社長日記

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2008年12月


 2008年12月31日(水)   くもり時々雪
 企業で一番こわいのは社長の無知です。人は年齢と言いますが、問題は持っている知恵が古くなることです。そうすると、過去がどんなにえらかった経営者でも、会社を潰すことになります。・・・・・本田宗一郎(ホンダ創業者)
 2008年12月30日(火)   くもりのち雨
 自分を生かしてくれるものに、目が覚めてみるとね、ぐれたりなんか、自分勝手ないきざまができなくなってしまうんですね。願いの中に自分が生かされている。・・・・・東井義雄(教育者)
 2008年12月29日(月)   晴れ
 私は「スマイルカーブ(微笑み曲線)」というビジネス理論を唱えています。製造を下請けするだけの役割にとどまっていては、低い付加価値しか得られません。企業が成長を続けるには、カーブの左側にある研究開発、あるいは右側にあるブランドの創出やマーケティングなどを手がける必要があります。・・・・・スタン・シー(エイサー創業)
 2008年12月28日(日)   くもり時々雨
 只今(ただいま)小生の最も欲しきもの、第一に動物的野生、第二に動物的野生、第三に動物的野生。それのみ欲しき。つまり、人間は動物。働く物ですから、とにかく行動することが大事です。・・・・・芥川龍之介
 2008年12月27日(土)   くもり時々雪
 毎日の習慣、過去に続けられた習慣が皆さんのいまをつくり、皆さんの十年先をつくる。習慣の中にある因子が皆さんを病人にしてしまう。病気は自分がつくる以外のなにものでもありません。・・・・・日野原重明(聖路加国際病院理事長)
 2008年12月26日(金)   雪
 何のために働くか。私は、人は天に仕えるために働くのだと考えています。天に仕えるとは、公に仕えるということです。公に仕え、社会に貢献することこそが、働くことの意味であると考えています。・・・・・北尾吉孝(SBIホールディングCEO)
 2008年12月25日(木)   雨
 あるスナックのマスターが「ここには少年野球の監督がよく飲みに来るが、敗因を選手の失敗に押し付ける監督は一度も優勝した試しがない。自分を責める人は後で必ず『優勝したよ』と言いに来る」と。だから私は「負けた時は指導者の責任。勝った時は生徒の努力」という言葉を、肝に銘じています。・・・・・渡辺公二(西脇工業高等学校陸上部監督)
 2008年12月24日(水)   晴れ
 過去と未来に心を奪われることなく、目の前にある現実だけに生きていけば苦労は三分の一に減ってしまいます。過去と未来を一緒に背負おうとするから三倍の重荷になるのです。イエスは「あすのことを思い煩ってはならない。あすのことは、あす思い煩えばよい。その日の苦労は、その日だけで十分である」とおっしゃっています。・・・・・鈴木秀子(文学博士)
 2008年12月23日(火)   曇りのち雨
 礼法の要は、結局相手と心を通わせることです。・・・・・小笠原清忠(弓馬術礼法小笠原31世宗家)
 2008年12月22日(月)   雨
 英米の格言に「旅とは出発地へ戻ることである」というのがあります。登山も登って終わるものではなくて、もう一度その麓まで下りてこなければいけない。これは人間も同じで、ある年齢からゆっくりゆっくり優雅に落ち着いて下山していかなければいけない。・・・・・松原泰道
 2008年12月21日(日)   くもりのち雨
 君子終日乾乾(けんけん)し、夕べにタ若(てきじゃく)たり。あやうけれども咎(とが)なし。【「乾乾」とは一生懸命に努力をすること、「タ若」というのは畏れるという意味。朝から懸命に働き、仕事を終えた夕べには静に一日を省みなさい。社内では経営陣と組合の板ばさみにあって地位的にも危うい立場にあるけれども、そういう心得さえ忘れなければ、とがめられることはない。】・・・・・易経(伊与田覚 注釈)
 2008年12月20日(土)   晴れ
 「自利利他」を会社の社是にして、日々の仕事を通じて実践することを心がけています。社員には、売り上げや利益は後から絶対についてくるから、一切心配しなくていい。顧客への貢献だけを考えようと。・・・・・飯塚真玄(TKC社長)
 2008年12月19日(金)   晴れ
 親孝行というものにやり過ぎはありません。・・・・・新井満(シンガーソングライター)
 2008年12月18日(木)   晴れ
 研究者は自分で育たなければいけない。手取り足取りではなく、「気づき」なんです。・・・・・田中耕一(富山県生まれ・ノーベル賞受賞)
 2008年12月17日(水)   晴れ
 「人の生くるや直(なお)し」。当に自ら反(かえ)りみて吾が心を以て注脚(ちゅうきゃく)と為すべし。【「人がこの世に生きていけるのは正直であるからだ」と『論語』にある。この言葉を糧(かて)にして自ら反省し、自分の心をもって注釈とするべきである。】・・・・・佐藤一斎
 2008年12月16日(火)   晴れ
 何よりきれいな所からしかいい機械は生れません。・・・・・島正博(島精機製作所社長)
 2008年12月15日(月)   くもり
 たとえば植木に肥料をやるにしても、必要だからといって、やたらに肥料をぶっかけても成長しません。植木が肥料を欲しがっている時にかけてやらなきゃだめなんです。
 人生に関する話もこれと同じで、結局、人間となる場合に必要な肥料も、やはりかける季節があるんです。その人が人生を、ほんとうに求めるている状態の時でないと、与えたものが心のなかで、よく噛みくだかれないという結果がきてしまうんです。・・・・・中村天風
 2008年12月14日(日)   雨
 (孫正義氏の娘が、どうすれば勉強ができるのかたずねた時)満点を取るのはアクロバット飛行のようなもので、訓練さえすれば誰でもできる。全部できるよりも、800点中100点でもいいからひとつのことを恐ろしく深く考える能力があれば、本当はそちらの方が大切かもしれない。・・・・・ビル・ゲイツ
 2008年12月13日(土)   くもり
 「四谷怪談」が今の世でも怖いのは、お岩様が化けて出てくるからではありません。登場人物たちの「欲」や「弱さ」、「迷い」が怖いのです。・・・・・一龍斎貞水(講談師・人間国宝)
 2008年12月12日(金)   晴れ
 活動しないと脳もやっぱり活性化しない。ストレスがあって、気になってどうしようもない時もあるでしょう。仕事のことやら、子供のことやら色々あるかもしれない。でも、そういう時は歩けばいいんです。歩けば悩んだり、考え込んだりできなくなる。歩きながらは悩めないの。脳はそうできているから。だから鳥はストレスがないんです。羽ばたくことをやめたら落ちるから。歩いて体を動かして、それでも足りなければもう少し早く歩く。・・・・・日野原重明(聖路加国際病院理事長)
