまま終わるしかありません。そして何より「止めないこと」です。途中で止めるから挫折になるのであってね、成功するまで続ければ挫折にならないのです。・・・・・鰐淵(わにぶち)美恵子(銀座テーラー社長)
 2007年 9月10日(月)  小雨のちくもり
 一回目の出会いをつくることは簡単だと思うんですが、その人ともう一度お目にかからせていただくこと、「二」というものをつくることがものすごく難しいと思うんです。そのためには相手に、あの人にもう一度会いたいと思ってもらわなければなりません。だから僕は、一を二にする努力を随分意識してやってきました。例えばハガキを書くとか、もう一度会いたいと思ってもらうためにどんな笑顔が僕には出来ているかとか、何かお役に立てることがないかとか、いつも考えるのはそれですね。二ができれば、五も十も百もそれほど大変じゃないんです。・・・・・中村思風(哲学者)
 2007年 9月 9日(日)  くもり
ヤマト運輸社訓

一、ヤマトは我なり(我が社にありては人即ち従業員をもって、会社構成の第一義となすものなれば、従業員は職分の如何を問わず、和中協力おのおの会社代表するの精神をもって業に従い、我をおいてヤマトなしヤマトおいて我なしの信念に生きるべし) 
一、運送行為は委託者の意思の延長と知るべし 一、思想を堅実に礼節を重んずべし
 2007年 9月 8日(土)  くもり
 企業経営において、人の問題は最も重要な課題である。企業が社会的な存在として認められるのは、人の働きがあるからである。人の動きはどうでもいいから、投資した資金の効率のみを求めたいという事業家は、事業家をやめた方がいいと私は思う。事業を行う以上、社員の働きをもって社会に貢献するものでなければ、企業が社会的に存在する意味がないと思うのである。・・・・・小倉昌男(クロネコヤマト創業)
 2007年 9月 7日(金)  雨のちくもり
 物を与えることだけを慈善と心得ているのは、手に汗することを知らない人々だけである・・・・・ラビンドラナート・タゴー(詩人)
 2007年 9月 6日(木)  くもりのち雨
 天才とは努力し得る才だ。というゲーテの有名な言葉は、ほとんど理解されていない。努力は凡才でもするからである。しかし、努力を要せず成功する場合には努力はしまい。彼には、いつもそうあって欲しいのである。天才はむしろ努力を発明する。凡才が容易と見る処(ところ)に、何故、天才は難問を見るという事がしばしば起るのか。せんずるところ、強い精神は、容易なことを嫌うからだという事になろう。・・・・・小林秀雄著『モーツァルト』
 2007年 9月 5日(水)  くもり
 我々は常に、論理的判断の基準と、空気的判断の基準という、一種の二重基準(ダブルスタンダード)のもとに生きているわけである。そして我々が通常口にするのは論理的判断の基準だが、本当の決断の基本となっているのは、「空気が許さない」という空気的判断の基準である。・・・・・山本七平
 2007年 9月 4日(火)  晴れ
 人生は私たち一人ひとりが、それぞれの目を通して見ている映画です。そこに何が起こっているかは大した違いはありません。それをどのように受け取るかが重要なのです・・・・・デニス・ウェイトリー(能力開発研究家)
 2007年 9月 3日(月)  晴れ
 身體髪膚(しんたいはっぷ)、之(これ)を父母に受(う)く、敢(あえ)て毀傷(きしょう)せざるは、孝の始(はじめ)なり。【私たちの体は毛髪や皮膚に至まですべて両親からいただいたものなのだから、何があってもこれを傷つけることがあってはならない。これが孝道の第一歩であるのです】・・・・・孝経
 2007年 9月 2日(日)  晴れ
 樹木を植うるや、三十年を経ざれば、則ち材を成さず。よろしく後世の為に之を植うべし。今日用うる所の材木は則ち前人の植うる所。然らばなんぞ後人の為に之を植えざると得ん。それ禽獣は今日の食を貪るのみ。・・・・二宮尊徳
 2007年 9月 1日(土)  くもり
 「魔女狩りはするな」と言っています。相手の性格の悪いところを探すな、宝物を探せと社員に言うんです。みんな必ず何らかの宝を持っているのに、あらばかり探そうとするから人材を生かせないんです。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)

2007年 8月


 2007年 8月31日(金)  雨
 昨(さく)の非を悔(く)ゆる者は之(こ)れ有り、今の過(あやまち)を改むる者は鮮(すく)なし。【過去の過ちを後悔する人はいるが、現在していることの非を改める人は少ない。】・・・・・佐藤一斉
 2007年 8月30日(木)  雨
(子供の頃から自立心をお持ちでしたか?の質問に)そういうわけじゃない。その場にあって、やるべきことをやった。それだけです。また私だけでなく皆がそういう環境だったんだ。・・・・・納谷幸喜(なやこうき・元横綱大鵬)
 2007年 8月29日(水)  くもり
 目標を持たないままリストラされた中高年にどうすべきかはアドバイスのしようがない。具体的な目標があればできるが、何をしたいかわからない人には助言できない。このコンセンサスが社会に欠けており、相互依存症が起きている・・・・・村上龍(作家)
 2007年 8月28日(火)  雨
 教育者は大変です。50人の子供を教えていると、50台のレントゲン写真で撮影されているようなものです。私利私欲があると、すぐに生徒はわかってしまいます。そしてどの子供も、自分たちのほうが大事にされていると思い込めるとき、教育は成立します。・・・・・司馬遼太郎
 2007年 8月27日(月)  晴れ
 夢見ることができれば、それは実現できるのです。いつだって忘れないでいてほしい―― 何もかもすべては一匹のネズミから始まったということを。・・・・・ウォルト・ディズニー
 2007年 8月26日(日)  晴れ
住友家の家訓

 一、主務の権限を越え、専断の所為あるべからず。
 二、職務に由り自己の利を図るべからず。
 三、一時の機に投じ、目前の利にはしり、危険の行為あるべからず。
 四、職務上に係り許可を受けずして、他より金銭物品を受領し又は私借すべからず。
 五、職務上過誤、失策、怠慢、疎漏なきを要す。
 六、名誉を害し、信用を傷つくるの挙動あるべからず。
 七、私事に関する金銭の取引其の他証書類には、各店、各部の名柄を用うべからず。
 八、廉恥を重んじ、貧汚の所為あるべからず。
 九、自他共同して他人の毀誉褒貶に関し私議すべからず。
 十、機密の事を漏洩すべからず。
 十一、我営業は信用を重んじ、確実を旨とし、以て一家の鞏固隆盛を期す。
 十二、我営業は時勢の変遷理財の得失を計り弛張興廃することあるべしと雖も、苟も浮利に趨り軽進すべからず。
 十三、予州別子銅山の鉱業は我一家累代の財本にして斯業の深長は実に我一家の盛衰に関す。宜しく旧来の事蹟に徹して将来の便益を計り、益々盛大ならしむべきものとす。
 2007年 8月25日(土)  晴れ
 能(あた)はざるに非(あら)ざるなり、為(な)さざるなり。【できないのではない。やらないのである。】・・・・・吉田松陰
 2007年 8月24日(金)  晴れ
 私が『生涯最高の失敗』という本を書いたら、「失敗してもいいんだ。どんどん失敗しよう」と受け取った方がいらっしゃった。失敗を単なる失敗で終わらせずに、次につながる「認める失敗にしよう」というのが本意だったのですが・・・・・田中耕一(富山県生まれ・ノーベル賞受賞)
 2007年 8月23日(木)  くもりのち晴れ
 社員にはいつもこう言っています。「おまえたちの生きてきた今までの集積からしか、仕事や商品はできないんだぞ」と。自分の魂を相手の魂にぶつけて、それを商品にしろと。・・・・・見城(けんじょう)徹(幻冬舎社長)
 2007年 8月22日(水)  くもり時々雨
 私が信条としているのが「百術は一誠にしかず」という言葉です。あれこれ策を弄(ろう)しても、一つの誠にはかなわないという意味です。私はこうした誠実な姿勢をベースに、人との出会いをその都度大切にしてきました。・・・・・細谷英二(りそなホールディングス会長)
 2007年 8月21日(火)  晴れ
指導者の三高・・・・・城山三郎(故作家)
 一、高安定(経営者であれば業績が安定していること。また、経営以外のどの分野の指導者であれ、自分の座標軸がしっかりしていることが大事)
 二、高感度(高安定の人は逆に感度の面で劣りがちだけれども、目まぐるしい時代の変化に処すためには、高感度でなければならない)
 三、高淡白(私心がない、飾り気がないこと、名声や地位をほしがらないこと、物質欲が希薄なこと、つまり卑ならずということが指導者にとって特に重要な要件)
 2007年 8月20日(月)  晴れ
 気づいていても何もやらなければそれは無力。何年たっても何も始まらないし、何も変わらない。でも、微力ながらでも続けていれば、理解者も出てきて少しずつ広がって、やがて大きな力になると思うんです。・・・・・てんつくマン(映画監督・路上詩人)
 2007年 8月19日(日)  晴れ
 人間には、3つの幸せがある。・・・・・鍵山秀三朗
1. やってもうらう幸せ
2. 自分で出来るようになった幸せ(運転出来る等)
3. 人にしてあげる幸せ・・・・・幸せの最高
 2007年 8月18日(土)  晴れ
 あなたが求めている宝(ダイヤモンド)は、はるか彼方にあるのではない。いま、あなたが立っているその土地に埋まっているのだ。その土地をしっかり掘れ!必ず見つかる!・・・・・ラッセル・コンウェル
 2007年 8月17日(金)  晴れ
 今の日本社会はカビだらけ。カビを取ろうとして拭く必要はない。日を当てればいい。それは何でもオープンにする事。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2007年 8月16日(木)  晴れ
 小さい花でいいのだ、人にほめられるような大きな美しい花ではなく、だれからも足をとめて見られなくてもいい、本当の自分自身の花をさかせたらいいのだ、それを神さま仏さまに見てもらえばいいのだ。・・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 8月15日(水)  晴れ
 約束を守る人か、そうでない人か、ということは、人間の価値判断の重要な基準になる。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2007年 8月14日(火)  晴れ
 私は経営者から社員教育を頼まれた時に、「いまの社長さんの"分”で今の社員さんのレベルですよ。社員さんのレベルを上げたら、みんな社長さんのところを離れていきますよ。ご自分の"分”を高めることを同時進行でやられないと、お望みの結果にはならないですよ」と言うんです。やはり世の中は分相応ですよ。しかし多くの方は分不相応の結果を求めるから苦しむのです。だからまずは自分の分を知ること。そして高める努力をすることが大切だと思います。・・・・・田端俊久(大和精神修養道場代表)
 2007年 8月13日(月)  晴れ
 (若い学生が「先生のような彫刻家になるコツは何ですか」と問われて)コツは確かにあると言えばある。あるかもしれないが、それはいま君に話しても多分わからない。コツはただ、コツコツコツコツやることだ。・・・・・佐藤忠良(彫刻家)
 2007年 8月12日(日)  晴れ
 自然の理法に合った判断をすべきである【自然の理法と経営判断が一緒でなければ、やはりうまくいかなくなります。だから絶えず、社会はどう受け止めてくれるか、自然の理法に合致するか、ということに照らしながら判断をしていかなければなりません。】・・・・・松下幸之助
 2007年 8月11日(土)  晴れ
 社員一人ひとりが、大事なお客さんや、親戚や、友達、地域社会の人たちから「あそこの会社の社員は、他人の気持ちが分かる、いい人だ」と言われる会社、それが「良い会社」だと、私は思っています。・・・・・松井孝(ダイビル相談役)
 2007年 8月10日(金)  晴れ
 暗いところばかり見つめている人間は、暗い運命を招きよせることになるし、いつも明るく明るくと考えている人間は、おそらく運命からも愛されて、明るく幸せな人生を送る事ができるだろう。・・・・・新井正明(元住友生命会長)
 2007年 8月 9日(木)  晴れ
 私はよく「あなたの仕事は何ですか」という問い掛けをします。私たちはついつい「先生をやっています」とか、「作家です」と答えますが、それは単なる職種です。本来なら答えは一つ、「人のお役に立つことです」となるはずです。「何を通して」と聞かれた時に、「先生を通して」とか、「文筆によって」と答えるのが本当だと思うのです。・・・・・中山靖雄(修養団常務理事)
 2007年 8月 8日(水)  晴れ
 会社というのは創立されたときから気持ちの上では一流でなくてはならないと考えています。最初から一流という意識で始めないと本当に社会の役に立つ企業にはなれない。・・・・・森章(森トラスト社長)
 2007年 8月 7日(火)  晴れ
 成功するまで続ければ、必ず成功する。(座右の銘)・・・・・吉越浩一郎(トリンプ・インターナショナルジャパン前社長)
 2007年 8月 6日(月)  晴れ
 山下勇(元JR東日本会長)さんに、「なぜ技術屋にあんな厳しい目標を課すんですか」と聞いてみたんです。そしたら、「三%とか五%車両を軽くしろと言っても、彼らは従来の延長線上でしか考えない。それで俺は五十%軽くしろと言っている。彼らは困り果ててゼロベースで見直すだろう。そこで六十点取れればいいんだ。三十%軽くなるだろう」と。・・・・・細谷英二(りそなホールディングス会長)
 2007年 8月 5日(日)  晴れ
 人間はこの世に生まれてきて、仕事がないとか職がえられないとかいうことは決してない。仕事は探してくれるものではなく、自分で見つけるべきものだ。職は人が作ってくれるものではなく、自分自身で拵(こしら)えるべきものだ。それがその人にとっての、本当の仕事となり、職業となる。とにかくその心掛けさえあれば、仕事とか職業とかは無限にあるといっていい。いつの時代にも、新しいことは山ほどある。・・・・・石田退三(トヨタ中興の祖)
 2007年 8月 4日(土)  くもり
一心不乱・・・・・坂村真民