 2008年12月11日(木)   晴れ
 やはり子どもの負担にならない程度に夢を語るというのは、親としてとても大事なことだと思います。・・・・・藤居寛(元帝国ホテル社長)
 2008年12月10日(水)   晴れ
 私は「できない」ってことを絶対に言わないんです。ちょっとひっくり返してみればできちゃうことが多いんだ。いままで私が作ってきたものは皆そうだよ。要は問題の根っこをつかまえられるかどうかなんだ。・・・・・・山本悌二郎(ソーラーエネルギー研究開発者)
 2008年12月 9日(火)   くもり
 「すっごーい」と「感動っ」しか言えない中身の伴わない人の言葉の、なんとやせて、みすぼらしいことか。人が生きていくそれぞれのシチュエーションにおいて、その時その場にふさわしい言葉は、本来、一つしかありません。その言葉を見つける感性と能力、そして教養。これらを磨いていく努力をこれからも重ねたいと思っているところです。・・・・・松平定知(元NHKアナウンサー・現早稲田大学客員教授)
 2008年12月 8日(月)   晴れ
 祖母は、決して『論語』がどうの、仏教がどうのといった高尚なことは言いませんでした。その代わり、「人に迷惑をかけるな」といつも繰り返していました。「人に迷惑をかけるな」ということは、自立・自助しろということでもあります。・・・・・藤居寛(元帝国ホテル社長)
 2008年12月 7日(日)   雪のち晴れ
 世の中は変転きわまりない。機来たり、機去り、小理屈では応じきれない。世間は生きている。理屈は死んでいる。【物事を抽象語で論じるのが過去の習慣であった。それに対し、物事を具体的な名辞で考え、実際の事柄として受け取るのが、方向を間違わないで検討する今後の行き方である】・・・・・勝海舟
 2008年12月 6日(土)  雨時々雪
 正しい真理の上から厳粛に言えば、人間とは「感情の動物」ではなく、「感情を統御し得る生物」です。これが本当の人間の姿であります。しかるに、この本等の人間の姿だという真理の上から、厳しくあなた方の人生生活を考えてごらんなさい。感情を統御するどころか、しょっちゅう感情に追い回されていないだろうか。・・・・・中村天風
 2008年12月 5日(金)  雨
 明確な目標を定めたあとは、執念だ。ひらめきも執念から生れる。・・・・・安藤百福(日清食品の創業者)
 2008年12月 4日(木)  晴れ
 会社で働くなら知恵を出せ。知恵のないものは汗を出せ。汗も出ないものは静に去っていけ・・・・・土光敏夫(元経団連会長)
 2008年12月 3日(水)  晴れ
 中国には「屋根は晴れた日に作る」ということわざがあります。屋根は晴れた日にきちんと作っておくべきで、災難という雨が降りかかってきてからでは遅いのです。・・・・・馬雲(アリババ会長)
 2008年12月 2日(火)  晴れ
 生きる技術とは、友達づくりの技術じゃないかと思うようになりました。何の能力がなくてもいいんです。金が無い人は金持ちを友達にする、算数ができない人は算数ができる人を友達にすればいい。自分の不足の部分を補える友達を見つける能力があれば生きていけると。・・・・坂田道信(ハガキ道伝道者)
 2008年12月 1日(月)  晴れ
 人生も仕事も、一生懸命やっているつもりでも、いつの間にか惰性に陥ってしまいがちです。この惰性を断ち切る一番の方法は、変化を求め続けることです。それが最もよく分かるのが掃除です。掃除をすると、それまで汚れていたところがきれいになり、すぐに変化が確認できます。変化が確認できると、次になすべきことが見えてくるのです。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)

2008年11月


 2008年11月30日(日)  雨
 玲奈『私たちが今を生きているのはなんのため?百年後の人のために役立つものでなければならないのでは』・・・・・佐伯泰英(交代寄合伊那衆異聞)
 2008年11月29日(土)  晴れ
 目の前の仕事をきちっとやっていく。そしてそれを続ける。金融機関にはこう、お客様にはこう、社員にはこうと使い分けるのではなく、何に対しても真摯に向き合う姿勢そのものが当社の核になっていると思っています。・・・・・・小黒節子(日本コンピューター・ダイナミクス最高顧問)
 2008年11月28日(金)  雨
 人の心から嫉妬の情を完全に除き去るのは絶対に不可能である。人は他人と世間に嫉妬の矛先を向けながら、生きて死ぬしか方途がない。しかし、人間がそれに対処する方法は無いと早合点してはならない。嫉妬の情をカリカリに焼いて黒こげにまで持っていってはいけまへん。なんとか気働きを以て、ほんのり狐(きつね)色に焼きなはれ。焼き方をその程度に抑えてかかったら、嫉妬もまたやる気の基になりまっしゃろ。・・・・・松下幸之助
 2008年11月27日(木)  くもり
 僕はよく人にも、愚痴をこぼすな、くよくよ後悔するなといっている。第一に時間の空費だし、体も弱る。それに周囲を暗くするから、これほどバカなことはないと思っている。・・・・・正力松太郎(元読売新聞社主・射水市出身)
 2008年11月26日(水)  晴れ
 私は、いまこそ「独立自尊」の精神が必要だと思います。今の日本の国民は、国に守ってもらって当たり前と思っている。言ってみればそれは依存心です。国民に依存心があるから規制する。規制するからますます独立心がなくなる。・・・・・古河潤之助(古河電気工業相談役)
 2008年11月25日(火)  くもり
 すべて自分のことだと思って全力を尽くす。自分のことと思えば、どんなつらいことでも我慢できる。・・・・・青井忠治(丸井創業者・富山出身)
 2008年11月24日(月)  くもりのち雨
 朝爽やかな気持で起きられるのが健康。それと同じように幸福も、単に欲望を満たすことではなくて与えられたものに感謝し、それに満足することです。生きていく上で幸福感、健康感を持つことはとても大切です。・・・・・日野原重明(聖路加国際病院理事長)
 2008年11月23日(日)  くもりのち雨
 世界でただ一人の私を、どんな自分に仕上げていくか、その責任者が私であり、皆さん一人ひとりです。・・・・・東井義雄(教育者)
 2008年11月22日(土)  晴れ
 言葉を大切にすることは人を大切にすることだと思っています。たった一文字にも人を大切にする思いを込めて詩作に励み、それによって自分の人生も潤していきたいですね。・・・・・栗木宏美(NPO法人 蕗の薹代表)