 美しく生きるとは 一筋に生きることだ
 一筋に生きるとは 自分を生かす一つのことに 一心不乱になることだ
 一心不乱とは 神意にただ従うことだ
 フラフラするな
 グラグラするな
 ウコサベンするな
 2007年 8月 3日(金)  晴れ
 私が診るのは、治る見込みがない人ばかりです。私自身、そういう患者さんと別れるたびに、燃えて生きたい、不完全燃焼では人生を終えたくないという思いを強くするんです。それは患者さんからの大切なメッセージのような気がするんです。・・・・・玉地任子(ゆめクリニック院長)
 2007年 8月 2日(木)  晴れ
 「大自然」の意志は「合目的性」といえるのではないでしょうか。その合目的性とは向上のための支援と言い換えてもいいでしょう。それが「助けたい」という意志です。人間が「助けたい」という気持ちを強く持った時、大自然の意志と合一し、そこから力をいただくことができる。その時に世界の景色は大きく変わるのではないかと思っています。・・・・・杉本八郎(京都大学教授)
 2007年 8月 1日(水)  晴れ
 何かを成し遂げようと思うと、最初はいろいろ抵抗や障害がある。それを乗り越えるときらびやかな世界に心惹(ひ)かれ助長する。それを乗り越えたところに真実がある、その真実とはありのままに感謝をすることだと感じております。・・・・・塩沼亮潤(慈眼寺住職)

2007年 7月


 2007年 7月31日(火)  晴れ
 目標を設定するにあたっては、自分が植えられているところで花を咲かせなさい。・・・・・ロバート・シュラー『世界で一番簡単な運命を変える本』
 2007年 7月30日(月)  雨のちくもり
 昨日の選挙で自民党が大敗。富山でもまさか・・・・・・今日から、1・2級の造園技能検定の検定補佐員として朝の7時30分から午後の6時まで時間が取られる。会社の朝の段取りがわからず、社員には申し訳ない。

 肝心なのは、子供を見て授業をするか、子供を見ないで勝手に授業をするか、なのです。・・・・・檜山英男(百マス計算の火付け役)
 2007年 7月29日(日)  くもり
 隣の庭木の葉が散り込んでくるのにも文句を言い、団地の近くの森で鳥たちが鳴くのがやかましいから、木を切ってしまえと主婦たちが抗議し、噴火し灰を散らした損害を国に支払えとマイクで言う者まで出てき、ああ何という自己主張だけの日本人になってしまったのだろうかと、肌寒くなるこの頃の日本である。何がこんな日本にしてしまったのだろうか。政治か、教育か、金か、いろいろあるだろう。でも二度とない人生なのだ。ああ生きていてよかったと言えるような生き方をしたいものである。人間で一番大切なのは情味なのである。出世も立身も、そうしなくていい。人情味のある人間として、世を終わりたいものである。・・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 7月28日(土)  晴れ
 問題を乗り越えるために、同じやり方のままで「頑張れ」というのも一つの方法ですが、そういう発想からは、新しい解決法は生まれてこない。むしろ「頑張らないで」で、今までのやり方を変えるチャンスだと考えることも必要です。・・・・・松尾雅彦
 2007年 7月27日(金)  晴れ
 愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。そのなかに"落ちる”ものではなく、"みずから踏み込む”ものである。・・・・・エーリッヒ・フロム(精神分析学者)
 2007年 7月26日(木)  くもり時々雨
 人間は雨を降らすこともできなければ、風を吹かせることもできない。与えられた環境の中で辛いこと、苦しいこと、寂しいこと、いろいろありますが、それに共感しながら生きていくことが大切なのだと思いました。・・・・・塩沼亮潤(慈眼寺住職)
 2007年 7月25日(水)  くもりのち雨
 走る速度が速くなれば当然抵抗も強くなります。でも、その抵抗に怯(おび)えていたら走れない。やっぱり守るべきものがある時は走るべきだと思うし、そこを恐れて自分の志を失う人間でいたくはありません。・・・・・義家弘介(著書ヤンキー母校に生きる・内閣官房教育再生会議担当室長)
 2007年 7月24日(火)  晴れ
 会社の経営も政治も同じだと思いますが、相手は人間であって、その人間を通してどういう結果をお客様に対して出していくのかが会社であろうし、市民に対してどうした社会を実現していくのかが政治です。・・・・・中田宏(横浜市長)
 2007年 7月23日(月)  くもり
 新しい技術への挑戦というリスクを取らない方がリスクは大きい。この世界では、何もしないことが一番大きなリスクになる・・・・・ラリー・エリソン(オラクル創業)
 2007年 7月22日(日)  くもり
 子供を理解することは、その大人自身がいかに自分を理解するかであり、子供を愛するとは、自分自身をいかに愛せるかということ。人は誰しも大きな子供なのだから・・・・・ヤヌシュ・コチャック(教師)
 2007年 7月21日(土)  くもり時々雨
 人の世に生まるるや、一つの約束を抱きて来たれり。人に愛せらるる事と人を愛する事、これなり・・・・・北村透谷
 2007年 7月20日(金)  雨
 サービスの本質は二つあるんです。一つは正確性、もう一つはホスピタリティー、すなわち相手の立場に立って思いやる心です。この二つが相まって、初めていいサービスといえると思うんです。サービスとはタダで何かをあげるのではなく、給料をいただきながら正確性とホスピタリティーをお客様に提供することです。その上でお客様が抱えておられる問題を上手に解決してあげる。それが商売やサービスの原点なんです。・・・・・小田禎彦(加賀屋会長)
 2007年 7月19日(木)  晴れ
 節義の風衰えて、而して「てんでん」の俗興る。上の人以て誘う所有るに由るなり。【いったい、節義の風が衰退すると、世の中には垢で汚れ、悪酔いしたようなだらしない風俗が流行するものであります。それというのも、上に立つ為政者に節義、万事に筋を通すという風がないので、その風潮に誘われて下々までその悪風に染まるのであります。】汚れた風俗というのは下から興るのではない。上が悪いのである。上がそういう手本を見せるから、下もそうなる。・・・・・林述斎(江戸期幕府大学頭)
 2007年 7月18日(水)  くもり時々雨
 事業には宗教心に似たものが必要である。自分の事業は人類の為に役立っているのか、自分は何のためにこの事業に関わりあっているのか、本当に深く考えると、それに対して心のよりどころ、確信を持ちたいと思うのは自然だからである・・・・・・小林宏治(日本電気会長)
 2007年 7月17日(火)  雨
 人の心はパラシュートのようなものだ。開かなければ使えない・・・・・オズボーン
 2007年 7月16日(月)  くもり
 生き物である限り「自分をアピールしたい」「認められたい」「存在を明らかにしたい」という思いが、色になり形になり模様になり、花として自然に美しいのです。人間も一緒で、飾る意欲がなくなった時は、人間おしまいなのかもしれません。・・・・・板橋興宗(御誕生寺住職)
 2007年 7月15日(日)  雨のちくもり
 現代の日本の中間管理職の一般は、自分の能力に対する確乎たる自信がなく、それを補おうとして人気取りをいつも考えている。このような人々は、まず、孤独に耐える訓練をすることである。・・・・・会田雄次『決断の条件』
 2007年 7月14日(土)  雨
 人間として生きる上で、誰でも人並みは嫌です。それでは人並み以上になるためにはどうするかというと、特別なことを探し求めるという考え方が非常に強いわけです。しかし、世の中はそんな特別なことというのは、まずないわけでして、やはり当たり前の平凡なことをコツコツやるほかないわけです。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2007年 7月13日(金)  くもり
 どんな美人の奥さんでも、毎日眺めていれば飽きがきます。反対に、どんなオカメチンコの顔でも、どこかにいいところが必ずある。そのいいところだけジーッと眺めててごらんなさい。なーに、三十年ぐらい、アッという間にたってしまいますよ。・・・・・古今亭今輔(落語家)
 2007年 7月12日(木)  くもり
 求めよ、さらば与えられん。叩(たた)けよ、さらば開かれん。自力でやるのだ。権利だけ主張する根性はいかん。仏様からもらってばかりいる者は、本当の仏様の御恩を知らない。だからわたしは、過保護的な今の行政をあまり尊く思わない。けんめいに求めなくちゃならん。けんめいに叩かなくちゃならん。そういうものが、今の日本には少なくなった。衰微衰亡(すいびすいぼう)は、そういうところから始まる。・・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 7月11日(水)  雨のち晴れ
 うつくしいものを
 美しいと思える
 あなたの     
 こころが
 うつくしい・・・・・相田みつを
 2007年 7月10日(火)  雨
 他人のためにという意識が強いと、疲れてしまいます。だけど、自分のための人生であれば疲れません。幸いにも私は、生きてこの活動をしている限り、人を幸せにし続けることができる。そういうふうに自分の幸せと他人の幸せが一本につながらないと続けられないと思うんです。・・・・・吉岡秀人(国際医療奉仕団ジャパンハート代表)
 2007年 7月 9日(月)  くもり時々晴れ
 みんなといってよいほど、どこか狂ってきた。この人がと思う人が、へんな言動をしたりする。地についた生活をしていないからだ。足を地につけず生きている人間がふえてきた。動物たちは皆足を地につけている。だから彼等は狂わない。車時代となって皆狂ってきた。足を大地につけていない人間の一代悲劇だ。人間一日一度は素足になって素直になれ。・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 7月 8日(日)  くもり時々晴れ
 「ブランドを作っているのか、食べているのか。」私は常にこのバランスを考えます。目先の売上を優先して安易に商品群や販路を広げればブランドの魅力は失われてしまう。要は実績にあぐらをかかず常に付加価値を追い求めるということです。・・・・・寺田和正(サマンサタバサジャパンリミテッド社長)
 2007年 7月 7日(土)  くもりのち晴れ
 なぜ意味が必要だ。人生は願望だ。意味じゃない。人生はすべて願望だ・・・・・チャップリン
 2007年 7月 6日(金)  くもりのち晴れ
 人は人を幸せにするために生まれてきているのだから、仕事を通じて顧客を喜ばせることができる、こんな素晴らしい仕事はありません。・・・・・林文子(ダイエー会長兼CEO)主婦から、31歳で、車のトップディーラーに。その後、本年、ダイエー会長に。
 2007年 7月 5日(木)  くもりのち晴れ
 1つの命が生まれる確率は、1億円の宝くじが100万回連続して当たることに匹敵します。そうやって38億年間も選び抜かれてきた素晴らしい遺伝子を持っていることを忘れて、つまらない勝ち負けで一喜一憂していてはだめなのです。・・・・村上和雄(筑波大学名誉教授)
 2007年 7月 4日(水)  くもりのち雨
 最近僕はみんなに、『公私混同は大いにしなさい』と言うんです。公のことを自分のことのように真剣に考えるという意味です。個人がチームのことを自分のことのように考えていなければ、チームはよくならないのです。・・・・・平尾誠二(神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー)
 2007年 7月 3日(火)  くもり時々雨
 偉人とは、恐怖という観念を克服した人のことである【人間は誰でも、心の中に危険を恐れる感じがある。だから、良い事と知っていても、危ないことはしたくない。非難されるようなことには手を出したくない。そうしてたいていの人は、危険を避けて安全な道を歩いて死んでいく。誰にも偉人となる道はあるのだが、その才能を発揮できるか否かは、安全だけを求めないで、危険に向って勇往邁進できるかどうかで決まる】・・・・・鶴見祐輔(政治家)
 2007年 7月 2日(月)  くもり時々雨
 学問は人間を変える。人間を変えるような学問でなければ学問ではない。その人間とは他人のことではなくて自分のことである。他人を変えようと思ったならば、先(ま)ず自分を変えることである。・・・・・安岡正篤
 2007年 7月 1日(日)  くもり
 人生とは、いかに喜び、いかに怒り、いかに哀しみ、いかに楽しむかということ・・・・・つまり「いかに生きるか」ということに「正しい自律」をたてること、「原理原則」をもつことである。・・・・・伊藤肇

2007年 6月


 2007年 6月30日(土)  雨
人の世話は徹底して行え・・・・・小平浪平(元日立製作所社長)
 2007年 6月29日(金)  大雨
 いつも思うのは夢に日付を入れて何かを達成しようとすると、その前に次の新しい夢ができちゃうんです。山の頂上を目指して登っていくと、隣にでっかい山が見えてくる。一つに本気になって取り組むことで、新しい世界が広がっていくんです。・・・・・渡邊美樹(ワタミ社長)
 2007年 6月28日(木)  くもり
セールスで結果を出す人と出せない人との違いは、お客様の立場に立ったセールスか、自分の立場に立ったセールスかの違いです。・・・・・周小異(しゅうしょうい)日本生命で「優秀セールスパーソン」の肩書を得る。
 2007年 6月27日(水)  くもり
人間が成長するのは、すべてについて反省するからである。過去現在における自分の言動を、省みて静かに点検する。そして今後はあやまちの少なからんことを願う。これからはもっと賢く世に生きようと決意する。つまり、反省は前向きだから意味がある。明日に向って反省はするが、昨日にこだわる後悔に沈みこまない。ここの兼ね合いに処する智恵が、人生に意欲を生む。・・・・・谷沢永一(作家)
 2007年 6月26日(火)  くもり
 経営者には六段階の時期がある。第一の段階は、社長個人でお金を儲けようとする時期。第二の段階は、会社として利益を生み、蓄積を考える時期。第三の段階は、売上高や社員を含めて、会社全体を大きくしたいと願う時期。第四の段階は、人や組織作りに一生懸命になる時期。第五の段階は、業界や、世の為、人の為に尽くす時期。第六の段階は、死んだとき悪口をいわれないように努める時期・・・・・神谷正太郎(トヨタ販売社長)
 2007年 6月25日(月)  雨のちくもり
その刻々・・・・・坂村真民

 昇った日は 沈まねばならぬ 
 咲いた花は 散らねばならぬ 
 生まれた者は 死なねばならぬ 
 これは自然の法則である
 だから悲しむことはない 
 大切なのはその刻々を
 どう生かして来たかにある
 2007年 6月24日(日)  くもりのち雨
 人がよいのはイコール無責任ということです。それに選択眼がない、よい悪いが分らない人をお人よしといいます。そこへもってきてお人よしは義理人情というものがある。義理と人情じゃ商売はやれない。私は算盤とピストルを持つべきだと言っています。・・・・・野口誠一(八起会会長)
 2007年 6月23日(土)  晴れ
 誰もがそれぞれ一偏の本になるような人生を築きながら生きているんだから、謙虚に人と付き合わないといけない、ということを常に自分に言い聞かせながら仕事をしてきました。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2007年 6月22日(金)  雨
 現実をあしざまに罵(ののし)り、過去をたたえたり、未来に憧れたりするのは、あぶない欲求不満の人々である。【現状不満そのものがいけないというのではない。自分の、そして人々の現状不満が本当の進歩と建設をもたらすものなのか、単なる破壊者で終るものなのか区別することが重要である。】・・・・・マキャヴェリ
 2007年 6月21日(木)  くもりのち雨
刑務所の鉄格子の間から、2人の男が外を見た。1人は泥を眺め、1人は星を眺めた・・・・・セルマ・トムソン
 2007年 6月20日(水)  くもり
 多岐亡羊(たきぼうよう)ということがある。これは羊を飼っておった人が羊を逃がした。そこで慌てて追いかけた。隣近所の人も一緒になって追っかけてくれたが、あんまり岐路(えだみち)が多い。いわゆる多岐である。岐路が多くって、あっちへ行ったこっちへ行ったと言っているうちに、どっかに行っちまってわからなくなった。人間もそういうもので、あんまり仕事が多くなると、肝腎なものがどこに行ってしまったかわからないようになる。人間というものの本質、人間の使命、人間の幸福、そういったものがわからなくなってしまうのである。・・・・・安岡正篤一日一言
 2007年 6月19日(火)  晴れ
 芸人は、米一粒、釘一本もよう作らんくせに、酒がいいの悪いのと言うて、好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。ねうちは世間がきめてくれる。ただ、一生懸命に芸を磨く以外に、世間へのお返しの途はない。また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の前やで。・・・・・4代目桂米団治
 2007年 6月18日(月)  晴れ
 時間のことばかり考える人は、永遠のことも考えなさい。永遠のことばかり考えている人は、時間のことを軽蔑してはなりません・・・・・ヘルマン・ホイヴェルス(上智大学二代目学長)
 2007年 6月17日(日)  晴れ
 会社は舞台です。経営者は演出家で、社員は俳優、資本家は劇場主。演出家はいい脚本、俳優が欲しいし、優れた俳優は舞台や演出家を択ぶ。それで客が入れば、俳優や演出家のギャラは上がり、劇場主も儲かる。会社が勝って組合が負けるなんてのは古い。俳優も演出家も劇場主もみんな儲かる。「ウィン・ウィン・ウィン」の関係を作るのが経営です。・・・・・堀場雅夫(堀場製作所最高顧問)
 2007年 6月16日(土)  晴れ
 ユーモアの場合は相手に対する思いやりが原点になると思います。相手を大切にして、相手のために温かい雰囲気を作りたい、心から心へのコミュニケーションとしてユーモアが必要です。・・・・・アルフォンス・デーケン(上智大学教授)
 2007年 6月15日(金)  晴れ
 人間の信頼は結局、最後の点では、あの人は色々な問題はあるけれど、こういうことは絶対にしないという点にあるんでしょうな。何かを積極的にする、出来るじゃなくて、これをしない、あれをしないといった信頼感、これが基礎です。・・・・・山本七平
 2007年 6月14日(木)  雨
 知と愛とは同一の精神作用である。それで物を知るには之を愛せねばならず、物を愛するのは之を知らねばならぬ(愛は知ることから始まり、本当に知るためには愛さなければならない)・・・・・西田幾多郎『善の研究』
 2007年 6月13日(水)  晴れ
 山高きが故に貴からず。樹有るを以て貴しとす(山は高いだけでは能がない。そこに樹があってこそ尊いものだ。=いくら売り上げが高かろうと何の自慢にもならない。大切なのは、従業員がどれだけ各自の能力を発揮して働いているかであり、どれだけお客様から評価を得ているかにかかっている)・・・・・二宮尊徳
 2007年 6月12日(火)  晴れ
 時間はもっともユニークにして、かつ乏しい資源である。これをうまく活用できない者は他のどの資源も活用することができない。・・・・・P・F・ドラッカー
 2007年 6月11日(月)  晴れ
 年若い時分には、私は何事につけても深く深くと入って行くことを心掛け、また、それを歓(よろこ)びとした。だんだんこの世の旅をして、いろいろな人にも交わって見るうちに、浅く浅くと出て行くことの歓びを知ってきた。・・・・・島崎藤村
 2007年 6月10日(日)  くもり
 人間作り・・・・・坂村真民

 花作りも 人間作りも同じだ
 どんないい種でも しっかりと土作りをし たっぷりと肥料をやり
 うんと光と水とを与えてやらねば いい花は咲かない 
 日々の努力 念々の精進
 その果てに 見事な花が咲き 見事な実がなり
 真実な人間が出来上がる
 2007年 6月 9日(土)  くもりのち雨
(テストに順位を付けないのは?との質問に。)人間は生まれながらに競争心を持っている。これは自然に育まれるものであって、意図的に引き起こすものではない。そもそも勝者の道筋は一つではない。競争は他人と比較するのではなく、自分との戦いであるべきだ。人間形成の段階で、無理に競争を煽ると子供たちが自分を見失ってしまう。・・・・・オッリペッカ・ヘイノネン(学力世界一に導いた、フィンランドの元教育相)
 2007年 6月 8日(金)  くもり所により雨
 私はいい加減にものごとに取り組むことができない。なぜなら、もしそうすれば、いい加減な結果しか期待できないことを知っているからだ。・・・・マイケル・ジョーダン(私の大好きな、元プロバスケット選手)
 2007年 6月 7日(木)  晴れ
 努力よりほかにわれわれの未来をよくするものはなく、また努力よりほかにわれわれの過去を美しくするものはないのである。・・・・・幸田露伴
 2007年 6月 6日(水)  晴れ
あなたがマイナス志向に縛られているかどうかのいちばんの決め手は、次の質問をしているかどうかである。
「人にどう思われるだろう」
もし私たちが「人にどう思われるか」ということにおびえていたら、人生はもう自分自身のものではなくなる。他人のための人生になってしまう。・・・・・P・ラシアノフ(心理学者)
 2007年 6月 5日(火)  晴れ
 (営業成績が上がる秘訣は、との問いに)私は数字を追うのではなく、一日に何人から「ありがとう」と言っていただけるかを自分のノルマにしています。と同時に人に対してどれだけ多くの「ありがとう」「ごめんなさい」を心から素直に言えるかを、とても大事にしているんです。・・・・・伊藤浩一(株式会社タウルス)
 2007年 6月 4日(月)  晴れ
 「研」とは刀のサビをとることである。それは、知識、見栄、自尊心などを増やす事ではなく、減らす事であり、捨てて本来の自分に戻ることにある。「修」とはほころびを繕うという意味である。自分の欠点や弱点のほころびを直すのが研修である。・・・・・矢部廣重(クロリティマネジメント社長)
 2007年 6月 3日(日)  晴れ
 同じ仕事を同じ職場でひたすらやっていると、知らず知らずのうちに人間の器が小さくなる。個人の能力は環境を変えないと大きくなりません。徹底的に人の交流をやろうと考えています。・・・・・大坪文雄(松下電器産業社長)
 2007年 6月 2日(土)  晴れ
 成功している創業者は、お客様にただ者を売るのではなくて、感動や幸福を与えることでお客様の心をとらえていることです。そして感動や幸せ感を共有できるお客様とともに地域社会を良くしようとしている、と言うことです。・・・・・天明茂
 2007年 6月 1日(金)  晴れ
 どんな人でも、必ずこれは絶対のもの、何億何十億おったって、同じ顔をしたものは一人もいない。すべてが個性的存在・独自の存在であります。だから絶対に他にない、独自の意義・機能・使命というものがある。これだけは確実であって、ただそれを自覚し、活用することが難しいだけです。・・・・・・安岡正篤