 2008年11月21日(金)  くもり時々雨
 是れ風の動くにあらず、是れ幡(はた)の動くにあらず、仁者(にんじゃ)が心動くのみ【お説教があることを知らせる寺の旗がたなびくのを見た二人の僧が「旗が動くのだ」「いや風が動くのだ」と語り合っているのを見た慧能禅師が「風が動くのでもなく、旗が動くのでもない。あなたの心が動いているのだ」と言ったという話】・・・・・無門関(禅の言葉を集めた本)
 2008年11月20日(木)  雪のちくもり
 私は緊張ができるのは、一つの才能だと思っています。緊張するのは、その場で自分が何をしなければならないのかを分かっているからです。そして、現段階の自分の実力と、求められていることの差を分かっているということです。そういう意味で、緊張をしない人というのは伸びシロがないと思います。・・・・・茂木健一郎(脳科学者)
 2008年11月19日(水)  雨(平野部で初雪を観測)
 役員になれるか、なれないかは、新入社員のときから決まっている。同じ新入社員でも、マイホーム主義の人、会社の仕事を優先する人と、人さまざまだが、仕事に対して貪欲なまでの意欲がなければ、人の上には立てない。・・・・・宮崎輝(元旭化成会長)
 2008年11月18日(火)  雨
 真の味方は武器をとって立ち上がれと要求し、敵は中立をすすめるものだ。だが、おろかな君主はたいてい中立を守り、身を亡ぼしてしまう。【中立者たるあなたはかならず勝利者の餌食になる。それどころか敗北者の鬱憤ばらしや、溜飲(りゅういん)をさげる種にもなってしまう。そしてその場合、自分を守ろうにも名分は成り立たず、かくまい、庇護してくれる人もなくなってしまう。というのは、勝利者は逆境のときに助けにならないようなあやしげな者を味方にもちたがらないからであり、他方敗者の側も、進んで武器をとり自分の運命を賭けようとしなかったものを、受け入れようとはしないからである。】・・・・・マキャヴェリ
 2008年11月17日(月)  くもり
 収結(しゅうけつ)は固(もと)より難(かた)しと為す。而(しか)れども起処(きしょ)も亦(また)慎まざるべからず。起処是(ぜ)ならざれば、則(すなわ)ち収結完(まった)からず。【物事を締めくくるのはもとより難しいものだが、物事を始めるときもまた慎重でなくてはいけない。始まりが正しくなければ、終わりを全うすることはできないものだ。】・・・・・佐藤一斎
 2008年11月16日(日)  くもり
 親思うこころにまさる親ごころけふ(きょう)の音づれ何(なん)ときくらん【父母のことを心配している私の心より、私を心配してくださる父母の心の方がはるかにまさっている。今日の便り(私の刑死確定の知らせ)をどんな思いでお聞きになるであろうか。】・・・・・吉田松陰
 2008年11月15日(土)  晴れ
 現在、住宅は「個人の財」という認識が一般的です。ともすれば自分たちの都合が最優先されてしまう。しかし、今後は、「公共の財」という認識が少ずつ広がっていくはずです。世の中に「住宅は公共の財である」と発言していくのは、住宅メーカーの重要な役目の一つです。・・・・・小川修武(おさむ)三井ホーム会長
 2008年11月14日(金)  晴れ
 人の世の移り変わりは、木の葉のそれと変わりがない。風が木の葉を地上に散らすかと思えば、春が来て、蘇った森に新しい葉が芽生えてくる。そのように人間の世代も、あるものは生じ、あるものは移ろうてゆく。・・・・・ホメロス(古代ギリシャの詩人)
 2008年11月13日(木)  晴れ
 離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、一緒にいさえすれば、たとえ敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう・・・・・夏目漱石
 2008年11月12日(水)  晴れ
 商いのことは普段が大事で、いつも売る品物をよく調べて、安い値段で販売し、それを手広く売り尽くす労力を惜しんではならない。たとえ、品物が不足がちになったときでも、決してお客様の足元を見透かしたような高い値段で売ろうとしてはならぬ。そもそも商人たる者は、何事においてもすべて世の中の人々に害をもたらすようなことは、たとえどんな事情があったとしても絶対にしてはならない。・・・・・西川甚五郎(近江商人)現在、ふとんの西川440年の老舗
 2008年11月11日(火)  くもり
「志」 1、志は遠大な目標です。来週とか来月でなく、何年もかけて達成を目指す遠い大きな目標です。
    2、志というのは、それが達成された時に、自分だけでなく周りの人間も一緒に肩を抱き合って泣くような、感動を伴う目標です。
    3、志というのは、十年後、二十年後、三十年後に達成することを、たったいまそれを決心するという意味なのです。毎日決意=志を新たにしていることです。・・・・・・野田一夫(日本総合研究所会長)
 2008年11月10日(月)  くもり
 「富は屋を潤すも、徳は身を潤す。心広くして体胖(からだゆた)かなり」(財産は家屋敷を立派に飾り立てるだけであるが、徳というものは、自分自身を立派なものにする。その心持ちは広くゆったりとし、その体つきは丈夫で逞しくする。)・・・・・大学
 2008年11月 9日(日)  くもり
河井継之助『塵壺』
 (1)聖賢の訓(おしえ)のよれば、人間は温(おだやかさ)、良(すなおさ)、恭(うやうやしさ)、倹(つつましさ)、譲(けんそん)の五徳が必要。
 (2)財政改革と文武の振興の双方をしなければ、真の富国強兵にならない。
 (3)誠心より出ずれば、あえて多言を用いず
 2008年11月 8日(土)  くもり
 会社は、常に何らかの形で社員を幸せにし、社会のお役に立つものでなければならないと思います。その積み上げによって、豊かで安心して暮らせる社会をつくっていくわけです。・・・・・塚越寛(伊那食品工業会長)
 2008年11月 7日(金)  くもり
 私は最近日本中をあちこち歩いていて、商店街や街並みがあまりにも俗悪なのを痛感しているんです。各々が周りのことをまったく考えずに、自分だけ目立つことを考えて派手な看板をどんどん上げていくものですから、本当に醜悪な、卑しい街並みになってきたと思うんです。日本の美しい景色の足を引っ張るような社屋や商店が多すぎます。・・・・・上甲晃(志ネットワーク代表)
 2008年11月 6日(木)  晴れ
 スポーツ選手は疲れきったらもう走れません。全員が疲れているのはマネジメントの問題です。フラストレーションを溜めている人というのは何も付加価値を生みだせていない人です。自分は価値を創出して周りに評価されているとか、自分には価値があるとか、仕事の目的や価値を確保している人は、一生走り続けることができます。つまり、疲れきるのは仕事のやりすぎではなく、目的を見失っているからです。・・・・・カルロス・ゴーン(日産)