2007年 5月


 2007年 5月31日(木)  くもりのち雨
 思いの中核にあるものは、言葉です。言葉によって、思いを支配することが出来るのです。すべては言葉の通りに、思いの通りに成るのです。言葉を選び、言葉を駆使することによって、自分の思いを自由自在に支配することができるのです。・・・・・ありがとうおじさん
 2007年 5月30日(水)  くもりのち雨
 キーワードは「心地よさ」。お客様にしてみれば、その商品に何らかの心地よさを感じなければ、絶対に購入しようという気持ちにはならない。お客様にとっての心地よさは、製品の新しい心地よさ、サービスの新しい心地よさ、情報の新しい心地よさ、の三つに分けることができます。・・・・・上原春男(佐賀大学長)
 2007年 5月29日(火)  晴れ
 平素、いかに親しく付き合い、一緒においしい酒を飲んだとしても、「彼は、何一つ、自分に情報をくれない」となると、「敵」になってしまいます。・・・・・谷沢栄一(関西大学名誉教授)
 2007年 5月28日(月)  晴れ
 全体を良くすることを考えなければ自分自身も決して良くならない。その節理を、豊かさに慣れた日本人は忘れてしまっています。ライバル同士が懸命に競争するのは当然ですが、相手の足を引っ張るような潰し合いを繰り返すだけではあまりにも不毛です。・・・・・廣田正(菱食相談役)
 2007年 5月27日(日)  晴れ
 すべて見える世界は、それの幾層倍もの見えない世界によって支えられている。・・・・・東井義雄(教育者)
 2007年 5月26日(土)  晴れ
つみかさね・・・・・坂村真民

 一球一球のつみかさね  一打一打のつみかさね 
 一歩一歩のつみかさね  一坐一坐のつみかさね
 一作一作のつみかさね  一念一念のつみかさね
 つみかさねの上に咲く花 
 つみかさねの果てに熟する実
 それは美しく尊く 真の光を放つ
 2007年 5月25日(金)  雨
 仕事にせよ、享楽にせよ、決してその奴隷となってはならない。・・・・・ヒルティ
 2007年 5月24日(木)  晴れ
 本を読むことが、読書なのではありません。自分の心の中に失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です。・・・・・長田弘
 2007年 5月23日(水)  晴れ
お客様は来て下さらないもの、お取引先は売って下さらないもの、銀行は貸して下さらないもの、というのが商売の基本である。だからこそ、一番大切なのは信用であり、信用の担保はお金や物ではなく、人間としての誠実さ、真面目さ、そして何より真摯さである。・・・・・伊藤雅俊(イトーヨーカドー設立)
 2007年 5月22日(火)  晴れ
 真の人格者(聖者)・・・・・「まっすぐ歩み、義を行い、心の真実を語る」 真の人格者は、自尊心に厚く、何よりも自らの品性に重きをおく。しかも、他人に見える品性より、自分にしか見えない品性を大切にする。それは、心の中の鏡に自分が正しく映ることを望んでいるからだ。さらに人格者は、自分を尊ぶのと同じ理由で他の人々をも敬う。彼にとっては、人間性とは神聖にして犯すべからざるものなのだ。・・・・・スマイルズ『自助論』
 2007年 5月21日(月)  晴れ
 死を考えた。そのほうがどんなに楽かもしれない。が、次の瞬間、それでは責任者として卑怯者になると考えた。なによりもまず、遺族の方々に対する責任と、会社に対する責任をとらねばならない。そう思ったら勇気が出てきた。(配属先の炭鉱で、大爆発事故に合い、700人もの人名を失ったとき。)・・・・・池田亀三郎(三菱化成元社長)
 2007年 5月20日(日)  雨のち晴れ
 切に思うことは、必ずとぐるなり。・・・・・道元『正法眼蔵随聞記』
 2007年 5月19日(土)  晴れのち雨
 社員と言うのは、自分がその会社でどれだけ評価されているかによって、モチベーションが変わってくるものです。だから僕はいつも、働いてくれる従業員のやる気を高めることがとても重要だというんです。・・・・・寺田寿男(アートコーポレーション会長)
 2007年 5月18日(金)  晴れ
 優秀な人間は、やろうと思えば何でも自分で出来てしまう。しかし、一人でできる仕事なんて、試験を除けば、この世に何一つ存在しない。この世のすべての仕事が共同作業であり、誰かと一緒に営んでいくものなのだ。そのことを皮膚感覚で理解しなければいけない。・・・・・高橋信夫(東大教授)
 2007年 5月17日(木)  雨
 朝早くから工場に行き、職長たちと親しみ、晩は職長たちを呼んで茶菓をだして話をきいた。私はいっさい自己を主張しなかった。ひたすら人のいうことを聞いた。それがかえって私の人望をつくった。大勢の感情の集まりが世の中だ。しからば自分の意見を通そうと思うなら、まず聞いてやるのが順序だ。・・・・・青木均一(元東京電力会長)
 2007年 5月16日(水)  晴れ
 木の自然の姿とは、林であり、森なのだ。木が2本で林、3本で森と書く。したがって、「林」のまま集団で移せば必ずつくものだ。この摂理は植物の世界だけでなく、動物の社会でも、さらに人間の社会においても同じことだ。Nature is my teacher(自然こそは我が師である)・・・・・小川栄一(元藤田観光会長)
 2007年 5月15日(火)  晴れ
 吉田松陰ははなたれ小僧たちに対して、敬語を使っています。身分の低い子にも、実に丁寧に語りかけます。松蔭は子供たちから自分も学ぼうとしていたのです。さらに松蔭は子供たちを大変上手に褒める人でもありました。・・・・・司馬遼太郎
 2007年 5月14日(月)  晴れ
 感受性というものを本当に敏感にしていくには、感性を能動的に使うという努力、訓練がまず必要。感性を活動状態にしておかなければ、なにがきても感受できない。そのためには夢をもつこと、希望をもつこと、いつもなにか心において求めているものがあるということが大切である。・・・・・行徳哲男
 2007年 5月13日(日)  晴れ
 人間の最大の不幸とは、物事を悪く考えることではないかと思います。人が想像する不幸はいつも実際よりも誇張されているものだということを知るだけでもちがいます。・・・・・アラン『幸福論』
 2007年 5月12日(土)  晴れ
 生きているということは多くの人に借りをつくっているということであり、生きていくということは、そうした借りを返していくということであるといいますが、さらに無知を自覚し、少しでも人の役に立つ人間になりたく思います。・・・・・田舞徳太郎(日本創造教育研究所社長)
 2007年 5月11日(金)  晴れ
 私はうちに就職した若い人たちに「会社のため、社会のためにという前に、まず自分のために働きなさい。字を書いてごらん。人の為と書いて偽りと読むでしょう」と申し上げているんです。「自分を磨いて、職場の中でいなくては困ると皆から言われるような存在になれたら、あなたは幸せになりますよ。そうなったらお金と彼女は後からついてきます」と。・・・・・笹崎龍雄(埼玉種畜牧場会長)
 2007年 5月10日(木)  くもりのち雨
 手は何のためにあるか、それは落ちてゆく自己を支えるためにある、とリルケは言っている。そういう言葉からわたしはリルケに接近していったが、リルケはキリスト教国の生まれだから手といったのだろう。わたしは仏教国の生まれだから、足は何のためにあるか、それは落下してゆく自分を、どこで踏み止めるか、そのためにあると言おう。・・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 5月 9日(水)  晴れ
 最近のいろいろなひどい出来事は、動機が同じように見えます。もっといい家に住みたい、子供たちをもっといい学校に進ませたいといった、物質的な上昇志向でしかない。しかし、この種の欲望には終わりはなく、どんどん肥大化する。上質な人間になるということは、まずはそのことを動機として生きることから始まります。そうしなければ、どんなに大きな家に住んだとしても、決して心の安定は得られないものです。・・・・・稲盛和夫(京セラ名誉会長)
 2007年 5月 8日(火)  晴れ
 自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思う事。これは私がこれまでの人生を左右する重大な選択を迫られたとき、決断を下す最も大きな手がかりとなってくれました。何故なら、外部からの期待、己のプライド、屈辱や挫折に対する恐怖・・・・・あらゆる物事は、我々が死んだ瞬間にすべてきれいサッパリ消え去っていく以外にないのだからです。そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。自分もいつかは死ぬ。そのことを思い起こせば自分が失ってしまうんじゃないかという、思考の落とし穴は回避できるし、これは私の知る限り最善の防御策です。・・・・・スティーブ・ジョブズ(アップルコンピューターCEO)
 2007年 5月 7日(月)  晴れ
 乳児は肌離さず、幼児は手を離さず、少年は目を離さず、青年は心を離さず。(子育ての中で実践してきたもの)・・・・・山谷えり子(内閣総理大臣補佐官)
 2007年 5月 6日(日)  雨
 問題や課題を引き出しの中にしまい込まず、まな板の上に載せて全部見えるようにすれば、それだけで解決までの半分から7割程度までは終わったも同然です。隠した状態では、分からないですから。白日の下にさらした瞬間に、みんなで考えようという動きが始まります。・・・・・渡辺捷昭(かつあ=トヨタ自動車社長)
 2007年 5月 5日(土)  晴れ
 身近な人のご恩がわからねば、幸せにめぐりあえない・・・・・東井義雄(教育者)
 2007年 5月 4日(金)  晴れ
 行為という種をまけ、そうすれば習慣を刈りとることができる。
 習慣という種をまけ、そうすれば人格を刈りとることができる。
 人格という種をまけ、そうすれば運命を刈りとることができる。・・・・・・ロバート・H. シュラー 『信念』
 2007年 5月 3日(木)  晴れ
 としよりをたいせつにするかしないかは
 その人間が
 ほんものであるか
 にせものであるかの「ものさし」になる・・・・・・・・・東井義雄(教育者)
 2007年 5月 2日(水)  雨
 江戸時代、会津藩の藩校『日新館』では『ならぬことはならぬものです』と教えた。今は学校でも家庭でもそうした教えができていない。子供たちには理屈抜きでダメなものはダメと教えなくてはならない。・・・・・藤原正彦(国家の品格等の著者)
 2007年 5月 1日(火)  雨
 小さなプライドが、本当はできることを邪魔するのです。お薦めして断られたら、「ありがとうございました」と頭を下げて帰ってくればいい。それだけのことなのに、恐れて顧客になるかもしれない可能性を自らつぶしてしまっては意味がありません。・・・・・鰐淵(わにぶち)美恵子(銀座テーラー社長)