 2008年11月 5日(水)  晴れ
 歴史に親しむ日々を送っていて痛感するのは、勝者と敗者を決めるのはその人自体の資質の優劣ではなく、もっている資質をその人がいかに活用したかにかかっている。・・・・・塩野七生(ローマ人の物語)
 2008年11月 4日(火)  雨のち晴れ
 多少の人事は皆是れ学なり。人言う、「近年多事にして学を廃す」と。何ぞ其の言のあやまれるや。【多くの世間の事柄は、すべて学問である。人は「この頃はするべきことが多くて、学問をやめてしまった」という。これは何と誤った言葉であることか。】・・・・・佐藤一斎
 2008年11月 3日(月)  くもり
 波というのは山があったり谷があったりして、エネルギー的に見ると、山のところは位置のエネルギーが最大で、スピードのエネルギーがゼロです。そして谷のところはスピードのエネルギーが最大で位置のエネルギーがゼロ。その両方を足し算すると、どこでも同じだけエネルギーがあるのです。運命を変えたいという人は、その波の谷を逃れて山だけに行きたいと思っているのです。それは無理な話で、山だけの波というのは存在しません。・・・・・天外伺朗(ホロトロピック・ネットワーク代表)
 2008年11月 2日(日)  晴れ
 思うがままにしゃべっていると、時として、その言葉が自分の生命や他人の生命までも傷つけることがある。
 言葉は、実在意識ならびに潜在意識をきれいにしたり、あるいは汚したりする両方面の働きをもっている。つまり、言葉ほど、恐ろしい暗示感化力をもつものはないのであります。・・・・・中村天風
 2008年11月 1日(土)  晴れ
 世の中は捨てあじろ木の丈くらべ 夫(それ)是(これ)ともに長し短し【あじろ木とは、網代をささえるための川の瀬に打つ杭。その捨て杭を活かし使おうと思うが、適当な長さの杭はなかなか見当たらぬものです。世の中はすべて一長一短で思うようにならぬもので、決して自分が十分満足するような事は無いものだと、覚悟の肚(はら)を決めねばなりません。】・・・・・二宮尊徳

2008年10月


 2008年10月31日(金)   晴れ
 縁起・・・・・あなたがあって初めて私がある、私があって初めてあなたがある、何事も単独では存在できない。私は自分と相手という二元が互いの存在を認めあって一元となった時、つまり心が一つに結ばれた時に人生は花開く。・・・・・森清範(清水寺貫主)
 2008年10月30日(木)   晴れ
 自分の短所を言いたてられるのは、誰にとっても絶対に嫌である。それほど皆が嫌がっているのに、相手のあらさがしをして忠告する人が絶えないのは何故か。それはもっともらしい顔つきで他人を責めている当の本人が、俺様は自分こそは人間を鋭く見抜く眼力を持つ優れた存在であると吹聴したいからである。人の嫌がることを押しつけがましく言い立てて、その人から自分が好かれることなど金輪際ありえない。・・・・・・谷沢永一(関西大学名誉教授)
 2008年10月29日(水)   雨
 現場に根ざした視点で開発テーマを徹底的に掘り下げていけば、ものすごくシンプルな答えが見えてくるはずです。そして、そこまでわかりやすくした商品はかならず売れます。・・・・・小林一雅(小林製薬会長)
 2008年10月28日(火)   曇りのち晴れ
 『自己実現』などといいますが、自分が何かを実現する場は外部にしか存在しない。より噛み砕いていえば、人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる。・・・・・養老孟司(東京大学名誉教授)
 2008年10月27日(月)   雨
 サラリーマン人生を面白くしたいなら、与えられた持ち場ごとに、一つでもいいから、“あれは私がやったんだ”と言える仕事をやるように努力することだ。先例に従って、ソツなく仕事をこなすだけでは後に何も残らない。振り返った時、淋しいと思うよ。・・・・・河合滉二(サッポロビール元社長)
 2008年10月26日(日)   くもり
 戦国時代・明治維新の英雄豪傑は、たいてい算盤が上手です。算盤の下手な奴は滅んでいます。織田信長も豊臣秀吉も、西郷隆盛も、みんな計算ができた。・・・・・司馬遼太郎
 2008年10月25日(土)   晴れ
 曰く、「独(ひと)り学びて友なくんば、則(すなわ)ち孤陋(ころう)にして寡聞(かぶん)んり」と。【昔の人がいわれた。「一人で学問をし、一緒に学ぶ友達がいなければ、学問の内容はかたより、見識はせまくなる」と。】・・・・・吉田松陰
 2008年10月24日(金)   雨
 武士として、聞き逃げ、すなわち敵に会う以前に状況を判断して退くのは、差し支えない措置である。しかし、見逃げ、すなわち敵と遭遇してから逃げ出すのは、大いによろしくない。・・・・・朝倉宗滴
 2008年10月23日(木)   くもり時々雨
 「はい」は、単に人に呼ばれた時の返事だと思うから、なかなか声が出てこないんです。「はい」と返事をすることは、自分が自分になるということ、自分自身を取り戻すことができるということです。誰かに呼ばれた時にモゴモゴするよりも、「はいっ!」と、こう返事をしてごらんなさい。気持がスカッとして、自分に出会うことができます。・・・・・松原泰道(たいどう=龍源寺前住職)
 2008年10月22日(水)   晴れ
 本当は当たり前のことなんて何一つないのです・・・・・。今日こうしてここにいることも、お母さんが生んでくれて、周囲に育ててもらったからです。だから私は成功し続けるたった一つの方法は、感謝の心をなくさないことだと思っています。・・・・・和田裕美(ペリエ社長)
 2008年10月21日(火)   晴れ
 噂ってやつは、その気がなくては聞こえないもんです。その気になって耳をそばだてれば、聞こえてくるもんです。・・・・・広山義慶『女喰い』
 2008年10月20日(月)   晴れ
 個性個性といって、一つの石ころが他の石ころと違うことを得意になっても、お前さん方を大勢一緒に集めて見たら、ただの砂利ではないか。・・・・・広津和郎『年月のあしおと』
 2008年10月19日(日)   晴れ
 「後ろを一生懸命見れば、前が見える。」我々現代人は今、この勘違いにはまっていると思います。例えばインターネットのなかにあるのは、全部過去の遺物です。つまり、後ろ向きに生きていることなんです。だから、未来が見えない。不安でしょうがなくなる。・・・・・養老孟司(東京大学名誉教授)
 2008年10月18日(土)   晴れ
 人間は知と行だけではダメである。そこには必ずだれにも負けないという信念が必要だ。それには信仰で人間の意志というものを絶えず鍛錬していく必要がある。事業で成功するにしても、利殖するにしても、不可欠なものは信念である。・・・・・五島慶太(元東急会長)
 2008年10月17日(金)   晴れ
 朝夕に善を思うといへども、善事を為さざれば、善人というべからざるは、昼夜に悪を思うといへども、悪を為さざれば、悪人というべからざるが如し、故に人は悟道治心の修行などに暇(いとま)を費さんよりは、小善事なりとも、身に行うを尊(とうと)しとす、善心発(おこ)らば速やかに是を事業に表すべし、親ある者は親を敬養すべし、子弟ある者は子弟を教育すべし、飢人を見て哀(あわ)れと思はば、速やかに食を与ふべし、悪(あし)き事仕たり、われ過てりと心付とも、改めざれば詮(せん)なし、飢人を見て哀れと思うとも、食を与えざれば功なし、故に我が道は実地実行を尊ぶ、それ世の中の事は実行にあらざれば、事はならざる物なればなり。・・・・・二宮尊徳
 2008年10月16日(木)   晴れ
 禍福(かふく)天より降(ふ)るに非ず、神より出(い)ずるに非ず、己(おの)れより求めざる者なしとなり。【禍や幸せは天から降ってくるのではない。神様から出てくるものでもない。自分から求めないものはないという。】・・・・・吉田松陰
 2008年10月15日(水)   晴れ
 益はなくとも、意味はある。(見返りのえられないことに対して、どれだけ真剣に取り組めるか。この基準が、人物を左右します。見返りばかり求めず、努力そのものに意義を見出せるようにならなければならない。)・・・・・晏子(あんし・斉の名宰相)
 2008年10月14日(火)   くもり
 結局、仕事というのは、「お仕えさせていただく事」と書きますように、人間とはあの世へ行くまで何かのお役に立つこと、仕えさせていただくことに最も重要な意味を持たされているのではないでしょうか。そう考えますと、人の一生はアッという間だと思いませんか、忙しくて。・・・・・塩沼亮潤(りょうじゅん・慈眼寺住職)
 2008年10月13日(月)   晴れ
 帝国ホテル「10・10・10の法則」  信用、すなわちブランドを構築するには十年かかる。しかし、そのブランドを失うのはたった十秒なんです。そして失った信用、ブランドを盛り返すにはまた十年かかるということです。・・・・・藤居寛(元帝国ホテル社長)
 2008年10月12日(日)   晴れ
 いつまでも世界にないものをつくり出そうという飽くなき向上心をもって、常に前進していきます。何しろ地球は一日一回転しているんです。昨日と同じことをしていたのでは、その分遅れてしまいますから。・・・・・島正博(島精機製作所社長)
 2008年10月11日(土)   くもり
 バルーンカテーテルの開発に成功したのは、皆十倍の努力の結果でした。ですから私は、このぐらいやれると思う十倍くらいが一番いい目標ではないかと思います。自分の体験から、十倍は絶対にいけるという確信があるので、それが私の不撓不屈の精神の源になったという気がします。・・・・・筒井宣政(のぶまさ・東海メディカルプロダクツ社長)
 2008年10月10日(金)   くもり
 私が勉強になったのは「仏という字は人偏(にんべん)に"払”という漢字が組み合わさったものだ。だから人間に不必要なものを全部払ってしまえば仏になる」という教えです。・・・・・長谷川健(住友海上火災保険会社元常務)
 2008年10月 9日(木)   くもり
 人の世を渉(わた)るは行旅(こうりょ)の如く然(しか)り。途(と)に険夷(けんい)有り。日に晴雨有りて、畢竟避(さ)くるを得ず。只だ宜(よろ)しく処に随(したが)い相緩急(あいかんきゅう)すべし。速(すみやか)ならんことを欲して以て災(わざわい)を取ることなかれ。猶予して以て期に後(おく)るることなかれ。是れ旅に処するの道にして、即(すなわ)ち世を渉るの道なり。【人が世の中を生きていくのは旅行をするのと同じである。道中には険しい所もあれば平坦な所もある。晴れの日もあれば雨の日もあって、結局これらは避けることはできない。そのときの状況に応じて、ゆっくり行ったり急いだりするのがよい。急ぎすぎて災害に遭ってはいけないし、ぐずぐずしていて予定の期日に遅れてもいけない。これが旅をする心得というものであって、すなわち世の中を渡っていく道なのである。】・・・・・佐藤一斎『言志四録』
 2008年10月 8日(水)  くもり
 善(よ)く身を養う者は、常に病を病無きに治め、善く心を養う者は、常に欲を欲無きに去る。【自分の身体をよく養う者は、常に病気でないときに養生して病気にかからないようにしている。自分の精神をよく養う者は、常に私欲が起きる前にその芽を摘み取ってしまう。】・・・・・佐藤一斎『言志四録』
 2008年10月 7日(火)   くもり
 親を養う所以(ゆえん)を知れば、則ち自ら養う所以を知り、自ら養う所以を知れば、則ち人を養う所以を知る。【親の面倒をみなくてはならないわけ(情)がわかれば、自らの身を大切にしなくてはならないわけがわかる。自分の身を大切にするわけがわかれば、人を大切にしなくてはならないわけがわかる。】・・・・・佐藤一斎『言志四録』
 2008年10月 6日(月)  雨のちくもり
 農園を歩いていると、人の目に触れないところに美しい花が咲いていて感動することがあります。人間も一緒で、自分に与えられた使命に向かって一所懸命生きて、いい花を咲かせ、いい香りを漂わせていけば、人々に感動を与えることができるのではないかと思うんです。そのためには「皆さん来てください」と宣伝するばかりではなく、自らを鍛え、自ら納得するものをつくり出していくことが大事ではないかと思うのです。言い換えると本物を目指すということになりますが・・・・濱本久充(ハマモトトロピカルフルーツワールド代表)
 2008年10月 5日(日)  晴れのち雨
 本当の幸福というのは、人生がより良く生きられる状態に自分ですることなんです。自分でしないで、他からしてくれることを待ってる限りこやしないよ。自分の現在の生活に自分の心がまず満足しなきゃいけないんだよ。それが生命を高くし、程度を上にした考えなんだ。/つまり、自分の生きがいを感じる状態をもっと気高いところにおかなきゃいけないんだよ。うまいものでも食って、いい着物でも着て・・・・・こう思うところに本当の生きがいはないんだけれどもねえ。・・・・・・中村天風
 2008年10月 4日(土)  晴れ
 親や教師は、まず子供たちに、「人は一人では生きていけないのだ!」ということをもっと伝えていかなければならない。周囲の人たちと共存して、そのチームワークの中に自分の人生があると思えば、ストレスもなくなるはずだ。・・・・・鬼塚喜八郎(アシックス会長)