2007年 4月


 2007年 4月30日(月)  とてもいい天気
 まず第一に、毎朝目覚めたら「今日もまた活きていたことを心から感謝する」ということを、今日一日の生命への出発の第一歩とすること。
 大抵の人は、毎朝目覚める事を、何か当然のことであるかのように考えている。ところがいつ何時どんなことで、自己の命が失われるかも知れない。また実際において、いつかは絶対に目覚めぬ永久の眠りにはいってしまう時がくる・・・・という一大事を考えると、毎朝目覚めた時、自分の活きていることを直感して刹那、限りない感謝を感じないではいられないと思う。・・・・・中村天風
 2007年 4月29日(日)  とてもいい天気
 「生きているあいだは、いきいきとしていなさい」これはゲーテの言葉のなかで、もっとも好きな言葉だが、仏教渡来以前の日本人は、本当に明るくいきいきと生きていたであろうと思う。わたしはそういう人が好きである。(中略)もう一つ好きな言葉を挙げておこう。「いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ。一歩一歩がゴールであり、一歩一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない」・・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 4月28日(土)  くもり時々雨
 生まれた赤ん坊は、オギャアと生まれた瞬間に死に向かって歩き始める。人間は死ぬために生まれてくるんだというのが僕の考えです。ですから、今日一日命があるということが本当に心の底からありがたいと思えるんです。・・・・・五木寛之
 2007年 4月27日(金)  晴れ
 僕は、お客さんに接する時いつも「あんたの予想を上回ったるよ」って心の中で思うんです。「びっくりさせてあげるから、待っときなはれ」って思いながら仕事をするのが好きなんです。・・・・・中村文昭(クロフネカンパニー社長)
 2007年 4月26日(木)  くもり
  火をともせ・・・・・坂村真民
 火をともせ 火をもやせ
 自分で自分を燃やすのだ 自分に明かりをつけるのだ
 なぜ散りゆく木の葉が あんなに己を美しく染めるのか
 そのことを考えて 
 自分を一層みがくのだ
 2007年 4月25日(水)  くもり時々雨
 一人ひとりが自分の得手不得手を包み隠さずハッキリ表現する。石は石でいいんですよ、ダイヤはダイヤでいいんです。そして、監督者は部下の得意なものを早くつかんで、伸ばしてやる。適材適所を配慮してやる。そうなりゃ、石もダイヤも本当の宝になるよ。【人が企業の基本であり、そこでは存在価値のない人間はいない】・・・・・本田宗一郎
 2007年 4月24日(火)  くもりのち晴れ
 人間は常に、環境と自分自身によって創られている。生命の存続とは、まさに肉体生活と精神生活の素材そのものである。何となればそれは、「絶対的に新しいものを発明し、形態を創造し、それを不断に入念に仕上げていくこと」を意味するからである。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2007年 4月23日(月)  くもりのち晴れ
松浦静山『甲子夜話(かつしやわ)』
 雲―大事をなし出すもの、必ず跡あるべからず。跡あるときは禍、必ず生ず。跡なき工夫如何(いかん)。功名を喜ぶの心なくしてなし得べし。/水―是(これ)もまた是(ぜ)なり。功名を喜ぶの心なきは学問の工夫を積まざれば出まじ。周公の事業さへ男児分涯(ぶんがい)のことをする程の量にて、始めて跡なきようにやるべし。然(しか)らざれば、跡なき工夫、黄老(こうろう)清浄(せいじょう)の道の如くなりて、真の道とはなるまじ。細思商量。
【雲―跡とは、何かを行った後に残るしるしである。大事をなす時は、そういう形跡があってはならない。跡があると、必ず、禍が生ずる。ではどうするか。功名を喜ぶ心を捨てきって、無心でやった時、はじめて出来ることかもしれません。/水―お説の通りです。これはよほど学問を積まなければできないことです。千年王国といわれた周の建国という大偉業をなした周公旦の事跡も男一匹の仕事をする程の度量があって、はじめて跡のないようにやれましょう。そうでなければ、いわゆる「黄老―老子―清浄の道」で一種のニヒリズムに堕してしまって真の道とはなりません。この点、こまかに思索し検討されたい。】
 2007年 4月22日(日)  くもり時々雨
 真剣な心で出す声は澄み透っている。真剣みのある人から出る「ハイ」と言う返事には胸のすく様な響きがある。まして、真剣本気で語る言葉は、その一語一語に力があり、温か味があり、うるおいあって、一人一人の心の底にひびく。
 真剣な慰めの言葉。
 真剣な賞賛の言葉。
 真剣なお詫び、お断り。
 真剣な忠言。
 どれもみんな人の心の底に徹し、魂の裏にひびく。誰でも其の言にうなずき、その心に感じる。・・・・・中崎辰九郎
 2007年 4月21日(土)  くもり時々雨
 志がないところに個人主義などは出てこない。では、志はどのように植えつけられ、育まれるか。問題は大人ですよ。大人が男らしく、女らしく、個人主義を根底にして人間力をより豊かに養う生き方をする。その姿を子供に見せていれば、自ずと志は備わるものです。・・・・・谷沢栄一(関西大学名誉教授)
 2007年 4月20日(金)  晴れ 
 すべての人生の出来事は偶然に生じたものじゃありません。アクシデント(事故)というものは、自己が知る、知らないとを問わず、必ず自己が蒔いた種に花が咲き、実がなったんです。
 「活きる心構え」というものに正しい自覚が、そして反省が、常に油断なくおこなわれていないで生きると、全然自分が気のつかないような悪い種を、健康的にも運命的にも蒔いてしまうんです。・・・・・中村天風
 2007年 4月19日(木)  晴れ 
 つまらぬ人間に限って人を見下すものである。人にケチをつけることでもしなければ、自分の安心立命を計る道はないのである。辛辣なことばかり口にする批評家は何一つ試みたことがなかったか、あるいは独創的な仕事を成すだけの力を持たなかった人間のことである。・・・・・ウィリアム・ハズリット
 2007年 4月18日(水)  晴れ
 「夫婦は他人の始まり」この名言は同時にふたとおりの事柄を訓している。第一、自分と他人とは別物である。第二、配偶者もまた他人である。夫婦関係のあらゆる行き違いは、この勘所を忘れた不覚に始まる。あらゆる人間関係のトラブルは、距離を置かない不心得から生じる。人間関係を相撲のぶつかり稽古と混同して、突進して密着しようとするから摩擦が生じるのである。・・・・・谷沢永一(関西大学名誉教授)
 2007年 4月17日(火)  雨
 組織自体を細分化し、個人で責任を取れるようにしなければいけない。トップ以下そうしないと。(機能別の役割分担により)全体を強くしようと思うと、一つずつは弱くなるんです。全体最適ばかり考えて。いや本当にそうならいいが、自分の機能最適を考えるから結局、誰も全体のことに関して責任を取らなくなる。・・・・・柳井正(ファーストリテイリング会長)
 2007年 4月16日(月)  くもり
 「自分はちゃんと後から見てもらっている」という安心感を与えることなんです。それを持てば、その社員はすごい仕事をする。いい帰属意識に結びつくんです。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2007年 4月15日(日)  晴れ
 次のトーナメントには自分でもっとモチベーションを高めて挑みます。(モチベーションは自分で高めるものだと理解している。)・・・・・宮里藍(プロゴルファー)
 2007年 4月14日(土)  晴れ時々雨
 背中を見せて「俺について来い」というような指導法は今は通用しない。背中を見せたら選手は去っていくだけだ。常に選手の方を向いて、「今日は元気ないな」等声をかけ、相手の変化を的確に指摘することがやる気を引き出すことにつながっていく。重要なのは相手との距離ではなく、体の向きなのだ。・・・・・平尾誠二(神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネージャー
 2007年 4月13日(金)  晴れ
 『萬變といえども、吾が之に應ずる所以は喜怒哀楽の四者を出でず。此れ学を為すの要にして而て政をなすも亦その中に在り』天下のことは数限りなく変化があるが、われわれがそういう様々の問題を経験するに当たっては、それを如何に喜び、如何に怒り、又如何に哀しみ、如何に楽しむか、という四つの心の持ち方、行じ方を一歩も出るものではない。これが学問を為すの要であって、政治もつまるところはこの四つに帰する。・・・・・王陽明
 2007年 4月12日(木)  晴れ
 自分が良くなるためには、周りが良くならなければ駄目なわけです。隣の人と競争して勝つことばかりに躍起になって、足の引っ張り合いをしている間に全体が遅れてしまったら、世界の中で敗者になってしまう。・・・・・西澤潤一(岩手県立大学長)
 2007年 4月11日(水)  くもりのち晴れ
 自腹を切る覚悟がなければ、本当の責任ある生き方は出来ないのです。自分のすべてを捧げ尽くす覚悟がなければ、どんな責任も果たすことはできないのです。自分のすべてを捧げ尽くして、一切の責任を取ろうとするところに、真の神の助けが降りてくるのです。・・・・・ありがとうおじさん
 2007年 4月10日(火)  晴れ
 多元的な価値観というのは、度量を持つということです。自分の物差しだけに相手を当てはめるのではなく、相手の物差しに合うようにもうちょっと先の目標を決めてやるとか?・・・・・松長有慶(高野山大学元学長)
 2007年 4月 9日(月)  晴れ
 怠るな 子供の手本に 歳はなし・・・・・塚本勲
 2007年 4月 8日(日)  晴れ
 人を喜ばせることは自分の喜びよりもうれしい。人に花をもたせる事、人を出世させる事は自分に花をもち、自分で出世するよりもうれしい。このうれしさの味が真に分かって来ると人生は楽しくなる。・・・・・中崎辰九郎
 2007年 4月 7日(土)  晴れ
 いま地球上では、人間が他の生物を搾取しているようなところがたくさんあるわけです。そこまでして、何のために生きているのか?人間が何のためにこの地球上に作られたのかということを追求していく必要があると思うんです。そのために、学問も芸術も文学も、それから宗教もあると思うんです。・・・・・村上和雄(筑波大学名誉教授)
 2007年 4月 6日(金)  晴れ
昨日のことは覚えているが、一昨日のことは忘れる。だから、毎日やらないとダメです。・・・・・木田元(中央大学名誉教授)
 2007年 4月 5日(木)  晴れ
すべては出会いの 一瞬できまる だから その時のために 心を磨いておくのだ 名刀のように・・・・・坂村真民
 2007年 4月 4日(水)  晴れ
 やらなければだめだよ。何だって。やればできるんだから。俺は不器用だとか、俺は物覚えが悪いだとか、それがいけないんだよ。たとえ不器用だろうと物覚えが悪かろうと、十遍やって覚えなかったら百遍やってみろ。百遍やって覚えなかったら千遍やれ、そしたら覚えるから。
 どんなことでも、できないことほど、できると尊いことなんだから一生懸命やれよ。そうすると、だんだんだんだん自分の生活自体が、自分の理想や希望に近い状態になってくる。・・・・・中村天風
 2007年 4月 3日(火)  雨ときどき晴れ
 インスピレーションは決して空虚な心には与えられません。それを得ようと血のにじむような苦心、努力をしている心にのみ与えられる尊い賜物です。無から有は生じません。長い苦しい努力なしに、ただの思いつきなどというものはないのです。・・・・・アインシュタイン
 2007年 4月 2日(月)  晴れ
 企業には「自己定位」という、自分の定まった位置を見つけ出す必要があります。ですから、売り上げが少なくてもどこかで世のため人のために貢献できるものを持つということ。そういう自分の会社の定まった場所を知るのが大事だということを、私は松下幸之助さんに教えていただきました・・・・・浜田益嗣(赤福会長)
 2007年 4月 1日(日)  晴れ
 人間は自尊心を免れ得ずうぬぼれから脱しきれないので、他人の評価に当たっては必ず測定を誤る。この間の機敏に深く思い至ったとき、自分の周囲には「己より賢れる者」が、あまりにも多く存在するのに驚くであろう。・・・・・谷沢永一