 2008年10月 3日(金)  晴れ
 こうして九十歳以上にもなると、昔話、昔話とみながいうけれど、わしとしていっておきたいことは、これからさきのことだな。済んだことは済んでしまったのだから仕方がない。年は取っても未来のことには希望があるし、大いにこれからまだまだやりたいという気がある。生きておる限りは、未来に生きて行くわけで、過去に生きていたくないな。・・・・・鈴木大拙(仏教学者)
 2008年10月 2日(木)  晴れ
 「DDY」です。これはダッシュ、出し切り、山びこの頭文字です。店員が小走りで行動するのがダッシュ。買った本をすぐに書棚に並べるのが出し切り。1人が「いらっしゃいませ」と声を出せば、他の店員も「いらっしゃいませ」と声と反応するのが山びこです。ただ、山びこは度が過ぎるとうるさい。今は「心地よい山びこ」を目指しています。・・・・・橋本真由美(ブックオフコーポレーション社長・パートから社長に)
 2008年10月 1日(水)  晴れ
 誰も選択などはしない。みんな歩いているし、どの道もまちがっていない。生きるすべは、なによりもまず、自分のした決心や自分のやっている職業について決してみずから文句を言わないことにある、と私は思う。そうではなくて、自分の決心や職業をちゃんとやってのけることだ。・・・・・アラン『幸福論』

2008年 9月


 2008年 9月30日(火)  晴れ
 何か素晴らしいことを自分が言うと相手が期待していないだろうかと考えるために、ますます口が重くなる。だが、世の中で、自分の言うことに一番耳を傾けているのは、ほかならぬ自分自身であることを知っておくのはむだではあるまい。何かつまらない事を言って笑われはしまいか、軽蔑されはしまいかと心配するのは、相手が自分の言葉に耳をすませているだろうと思っている一種のうぬぼれである。こちらが不安と心配で胸をドキドキさせてしゃべっている時でも、相手は全然別のことを考えている場合が多いのである。・・・・・河盛好蔵『人とつき合う法』
 2008年 9月29日(月)  くもり時々雨
経営に対する志・・・・・梶谷忠司(芝寿し会長)
 一、企業活動を通して地域社会に貢献する。(当社で生産される商品やサービスが、地域社会のお役に立つ会社をつくりたい。芝寿しがあってよかった。芝寿しがあるおかげで、おいしいお寿しや弁当が食べられるとお客に喜んでいただくことです。)
 一、当社にかかわる人たちの豊かな生活を実現する。(芝寿しに勤務する従業員さんが、この会社に働いてよかったと思っていただけるような職場作りを実現します。また当社と取引される業者さんたちが、芝寿しと取引してよかったと感じていただけるような会社作りを目指します)
 一、豊かな人間性の集団づくり。(誠実な人、親切な人、気働きのできる人、人の心の痛みがわかる人、そんな人の集団でありたい。そのためには、人間的成長を目指した勉強を一緒にしていきたいと思います。)
 一、地域一流一番店の実現。(芝寿しはナショナルチェーンを目指していません。北陸三県という限定された地域の中で、また、寿司、弁当という限られた業界の中で、他社が絶対真似の出来ないほど価値ある商品をつくり、オンリーワンの会社作りを目指します。)
 2008年 9月28日(日)  晴れ
 「人生は自分自身との戦いである」とサインに書きます。自分自身の怠け心に打ち克って、自分の目標に向かわなくては生きがいなんて見出せません。・・・・・昇地三郎(しいのみ学園理事長)
 2008年 9月27日(土)  晴れ
 市場社会は人間社会の生活の全てを経済の物差しで計る。人間の本質的価値を抑圧している。多様で広義の豊かさを取り戻すため、経済を部分として全体としての社会の中に埋め戻す必要がある。・・・・・ポランニー(経済人類学創始者)
 2008年 9月26日(金)  雨
 人間はプロセスを踏んで成長していくこと、つまり年齢に応じた経験を積み重ねていくことが必要です。しかし現代は幼稚園、小学生、中学生、それぞれの段階で体験しておくべきことをしないままに大人になってしまう。知識の総量ばかり気にして、プロセスの重要性を親も教師も忘れている。生活の中にもプロセスがないんです。いろんな意味で、心の底から感動することが少なくなってしまい、頭の中ですべてを了解したと思い込んでいる。・・・・・安藤忠雄〈建築家)
 2008年 9月25日(木)  くもり
 まだ、世界のお客様に本当に愛され親しまれる水準に達していません。それは商品力だけの問題ではなく、企業市民として、その地域や国に本当にお役に立てているかどうかが問われているのです。・・・・・渡辺捷昭(トヨタ社長)
 2008年 9月24日(水)  晴れ
 一挙に一番上を目指すのではなく、その時自分に与えられた舞台でどう生きるかということが大事だと僕は思います。私はどんな小さな舞台でも夢を持って頑張ってきました。それぞれの舞台で周囲の人の期待を裏切らない、期待値を越えるということが、自分の運命を拓き、幸福を手に入れる上でとても大事だと僕は考えています。・・・・・蒲島郁夫(東京大学法学部教授)
 2008年 9月23日(火)  くもり
 心の持ち方って大事よ。だけど、もっと大事なのは、言葉の使い方なの。どんなことを口に出すかであなたの目の前の状況が変わってくるし、あなたの心も変わってくるのです。・・・・・五日市剛(工学博士)

一つの言葉が、相手の人生をも変えてしまうことがある。社員に対しても愛語を・・・・・・
 2008年 9月22日(月)  くもり
 士(し)の行は質実欺かざるを以て要(かなめ)と為し、巧詐(こうさ)過ちを文(かざ)るを以て恥と為す。光明正大、皆是れより出(い)づ。【武士の行いは、飾り気がなく、真面目で自他をだまさないことを最も大切な中心とする。ごまかし偽って失敗を隠すことを最も恥とする。人として明るく希望に満ち、正しく堂々とした態度や行動などは、みなここから生まれる。】・・・・・吉田松陰
 2008年 9月21日(日)  くもり時々雨
 世間の親たる者の深情は、子の為に無病長寿、立身出世を願うの外、決して余念なき物なり。されば子たる者は、其の親の心を以て心として親を安んずるこそ、至孝なるべけれ。【世間一般の親の深情は、わが子の無病長寿と立身出世を、ひたすら願うばかりである。その親の思いにお応えしようとするのが、子たる者の道である。】・・・・・二宮尊徳
 2008年 9月20日(土)  くもり
 ITって、よく考えると従来存在しなかった技術ですから本来はなくても困りません。つまりIT関連企業は存在意義を自ら立証していく必要がある。顧客の売り上げや利益、効率に貢献しない限り、我々はビジネスをやっていけない。・・・・・伊藤正裕(17歳でヤッパ起業)
 2008年 9月19日(金)  くもり
 「すみません」。すみませんとは、「謝る」という意味より前に、「すんでいない」ということなんです。決済をしていない、未済だということです。/私たちは自分1人で生きていられるんじゃなく、大勢の人の力を借りて生きさせていただいている。その恩返しがまだすんでいません、という深い反省の言葉なんです。それを自分に言い聞かせる意味で「すいません」。これなら気持ちよく言えるだろうと思います。・・・・・松原泰道(たいどう=龍源寺前住職)
 2008年 9月18日(木)  くもり
 男の嫉妬心、男の虚栄心というものは、女のそれらのものとは違って、もっと血なまぐさい、もっと強烈なものなのです。女の嫉妬心なんぞ、子供っぽい可愛らしいものにすぎないと思います。【人間が社会を構成して生きるしかない以上、自発的に欲するわけではないにしても、社会は結果として必ず闘争の場となる。いったん自分が競争者となって出場する限り、他の全員に対して自分が敗者の立場に甘んずるなど、人情の常として不可能である。つまりは自分にとって他者の殆どすべては敵である。嫉妬とは、自分以外の誰かが人がましく世間に大手を振って闊歩している光景への憎しみである。】・・・・・藤原あき『ひとり生きる』
 2008年 9月17日(水)  くもり
 研修旅行から帰ってみると、色々の書類が山積みに・・・・・・・一日があわただしく過ぎる。

 できない理由を考える前に、できる方法を考えてくれ。(ときとして、人は「できない」「無理だ」と相手に伝えるために、頭をひねってその理由や言い訳をあれこれ考えることがある。だが、これは後ろ向きの努力だ。どうせ努力するなら、前向きの努力をすべきである。)・・・・・市村清(リコーの創始者)
 2008年 9月16日(火)  晴れ
 豊田佐吉は息子の喜一郎に尋ねた。「俺は織機で国に尽くした。おまえは何で国に尽くすのだ!」それに対して喜一郎は、「自動車で国に尽くしたい!」と返事をしています。・・・・・豊田佐吉(豊田創業)
 2008年 9月15日(月)  晴れ
 コミュニティーがインターネットなどで広がるほど、生身の人間によるフェース・ツゥ・フェースのつき合いが重要になる気がします。直接、話して、「この人だったら信用できる」という信頼関係です。・・・・・田中耕一(富山県生まれ・ノーベル賞受賞)
 2008年 9月14日(日)  晴れ
 なぜ吉原知子選手がすごいかというと、吉原は合宿中ずーっと毎日夕飯の後と朝五時から自主練習をしていました。睡眠時間も確保しなければならないから、当然無駄な時間の一切を排除するための工夫をしていると思うんです。
 段取り八分といいますが、やはり時間を稼ぐには、ユニフォームと靴下とシューズを一揃えにして置くとか、きちっと整えています。そうやって寝る前から、私は明日Bクイックを決めるんだと自分に言い聞かせているから、目が覚めてコートに立ったら、一本目からいいかげんには打ちません。・・・・・柳本晶一(全日本女子バレーボール監督)
 2008年 9月13日(土)  くもり
 長い間生き残っている生物を調べると、奪うだけで他に与えない「やらずぶったくり」のような生物は、一般的には増えるものの、最後は滅んでいきます。だから競争に勝ったものが生き残るという、ダーウィンの弱肉強食の考え方では世界は解明できません。・・・・・長谷川眞理子(日本の動物行動学の第一人者)
 2008年 9月12日(金)  晴れ
 現代社会には、とかく物事を批判的に捉(とら)える傾向があります。私自身の経験も含め、批判的な視線で物象を見ているうちは、自分の成長も、あるいはこの国の成長もないのではないでしょうか。他を批判するより、自分の至らなさを懺悔する。その中に日々の成長が生まれ、自然と自重(じちょう)するようになるのだと思います。・・・・・塩沼亮潤(りょうじゅん・慈眼寺住職)
 2008年 9月11日(木)  晴れ
 仏教に限らず、いまの日本社会は自分や自分の家族の幸せというところで終わってしまう。いい大学に入った。会社で出世した。そうした周囲からの評価が目標になっている。しかし本来はその評価を励みに、自分の力をどう良き未来のために使っていくか、それこそが大事なわけです。・・・・・上田紀行(東京工業大学准教授)
 2008年 9月10日(水)  晴れ
 世の中はかしこきものにて又だましやすく候・・・・・西鶴【相手をだまそうと思うなら、そいつの自尊心を徹底的に休みなくくすぐりつづけ、おだてあげ誉めそやし感嘆し拍手喝采し、相手がやっぱり自分は本当に偉いのだという錯覚を確信するまで持ってゆくがよい。人間を操って躍らせるポイントは自尊心である。時間をかけて自尊心をどれほど高く舞い上がらせるかが勝負の決め所である。】・・・・・井原西鶴
 2008年 9月 9日(火)  晴れ
 仕事・・・・・坂村真民

 頭のさがるのは
 年齢でもなく 学問でもなく 肩書きでもなく
 その人がしている 仕事である
 貧しい人のため 苦しんでいる人のため 希望を失った人のため 
 体を張って 生きている 
 マザー・テレサのような人である
 2008年 9月 8日(月)  晴れ
 家屋の事を、俗に家船(やぶね)又家台(やたい)船と云う、面白き俗言なり。家をば実に船と心得べし。是を船とする時、主人は船頭なり。一家の者はみな乗合ひなり。世の中は大海なり。然る時は、此の家船に事あるも、又世の大海に事あるも、皆逃(のが)れざる事にして船頭は勿論、此の船に乗り合わせたる者は、一心協力この家船を維持すべし。・・・・・二宮尊徳
 2008年 9月 7日(日)  曇り
 人事の叢集(そうしゅう)するは落葉の如し。之れを掃(はら)えば復(ま)た来(きた)る。畢竟窮(きわ)まり已(や)むこと無し。緊要(きんよう)の大事に非(あら)ざるよりは、則(すなわ)ち迅速に一掃して、遅疑(ちぎ)すべからず。すなわち胸中綽(しゃく)として余暇有りと為す。【人のなすべき事柄が群がり集まる様は、まるで落葉のようなものである。いくら掃除しても落ちてきて、なくなることがない。だから、最も大事なことでない限りは迅速に片付けて、ぐずぐずしてはならない。それでこそ、心の中にゆったりとした余裕ができるのである。】・・・・・佐藤一斎
 2008年 9月 6日(土)  曇り
 楽天って、個人店の店主とやり取りしながらモノを買うコミュニケーションの場なんです。楽天は店長が主役、しかしイトーヨーカ堂は商品が主役です。僕らは古きよき商店街をネット上で再興している。そういうコミュニケーションがあるから人はモノを買うし、モノを買う経験への感動も生れると思っています。・・・・・三木谷浩史(楽天代表)
 2008年 9月 5日(金)  曇り