2007年 3月


 2007年 3月31日(土)  雨
 ある時、修道女になった友達に「神様ってどこらへんにいると思う」と聞いたら、「決まっているじゃないの、あなたがいま相対している人の心の中にいらっしゃるのよ」といったんです。・・・・・曽野綾子(作家)
 2007年 3月30日(金)  雨のち晴れ
 本当に物を知るということは、普通に考えるように、いわゆる賢くなることではなく、むしろしみじみと自らの愚かさを知り、世の不思議を感じて、心からそれに頭をさげることだと思う。・・・・・『生きよう今日も喜んで』平澤興
 2007年 3月29日(木)  雨のち晴れ
 何としても二階に上がりたい、どうしても二階に上がろう。この熱意がハシゴを思いつかせ、階段を作りあげる。上がっても上がらなくてもと考えている人の頭からはハシゴは生まれない。・・・・・松下幸之助
 2007年 3月28日(水)  晴れ
 将来を恐れるものは失敗を恐れておのれの活動を制限する。しかし、失敗は成長に続く唯一の機会である。まじめな失敗は、なんら恥ではない。失敗を恐れる心の中にこそ、恥辱は住む。・・・・・ヘンリー・フォード
 2007年 3月27日(火)  晴れのち小雨
 一年中でわたくしは、早春のころをもっとも好みますが、そのせいか、花の中でわたくしが一番すきなのはサンシュユの花です。ほとんど花ともいえないほどの細やかな黄色い花の気品に心ひかれるわけです。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2007年 3月26日(月)  雨のち晴れ
 笑顔を失うと、命の資本ともいうべき健康もみるみる破壊されますし、また、運命とて同様に、とかく阻(はば)まれがちとなってしまうんですよ。
 西洋のことわざにも「和やかな笑顔の漂うところに、運命の女神はその慈愛の手を差し伸べる」というのがあります。いったい何のために、人間だけが笑えるようにできているのかということを、厳粛に考えなきゃだめですぜ。あなた方、考えたことあるかい?・・・・・中村天風
 2007年 3月25日(日)  雨のちくもり
 生活レベルが向上した今、ハングリー精神を取り戻せと言っても無理です。だから、センス・オブ・アージェンシー(危機を察知する感覚)を持てと言っているんです。・・・・・西田厚聰(東芝社長)
 2007年 3月24日(土)  曇りのち雨
 親切について心に銘記すべきことは何だろう?それは、「親切は連鎖する」ということだ。あなたが誰かに親切にすれば、その人も誰かに親切にしたくなる。こうして親切の輪が広がるのである。・・・・・ジェリー・ミンチントン『心の持ち方』
 2007年 3月23日(金)  晴れ
 作り手がお客に対してこういうふうに何かを提供しようというのは我見(がけん)なんです。作り手なり発表する人間の考えを超えて、もう一段高いところから見る「離見(りけん)の見」を併せ持つことが必要であると世阿弥は言っているのです。・・・・・観世榮夫(能楽師)
 2007年 3月22日(木)  くもりのち雨
 ちょっと天狗【平櫛田中が言っています、「いまやらねばいつできる。わしがやらねばだれがやる」って。そういう気持がいまの若い人には足りな過ぎます。「ちょっと天狗」というのは、今の自分よりもちょっと前が見えるということです。自信を持ちなさい。その代わり大き過ぎたらあかん。その積み重ねで日々生き生き生きて仕事をすると、いい結果が生まれてきます。】・・・・・松本明慶(大仏師)
 2007年 3月21日(水)  晴れ
折り合いをつけちゃいかん、自分はもっとできるといつも信じておけ。自分にも言い聞かせ、部下にも言い続けた言葉です。・・・・・池田弘一(アサヒビール会長)
 2007年 3月20日(火)  晴れ
 日本の行き詰まりは意外に速く且(か)つだらしがなかった。その根本的な一原因は、戦後意外に速く復興し繁栄したのに気を好くして、世をあげて小(こ)の字のつく者がはびこったことである。小利口者、小才子、小ずるい輩(やから)から、小悪党など。しかしこんな者のだめなことは今に始まったことではない。やはり、おっとりとした、思慮あり、情ある、真面目で勤勉な、頼もしい人間でなければ人が好まない、信用しない。/これから日本人は心を入れかえて人間を修養し、生活を正し、事業を興さねば、益々危(あやう)くなると思う。・・・・・安岡正篤『一日一言』
 2007年 3月19日(月)  晴れ
 お客様は来てくださらないもの、お取引先は売って下さらないもの、銀行は貸して下さらないもの、というのが商売の基本である。だからこそ、一番大切なのは信用であり、信用の担保はお金や物ではなく人間としての誠実さ、真面目さ、そして何より真摯である、ということである。・・・・・伊藤雅俊(イトーヨーカ堂名誉会長)
 2007年 3月18日(日)  晴れ
 小泉前首相は私が書いた「マキャアヴェリ語録」の『天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである』という言葉が一番好きだと言いました。私が好きでないのは天国に行く道ばかりいう人です。一歩間違えば地獄に行く可能性があるから我々は注意する必要があるのに「天国にお手てつないで行きましょう」と言って、地獄を忘れさせてしまう。これがいけないと思います。・・・・・塩野七生(作家)
 2007年 3月17日(土)  晴れ
 たけりたった馬の首を向け直す馭者(ぎょしゃ)。たけりたつ馬しか馭者は首を向け直すことはできない。馬が活気づき、走り出す。馭者がこの突進に方向をあたえる。これこそ出発と称することだ。同様に、船も推進力がなければ、舵(かじ)に従うわけにはいかない。要するに、どんなふうにでもいいから出発することが必要なのである。どこへ行くかを考えるのは、それからでよい。
 選択したのは誰か。私はそれを問うてみる。だれも選択したのではない。私たちは皆、はじめは子供だったからだ。だれも選択はしなかった。しかし誰もがまず第一に行動したのだ。こうして、職業への適性は自然と環境とから生ずる。それゆえ、あれこれ思案する者はけっして決定しないものである。・・・・・アラン『幸福論』
 2007年 3月16日(金)  晴れ
 人生すべて三・四・三だよ。世の中に十人いると、三人は優秀な生き方をし、四人は平凡な生き方で満足し、残りの三人は自分の愚かな生き方に気づかんもんだ・・・・・山本猛夫(どてらい男のモデル)
 2007年 3月15日(木)  晴れ
 自分の最高と思える目的に尽くすこと。自分の幸せのために世界が何もしてくれないことを嘆いて、苦しみと悲しみのもろい土くれとなるよりは、大自然の力となること、これこそ人生の真の喜びである。私は全ての力を使い果たして死にたい。たくさん働けば働くほど私は生きる喜びを感じたい。人生は私にとって短い蝋燭(ろうそく)ではない。それはつかの間手に持った燃えさかるトーチのようなものだ。次の人にそれを渡すまで、それを出来るだけ明るく燃やしたい・・・・バーナード・ショー(イギリスの劇作家)
 2007年 3月14日(水)  曇りのち晴れ
 今は能力主義が唱えられているけれど、わが社はそういう人を評価しない。それよりも、部下の面倒見がいいとか、人柄がいいとか、親切だとか誠実だとか、そういう人間らしい人たちを評価する。そして、そういう人たちのそろった企業文化を構築する。・・・・・小倉昌男(クロネコヤマト創業)
 2007年 3月13日(火)  雪のち晴れ
 『決して約束を守らない人間に対してあまり厳格であってはならない。彼らは希望の種をまく人々であるから』たしかに私たちは、相手を喜ばせたいために、あまり自信のない約束をする事がしばしばある。しかしそれは罪深い事である。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2007年 3月12日(月)  雨時々雪
 期限が限られている中で山に登ろうと思うと、人はなるべく高くまで登ろうとするものです。ところが、一生涯登り続けなければならないとしたら、「いまを楽しんで生きる」という行動体系に変わるんです。時には山の斜面に出て空を眺めたり、時には昼寝をしたりして、ゆっくり登っていけばいいと考えるようになる。そうすると逆に、今の瞬間に集中できるわけです。・・・・・吉岡秀人(国際医療奉仕団ジャパンハート代表)
 2007年 3月11日(日)  雨時々雪
 人は人のために生きてこそ人・・・・・高田明(ジャパネットたかた社長)
 2007年 3月10日(土)  晴れ
 「自分を愛している人」とは、人間は自分がもっているものしか他人に与えることができないということを知っていて、それゆえにさらによりよいものを採り入れることにつとめている人とのことである。・・・・・レオ・バスカリア『自分らしさを愛せますか』
 2007年 3月 9日(金)  晴れ
 人を指導する立場にある人、いやしくもエリートたる者は「其(そ)の位に素して行なう」―自分の立場に基づいて行なう。自分の場から遊離しないで行なうものである。現実から遊離するのが一番いけない。
 ところが人間というものはとかく自分というものを忘れて人を羨(うらや)んでみたり、足下(あしもと)を見失って、ほかに心を奪われる。職業人としてもそうだ。自分の職業に徹するということは、案外少ないものである。たいていは自分の職業に不満や不安をもって他がよく見える。・・・・・安岡正篤『一日一言』
 2007年 3月 8日(木)  雪
 私が皆さんにいいたいのは、それも皆さんに遺(のこ)す言葉というかな、私が死んだ後も覚えておいてもらいたいという言葉は、こういうことですね、
 どうか、皆さん、いまの自分のなかの「人間」を大切にしてください、それは過去の「人間」、歴史の中の人類につながっているし、それから自分の将来をつうじて、未来の「人間」、未来の人類につながっている。それを大切にしなきゃならない。
 皆さんにつたえたい言葉といえば、これが私の言葉だと申し上げたいと思います。・・・・・大江健三郎『鎖国してはならない』
 2007年 3月 7日(水)  雪
 鋭い眼を持つものは、とにかく初めは悲観的、否定的になりがちであるが、これはたくましく自己の打ち勝つことによって、しだいに楽観的、肯定的に変わっていく。それには、なによりもまず自己を欺かず、自己に誠実に生き抜くことである。・・・・・平澤興(故京都大学総長)
 2007年 3月 6日(火)  くもり時々雪
 私たちは心の中で、今に大きくなったらおふくろを喜ばしてやろう、どんな贅沢でもさせてやろうと思っている。それも結構だが、それよりも日常生活で、もっと母親に親切であることが大切である。母親というものは遠い先で親孝行をしてもらうよりも、毎日のささやかな親切を喜ぶものである。不断の愛情には不断の愛情をもって答えなければならぬ。親孝行というものは大げさなものではないはずである。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2007年 3月 5日(月)  くもりのち雨
 人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。・・・・・ユリウス・カエサル『ローマ人の物語』
 2007年 3月 4日(日)  晴れ
 われわれの不幸は 待たなくてもやってくる だがわれわれの幸福は 待つだけでは来ない・・・・・坂村真民
 2007年 3月 3日(土)  晴れ
 私は本人たちに体験させることがすべてだと思うんです。
たとえば朝7時のラッシュ時に電車に乗せ、サラリーマンが毎日どんな思いで通勤しているかを感じさせるんです。そして、二、三万円の小遣いのうち、四千円という調髪代を支払うことがいかに大変で、有難いことかを実感してもらう、すると自然と頭が下がり、心からの「ありがとうございます」という言葉が出てくるようになるのです。・・・・・末吉昭利(理容室パンダグループ社長)
 2007年 3月 2日(金)  晴れ
 木でも草でも鳥でも本当に生きているからキラキラするのだ。生まれたばかりの太陽の美しさ、出現されたばかりの暁の明星の輝き、本当に生きているものは皆キラキラするのだ。キラキラするものを着飾っているからキラキラするのではない。本当の美しさというものは内面から発するものだ。外面だけの美しさに騙されてはならない。近頃はこの外面だけの美しさに騙される人が多くなった。内面の本当の美しさを知らない人が多くなったからだ。・・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 3月 1日(木)  晴れ
(幅広い好奇心を持つに至ったきっかけは?との問いに)私は、富山県出身です。立山連峰に代表される自然が、好奇心のようなものを引き出してくれたのではないかと思います。人間の力ではいかんともし難い摂理や不思議さに触れ、「なぜそうなるんだろう」と考える。それが都会のような人工物だらけの環境だと、それは人間が作ったものだから理解できちゃう。あるいは、「これだけ人間が知恵を働かせているんだから、すべて分かっている」と思ってしまいがちです。・・・・・田中耕一(富山県生まれ・ノーベル賞受賞)

2007年 2月


 2007年 2月28日(水)  晴れ
 心とは、何かを入れるべき『器』ではなく、燃やされるべき『火』なのである。・・・・・ブルタスコス
 2007年 2月27日(火)  晴れ
 左の写真は、昨日完成した中央植物園内のモデル庭園である。3月2日から、ファボーレと中央植物園で行われる花と緑のフェスティバルに出展するために、県内の造園業者9社が出展。

 朝顔夕顔・・・・・坂村真民

 朝は朝顔の花のように
 あかるく輝いていたい
 夕べは夕顔の花のように
 ほんのり匂うていたい
 2007年 2月26日(月)  晴れ
 失敗したっていいじゃないか。不成功を恐れてはいけない。しかし、挑戦したうえでの不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。ただただ成り行きにまかせてむなしい生涯を送るにちがいないだろう。・・・・・岡本太郎(芸術家)
 2007年 2月25日(日)  晴れ
 自己に頼るべし、他人に頼るべからず。本を固うすべし。然らば事業は自ら発展すべし。急ぐべからず。なにごともあせらずにゆっくりいくべし。成功本位の米国主義に倣うべからず。誠実本位の日本主義に則るべし。濫費は罪悪なるべし。能く天の命に聴いて行うべし。自ら己が運命を作らんと欲すべからず。雇人は兄弟と思うべし。客人は家族として扱うべし。誠実に由りて得たる信用は最大の財産なり。清潔、整頓、堅実を主とすべし。人もし全世界を得るとも、その霊魂を失わば何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るにあらず。品性を完成するにあり。・・・・・内村鑑三
 2007年 2月24日(土)  晴れ
 私にも徐々にわかってきたことがある。最強のビジネス組織を築き、最も創造的な仕事を生み出すのは、組織内部で働く者同士の尊敬と共感だということだ・・・・・ルチアーノ・ベネトン(ベネトン創業者)
 2007年 2月23日(金)  雨
 めったに怪我をしないのは、常に全力でプレーをしているからです・・・・・マイケル・ジョーダン(元NBAスーパープレイヤー)
 2007年 2月22日(木)  晴れ
 僕は、戦時中にピストンリングの工場をやっていたが、その時の工作機械はほとんど自分で造った。ガラスやセメントや機械なら人が造っているものだし、僕に造れぬはずがない。僕はたとえ、ロビンソン・クルーソーの孤島に流されても生き抜いていくつもりだし、瓦の上にまかれても、芽を出し花を咲かせる自信がある。・・・・・本田宗一郎(ホンダ創業者)
 2007年 2月21日(水)  晴れ
 自分を磨くためには、大きな人に会うことです。若い人たちによく話すのですが、同時代に生きる大人物には、ものおじせずにお会いなさいと。対面すること、対面しようと努力することで、人間力は確実に強まるのですから・・・・・福原義春(資生堂会長)
 2007年 2月20日(火)  晴れ
 (左の写真は、中国の敷石。一つ一つの石を丁寧に並べ、気の遠くなる仕事である。また、表面に凹凸があり、素足で登って足つぼマッサージにもとの事。一つ参考になる。)

坂村真民『進歩』
 古い葉が落ちなければ
 新しい葉はでてこない
 古い衣を脱ぎ捨てなければ
 新しい衣は着られない 
 すべての進歩は 
 脱落脱衣を前提とする
 2007年 2月19日(月)  晴れ
 すべての仕事というものは、「始なく、終りなきもの」だ。
 種まくもの、咲き出る花を愛でるもの、結実を祝うもの、みな、それぞれのめぐりあわせというものだ。
 自分の蒔(ま)いた種が稔(みの)るをみたいのは人情だけれども、それはいわば小乗論だ。
 中国の詩人、謝?(しゃちょう)のうたうらく
 「大江日夜流る 客心悲しみ未だつきず 」
 歴史の大江にかげろうの身をうかべる人の身の限界を粛(しゅく)として知るべし。・・・・・阪本勝(元兵庫県知事)
 2007年 2月18日(日)  雨
(左の写真は、自分が豫園で記念撮影)
 一つ怒れば一つ年を取り、一つ笑えば一つ若返る・・・・・・中国のことわざ
 2007年 2月17日(土)  晴れ
 紀綱(きこう)を正し、風俗を革(あらた)むるは、此(こ)れを擘頭(はくとう)と為す。
 学生は学生らしく、社員は社員らしく、先生は先生らしく、役人は役人らしく、筋道を立てる。筋を通すことが大事で、それをほったらかしておいて、いろいろ膏薬(こうやく)貼りをやっても、それはだめである。個人で言うならば、生活習慣です。教育で言うならば躾です。これを改めるのがまず「擘頭」、指で言えば一番大事な親指のようなこと、第一着手だと言うのです。まったくそのとおりであります。・・・・・安岡正篤
 2007年 2月16日(金)  晴れ
 今日は、呉羽高校PTAの役員会で、午後3時30分から出席。以前この日記でも紹介したが、『ある人に魚を一匹与えれば、その人は一日食える。魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える・・・・・中国の格言』を実感。最近の親は、魚を与えてばかりいて、魚の取り方を教えてはいない。自分自身も、反省しきりである。

人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは馬鹿馬鹿しい。重大に扱わなければ危険である。・・・・・芥川龍之介
 2007年 2月15日(木)  くもり時々雪
 人間は本来、王子様王女様として生まれるが、途中で魔女に出会い、カエルに変えられる。【つまり、生まれたときの子供はとても輝いているのですが、大きくなるに従って、両親に「お前はこんな子」「お前はあんな子」と言われることにより、輝きをなくしてしまうのです。ですからストローク(心の食べ物=自己および他者の存在を認める働きかけ)を与え続けなければいけません】・・・・・エリック・バーン(TAを開発)
 2007年 2月14日(水)  くもりのち雨
 人生と言うのは質が大切なのであって、結果に振り回される必要はないと気づいたんです。結果と言うのは私の人生じゃなくて、相手の人生なんですね。相手の人生をコントロールしてはいけないと悟ったんです。私にできるのは自分の人生をより良くコントロールしていくことだけです。・・・・・吉岡秀人(国際医療奉仕団ジャパンハート代表)
 2007年 2月13日(火)  晴れのちくもり
一本の道を・・・・・坂村真民(詩人)

木や草と人間と どこがちがうだろうか
みんな同じなのだ 
いっしょうけんめいに 生きようとしているのを見ると
ときにはかれらが 人間よりも偉いとさえ思われる
かれらは時がくれば 花を咲かせ
実をみのらせ 自分を完成させる
それにくらべて人間は 何一つしないで終わるものもいる
木に学べ 草に習えと
わたしは自分に言い聞かせ 今日も一本の道を行く

 2007年 2月12日(月)  晴れのちくもり
 ある日テレビで若いタレント俳優が産むことの喜びを言っていたが、その時思った。女は産むことの喜びを知ることも大事だが、生むことの恐ろしさも知らねばならぬと。生まれた子がどんな子になってゆくか、それを知ることによって、自分をよりよい者にする努力が大事だからである。産むことより育てることの大事さをわたしは言いたいのである。本当に恐ろしいような子が増えてきた。かつてない繁栄の裏に、かつてない黒い影が拡大している今の日本である。・・・・・坂村真民(詩人)
 2007年 2月11日(日)  雪のちくもり
 礼儀とは、人の嫌がる事を言ったり、したりしないことである。さらに進んでは、相手の自尊心を満足させ、自分が中心にいるように思わせることである。それに反して人を窮屈にするのは礼儀ではなく、礼儀の形をした冷たいエゴイズムにすぎない。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2007年 2月10日(土)  くもり時々雨
 万人がみずからの幸福を望んでいる。しかし、技術的に一つとなった今日の世界では、自分の幸福を望んでも、他人の幸福を望む心と一つにならないかぎり、それはなんの役にも立たない。・・・・・バーランド・ラッセル
 2007年 2月 9日(金)  くもり
 人間は耐えられる(過酷な環境や貧しい衣食住等)範囲が狭くなることに反比例して、わがままの幅は広がります。そして謙虚な心と感謝の心を失って傲慢(ごうまん)な人間になっていきます。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2007年 2月 8日(木)  くもり
 現代日本人は人物というものができていない。修養がたりない。人を見れば悪口を言って、自分の事を棚にあげておいて、そうして一向努力はせぬ。嫉視誹謗(しっしひぼう)し、そうして他に向って大言壮語ばかりする。行儀作法もなっていないという傾きがある。これを根本的に是正しなければ本当の意味において日本精神を発揚(はつよう)することはできない。外に発展使用と思えば思う程、やはり内に深めなければならない。・・・・・安岡正篤
 2007年 2月 7日(水)  晴れ
人主は心を己が死を利とするものに加えざるべからず。日月は外に暈囲(うんい)するも、その賊は内にあり。その憎む所に備うるも、禍は愛する所にあり。【いくら外敵に備えて見ても、敵は実は内部にいる。その内部の敵だって憎むものだけを用心して見ても駄目だ、災禍は実は愛する者から発する。】・・・・・韓非子(会田雄次訳)
 2007年 2月 6日(火)  晴れ
 病める貝にのみ真珠は宿る【現実に長い病気をやった者でないと、病人の気持は絶対にわからぬだろう。だから、私にいわせれば、病気など一度もやったことのない人を健康な人とは決して思わない。本当の健康な人というのは、病気にかかってそれを克服した人です。】・・・・・アンドレーフ
 2007年 2月 5日(月)  晴れ
 玉葱というものは、八百屋の店先で見ると、外側が赤茶けて、泥がついている。ところが、その玉葱を部下が係長や課長に上げる時は、泥のついた赤茶けた皮をむいて「これが玉葱です」といってみせる。また、課長が、この玉葱を部長にみせる時には、二皮くらいむいて持っていく。それと同じように部長もむいていくから、社長の私のところへくる玉葱は、中の芯だけの小さなものになってくる。それを「玉葱でございます」といわれて、まるまる信じていたら、とんでもないことになる。・・・・・館林三喜男(リコー元社長)
 2007年 2月 4日(日)  晴れ
 苦しみの原因は現在と過去の自分、他人と自分を比べることにある。両足が切断されたままきょう生まれたことにすれば、一切がまっさらではないか・・・・・「本日ただいま誕生」とは、誰かに助けを求めようという甘えではどうにもならないところに行き着いた時に、師が得られた悟りだったのです。(小沢道雄師からの教えについて)・・・・・奥野博(オークスグループ会長)
 2007年 2月 3日(土)  晴れ
 鈍刀(どんとう)を磨く・・・・・坂村真民

鈍刀をいくら磨いても  無駄なことだというが
何もそんなことばに   耳を貸す必要はない
せっせと磨くのだ     刀は光らないかも知れないが
磨く本人が変わってくる つまり刀がすまぬすまぬと言いながら
磨く本人を         光るものにしてくれるのだ
そこが甚深微妙(じんしんみみょう)の世界だだからせっせと磨くのだ
 2007年 2月 2日(金)  雪
 観音様の姿を見ると、まず耳が大きい。多聞(たもん)なんです。人の話をよーく聞いてさしあげる。これが遊び心です。それから額の真ん中に丸い心眼がある。これは人の話をいっぱい聞いたといっても、決して右に寄ったり左に寄ったりして相手を束縛したり、思いやりのない暴言を言ってはいけない。いつでも真ん中をとるような寛容な心でいるということで真ん中に目があるんです。次に両目が半眼です。あれは内側の平静な生命を絶えず見ながら、社会や他人を見なさい。半分は外、半分は内側、自分の内にある自然の生命を見なさいということなんです。・・・・・境野勝悟(作家)
 2007年 2月 1日(木)  雪
 僕の座右の銘は「人生無一事」。「何もないところから一日が始まる」という意味です。きょう何かいやなことがあっても明日に引きずらない。反対にきょう何かいいことがあっても気持を引き締めて、明日は明日で精一杯頑張る。・・・・・比屋根毅(ひやねつよし・エーデルワイス会長)

2007年 1月


 2007年 1月31日(水)  雨のち曇り
 物には慣性というものがあります。人間には因襲(いんしゅう)というものがある。同じような人ばかり、同じようなことを考え、同じような話をし、同じようなことを繰り返しやっておりますと、非常に単調になる。単調になると、これは人間の習慣性で、生命、精神が鈍ってくる、眠くなる。人間が眠くなると溌剌(はつらつ)たる創造性を失ってくる。・・・・・安岡正篤
 2007年 1月30日(火)  晴れ
左の写真は、例年より半月早く、咲き乱れているロウバイの花。とても愛らしく、そして気品のある黄色の花が、心をなごませる。

(神戸大学の教育課程の学生に対し)いつまで甘え心を捨て得ないのですか。この二度とない人生を、いったいどのように生きようというのですか。教師を志すほどの者が、自分一箇の人生観、世界観を持たなくてどうするのです。眼は広く世界史の流れをとらえながら、しかも足もとの紙屑を拾うという実践をおろそかにしてはなりません。教育とは、流れる水に文字を書くようなはかない仕事なのです。しかし、それをあたかも岸壁にノミで刻みつけるほどの真剣さで取り組まなければならないのです。教師がおのれ自身、あかあかと生命の火を燃やさずして、どうして生徒の心に点火できますか。教育とはそれほどに厳粛で崇高な仕事なのです。民族の文化を魂を受け継ぎ、伝えていく大事業なのです。・・・・・森信三(哲学者・教育者)
 2007年 1月29日(月)  晴れ
 心ある人は時間の損失をもっとも悲しむ(失われたお金や物は自分の努力によって取り戻すことができますが、時間という財産は一度失えば、永遠に取り戻すことができません。時間こそすべての人に与えられた最上、最高の財産である)・・・・・ダンテ
 2007年 1月28日(日)  くもり
 人それぞれに顔、形が違うように、人間は誰しも、一人ひとり違った素質、才能を持っている。ただそれらは、顔を鏡に映すごとくには表面に出にくい。しかし、そういう自分の素質とか才能というものを自分でハッキリとつかみ、そしてそれを日々の活動に、ひいては人生に生かす事ができたら、どれだけ人間としての喜びに満ちた生活が営まれ、人生の妙味というものを味わうことができるだろうか。一人ひとりが他と違ったものを持ち、そして日々新たに発展していく。そこには苦しみもあろうが、何物にも変えがたい喜びもあるはずである。・・・・・松下幸之助
 2007年 1月27日(土)  雨
 料理人もそうです。私はフランス研修から帰ってすべてのノートを捨てて以来、その年に勉強したノートは一年毎に捨ててきました。それが未来創造に対する挑戦の姿勢だと思っています。・・・・・高橋忠之(志摩観光ホテル元総料理長兼総支配人)
 2007年 1月26日(金)  晴れ
 最近、娘に「お父さんは本当に楽しそうに働くね」と言われるんですよ。今は単身赴任ですが、親父が喜々として働く姿を見せれば、子供はそんなに間違った道には進まない気がします。・・・・・本多 上海YKKジッパー社長)
 2007年 1月25日(木)  晴れ
 兄弟が少なくなって、親が暇になったものだから、子供の世話ばっかりする。それだから、人間的にはまったく成長しないまま大学に入ってくるわけで、人生観がないわけですから、結局いちばん手近なお金とか権力とかいうものに憧れてしまうわけです。独創性など伸びっこありません。・・・・・西澤潤一(元東北大学学長)
 2007年 1月24日(水)  晴れ
 人生は運命ではなく選択である。全ての人生はその人の意志によって決定されていると言っていいでしょう。立派な経営者が最初からいるのではありません。血の滲(にじ)むような努力を積み重ねて、その苦労の後に立派な経営者になっていくのです。つまり、立派な経営者になると決断し、そのような生き方を心掛けるから立派になるのです。人生はすべて必然です。成功も失敗もなるべくしてなっているのです。・・・・・田舞徳太郎(日本創造教育研究所社長)
 2007年 1月23日(火)  晴れ
 「人が恐れるべきことと、恐れるべきでないことの区別」こそ勇気である。・・・・・プラトン
 2007年 1月22日(月)  晴れのち雨
 私は、贈り物を受けるより、与えるほうが好きである。愛するものの顔が、すでにあきらめていた願望が突然にかなえられることによって悦びに輝くのを想像するほど、強い悦びはない。子供たちがまだ幼くて、彼らを幸福にしてやることが私たちの力で出来る間は、オモチャ屋の店先を見て歩くのは楽しいものである。しかし、悲しいことには、彼らの心を奪うような贈り物は、やがて私たちの力には及ばなくなる。・・・・・アンドレ・モーロワ
 2007年 1月21日(日)  晴れ
 他人の悪口を言う事は、さまでむつかしいことではないが、手ばなしで人をほめることはなかなか難しい。心にもないお世辞を言うことは、たしかに屈辱的なことである。しかし私たちは、たまには心から他人の才能や美点に感心して、そのことを当人の前で少しも照れることなく述べる喜びを持ちたいではないか。まして、それが相手にとっても大きな喜びであるとすれば、なおさらのことである。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2007年 1月20日(土)  晴れ
「ああ、なぜ勉強しなかったのか」これは怠け者の言い訳である。それなら勉強するがいい。今はもう勉強しないのなら、むかし勉強したことがあるというのは、それほどたいしたことであるなどとは私は思わない。過去を当てにすることは、過去を嘆くのとまったく同じほど馬鹿なことだ。出来てしまったことについては、それに安んじうるのが一番立派なことであるし、その欠陥を補いえないのが一番醜態なのである。・・・・・アラン『幸福論』
 2007年 1月19日(金)  晴れ
 私の人生を他とは何かしら違うものにしてくれた要素を一つだけ選ぶとしたら、「情熱」であると思う。その情熱こそが私を前進させ続けた力であった。つまり、起業家精神、リスクを顧みない勇気、勤労、自分が求めているものを知り、それに到達する強い意思、・・・・・それはまた、他人が信じてくれないときでも、自らを信じきって一歩も譲らない信念の物語でもある。しかし、何よりも私は思う。平凡な普通の労働者でも、チャンス、激励、やる気の三つが与えられれば、どんなことでも必ず成し遂げることが出来るのである・・・・・サム・ウォルトン(ウォルマート創業者)
 2007年 1月18日(木)  雨
 主将となって人を指揮する者が、進め進めと後から号令をかけているようでは、誰も進む者はあるまい。己がまず進むべき地に進み、我に続けといってこそ、人も進んで来るものじゃ。真に人を進ましめる道は、この外にはない・・・・・蒲生氏郷(安土桃山時代の武将)
 2007年 1月17日(水)  晴れ
 他人を許そうと思うならば、この自分を許すということが、第一条件であることが、しばしばです。ところがその反対に、際限のない一種の後悔は、しばしば他人の過失を拡大するものである。こうして、だれもが自分で考え出した不機嫌をひきずりまわしては、「おれはこうなんだ」と言う。・・・・・アラン『幸福論』
 2007年 1月16日(火)  晴れ
 蒔(ま)いた種子が全部生えるということはないでしょうが、同時に蒔いた以上は、どんな痩地でも、必ず若干は生えるものです。そこで我々教師としては、生徒の資質いかんを言う前に、まず生命の種子を相手の心の中へまき込むことです。生命の種子をまくとは、自分の全信念を傾けて教えるということです・・・・・森信三(哲学者)
 2007年 1月15日(月)  晴れ
 私は、地球から500km離れたところから地球を見ているうちに、「人間のあらゆる営みは、人間が生き延び、そして豊かになるためにある」と理解しました。
 ビジネスも同様です。環境ビジネス・バイオビジネス・健康ビジネスなどが注目され、活況を呈しているのは、人間の生き延びたい、健康になりたいという欲求に応えているからです。そうした欲求に強く応えられるものほどビジネスとして価値を持ち、受け入れられていくのではないでしょうか。・・・・・毛利衛(日本科学未来館館長・宇宙飛行士)
 2007年 1月14日(日)  晴れ時々雪
『とげ』 ・・・・・坂村真民
刺さっていたのは  虫メガネで見ねば  わからないほどの  とげであった
そのとげを見ながら思った  わたしたちはもっともっと  痛いとげを  人の心に刺し込んだりしては  いないだろうかと
こんな小さなとげでも  夜なかに目を覚ますほど痛いのに  とれないとげのような言葉を  口走ったりはしなかったかと
教師であったわたしは  特にそのことが思われた
 2007年 1月13日(土)  曇りのち雨
 朝、目覚める。すると、不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしり詰まっているのだ。そして、それがすべてあなたのものなのだ。これこそ最も貴重な財産である。考えてもみてほしい、誰も時間をあなたから取り上げることは出来ないし、盗むこともできない。そして、あなたより多く与えられている者も少なく与えられている者もいないのだ。・・・・アーノルド・ベネット『自分の時間』
 2007年 1月12日(金)  曇りのち雨
 事故はある確率で起きてしまうものという確率論的考えは、完全なる安全を追求する人間の努力や可能性を否定するものであり、後に残るのは諦めと無責任だけです。人から始める安全神話の再構築。ポイントはどこまでも人です。事故を起こすのも、防ぐのも人間なのですから。(JR西日本の事故をうけ)・・・・・平野幸久(中部国際空港社長)
 2007年 1月11日(木)  曇りのち雨
 石橋をたたいて渡るような細心の注意は必要であるが、一旦安全だと見極めたら思い切って渡るべきである。・・・・・福田千里(大和証券元社長)
 2007年 1月10日(水)  曇りのち雨
 人間は生まれる所を選べない。たまたま北向きの斜面に落ちてしまった子が光を求めながら、あちこち屈折したりして必死に生きてきたのかもしれない。その子が悪い、学校が悪いのではなく、たまたまそこに落ちてしまっただけ。ならば社会の大人の責任でこの子をなんとかしなくてはいけない。それなくしてお客様をなんとかして差し上げるなんてとんでもない。とそう思ったんです。・・・・・今野華都子(ノアコーポレーション社長
 2007年 1月 9日(火)  曇り時々雨
 すべての才能は人のために使ってこそ花が開くんです。人の幸せにつながってこそ輝き続けるのです。自分のため、自分の利益のためにやっていると必ず人の非難に逢い、人を悲しませることになる。・・・・・北川八郎(陶芸家)
 2007年 1月 8日(月)  曇り時々雨
 優秀という字は優れて秀でると書く。知識に秀でる、技術に秀でる。それも大事やけど、一番大事なのは優しさに秀でることである。優という字は憂える人のそばに人が寄り添うという字なのです。・・・・・門川大作(京都市教育長)
 2007年 1月 7日(日)  雨・強風
 幸福である第一の規則は、現在のものにせよ、過去のものにせよ、自分の不幸の話を決して他人に話さないことだろう。頭痛だの、吐き気だの、気難しさだの、腹痛だのの話をすることは、たとえ言葉づかいに気をつけた場合でも、失礼なことと見なされるべきだろう。不正や誤算についても同様である。子供や青年、また大人に対しても、次のように説明すべきだろう。大人たちはどうも、このことを忘れすぎているらしい。すなわち、愚痴をこぼすことは他人を憂鬱にするばかりだ、つまり他人がそういう打明け話を聞きたがり、慰めるのが好きらしい場合でさえも、結局のところは不愉快にするばかりだ、と。悲しみというものは毒のようなものだからである。悲しみを愛することはできようが、居心地はよくない。結局のところ道理があるのは、いつでも、もっとも深い感情である。だれでも、生きることを求めているのであって、死ぬことを求めているのではない。そして、生きている人たち、つまり、自分は満足していると言い、自分が満足していることを示す人たちを求めているのだ。ひとりひとりが遺灰にわけもなく泣いたりしないで自分の薪を火にくべさえしたら、人間の社会はどんなに素晴らしいものになるだろう。・・・・・アラン『幸福論』
 2007年 1月 6日(土)  曇りのち雨
 あんたがね、大きくなって社会に出てそれなりの努力をして、何か責任のあるような立場になった時、私がいま、愚痴を言ったらおまえはその壁の前で必ず愚痴を言う。だからおまえが壁にぶつかった時、『ああ、お母さんはよく愚痴を言わずに乗り越えたな、お母さんありがとう』、私はそう言われる母になりたい。・・・・・石川洋(托鉢者)の母
 2007年 1月 5日(金)  晴れ
 テレビの前で話すときは、カメラの向こうに何千万人がいると考えるのではなく、たった一人を相手にしていると考えればいいのです。私は自分の本の読者は複数ではなくて単数だと思っています。一人に分かってもらいたいという思いで書いています。・・・・・塩野七生(作家)
 2007年 1月 4日(木)  くもり
 もっと利己主義でいいというか、自分を大切にしないといかんと思います。人生80年のうちの最も貴重な40年間を使う仕事が「おもしろおかしく」なくて、何のために生きるのか。・・・・・堀場雅夫(堀場製作所最高顧問)
 2007年 1月 3日(水)  くもり
 新という字を知らぬ者はない。しかし新と言う字の真の意味を解する人は案外少ない。元来この字は「辛」と「木」と「斤」との組合せである。
 辛は努力を意味し、斤は木を斬る「まさかり」であり、これで木をきること、それから「斤斤」といえば明らかに見分ける、又いつくしむ(慈愛)の意がある。 即ちよく木を愛し育て、それを努力して加工し、新―あらたなものにして活用するということを表すものである。
 本当に新しくするのには大した用意と努力を要するわけで、新人などざらにあるものではない。年の初めに勉強せねばならぬことは、まずもって自己をどう維新するかということである。・・・・・安岡正篤一日一言
 2007年 1月 2日(火)  くもり
 いじめというのは、いじめるほうは何の益もない。だが、いじめられるほうはそのいじめをバネにして人間として成長していくことができるんです。大切なのは、いじめを成長のバネにする強さを身につけることです。いじめがいけないと教えることはもちろん必要ですが、同時にいじめを跳ね返す強さを身につけさせることがより大切だと思います。・・・・・松原泰道(たいどう=龍源寺前住職)
 2007年 1月 1日(月)  晴れ
始終訓・・・・・安岡正篤
一、人の生涯、何事によらず、もうお終(しま)いと思うなかれ。未(いま)だかって始めらしき始めを持たざるを思うべし。
一、志業は、その行きづまりを見せずして、一生を終るを真実の心得となす。
一、成功は、一分の霊感と九分の流汗による。退屈は、死の予告と知るべし。
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