 今、靴下でも海外のブランド物が沢山入ってきています。しかし名前だけで、実際にその会社が作っているわけではありません。これは完全に「術」の世界です。
 うまいことお客様に売ってやろうというテクニックの世界です。術というのは人をあざむくところがあります。今の日本の商売人は術の研究ばかりで、「道」というものを忘れてしまっていると私は思うんです。日本の靴下業界も、術に走りすぎたからこういうザマになったのだと思います。つまり、商品そのもので戦うことをやめてしまっているのです。・・・・・越智直正(タピオ社長)
 2008年 9月 4日(木)  曇り時々雨
 大人とは、対象を相対的に把握することによって、大局をつかんでこうならない人間のことであり、ものごとの解決は、対象の相対化によって、対象から自己を自由にすることだと、知っている人間のことであろう。・・・・・山本七平
 2008年 9月 3日(水)  曇りのち雨
 母が口を酸っぱくして言っていたのは、経営者の見ていないところで何をやっているか、つまり「陰日向なく」ということでございました。客室係が、誰が見ていようが見ていまいがお客様の満足できるサービスを提供することだと。・・・・・小田禎彦(加賀屋会長)
 2008年 9月 2日(火)  晴れ
 機会は魚群と同じだ。はまったからといって網をつくろうとするのでは間に合わぬ。・・・・・岩崎弥太郎(三菱財閥の創設者)
 2008年 9月 1日(月)  晴れ
 幸福だから愛想よくなるとは限らない。幸福な人は自慢屋であり、教訓家になることが多い。偶然の結果、健康や成功に恵まれたにすぎないのに、自分の能力のせいだと過信する。・・・・・田辺聖子『女のおっさん箴言集』

2008年 8月


 2008年 8月31日(日)  晴れ
 クリントンが国民皆保険制度を実施しようとして反対されたでしょう。アメリカ人は、自分は今より良くなる、息子の代にはさらに良くなる、いつかは自分たちもリッチの方に入るというドリームが今でもあるから、高収入者に対して手厚いことには寛大なんですね。【アメリカ国民は己の努力を中心に社会を考え、苦労の集積に希望を持ち、国民の総意によって世の中が楽園に近づくと、漸進の動力に期待を寄せている。他人の力を借りなくてもよい。政府によって、あたかもムツキにくるまれた幼児の如く、特に抱きしめられる必要を思わず、自力によって人生の競争場裡に身を投じている】・・・・・河野多恵子『文学問答』
 2008年 8月30日(土)  雨
 君の奥さんの個性は変えられないよ、しかし能力はいくらでも変えられるよ 【まず第一には個性というものは、自分では変えられるかも知れないけれども、他の人では変えられないものだとあきらめること。その個性がたまたま欠点という形になって現れているだけのことだと考えることです。欠点とか短所とか言われるようなものを少し掘り下げて考えてみると、それはその人の或るクセだということが判ります。そのクセをいい方に振り替えることは出来る筈です。つまり個性の現れ方だけを直したらいいのです。】(例)慌て者のひとに、「君はなかなか機敏だね」といい「君は機敏だなあ、だから失敗しないようにすれば、なおいいんだけど」こういっておけばいいのです。個性を殺していないわけです。・・・・・西堀栄三郎(作家)
 2008年 8月29日(金)  雨のちくもり
 仕事は常に人間によって行なわれ、人間のつながりによって進行していくことを忘れてはならない。・・・・・小林陽太郎(元富士ゼロックス社長)
 2008年 8月28日(木)  晴れのち雨
 「ありがとう」という言葉は「感謝」と同義語になっていますが、本来の意味は「有ること難(がた)し」です。滅多にないということ。稀有(けう)の事実であります。いまお互いがここに生きているということは、考えてみれば稀有の事実です。/有り得ないことが、いまここに有るんだという事実。だから感謝の前に、まず、稀有の事実を知ることです。・・・・・松原泰道(たいどう=龍源寺前住職)
 2008年 8月27日(水)  晴れ
 以前こんなお話を聞きました。「儲かるという字は信じる者と書く。決してお金が増えることじゃない。その思いに共鳴する"精神”が増えること、ファンが増えること、信じる者が増えることが儲かることなんだ」と。商売人にとっての喜びは、お店の大きい小さいではなく、お客様に喜んでもらえる仕事をすることにあります。「商業界」の倉本長治先生も「店はお客さまのためにある」と言われています。・・・・・亀井哲郎(戸越銀座銀六商店街振興組合副理事長)
 2008年 8月26日(火)  曇り
 いまこの一秒の集積が一日となり、その一日の積み重ねが一週間、一ヶ月、一年となって、気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えていた山頂に立っていた、というのが私たちの人生のありようなのです。・・・・・稲盛和夫(京セラ創業者)
 2008年 8月25日(月)  曇り
 (ラジオのインタビューで、「炭屋の片隅で始めた本屋が日本一になるような時代というのはもう来ないんでしょうね」との質問に)何でも時代のせいにしてれば、そりゃ楽だ。・・・・・田辺茂一(紀伊国屋書店の創業者)
 2008年 8月24日(日)  曇り
 家庭も学校も当てになりませんので、企業で教育をしなくてはいけません。企業は道場ですよ。・・・・・素野福次郎(元TDK社長)
 2008年 8月23日(土)  曇り時々雨(風強し)
 家庭において配偶者の癖が鼻につくのは、それを我慢したところで、我が身になんの報酬も舞いこんでこないと知っているからである。しかし、肌摺り合わす親近関係のなかにあって平穏無事な日常を実現するためには、密接範囲内に居る一人ひとりの、その癖に反感を持たず非難せず咎めず、それは自然現象の類いであると、観念して黙認して許容せよ。・・・・・西堀栄三郎(作家)
 2008年 8月22日(金)  晴れ
 人生はやりたいことを全部できるわけではない。逢いたい人に全員逢えるわけでない。毎日一所懸命生きていてもどうにもならないことを、昔から仏教の人は「縁」といっていたのだな、と。それが真実だとリアルに感じた瞬間があったのです。・・・・・茂木健一郎(脳科学者)
 2008年 8月21日(木)  曇り時々大雨
 幸運はいつも何かひょっこり起こるのを待っているが、勤勉は鋭い目と強い意志を持っていて、いつも何かを発掘しようとしている。運はベッドに横になったまま、郵便屋が遺産の知らせを運んでくるのを待っているが、勤勉は朝6時には起床し、ペンを忙しく走らせたり、ハンマーを鳴り響かせて資産の基礎を築く。運は愚痴を言い偶然を当てにするが、勤勉は自分自身を頼みとする。運は滑り落ちて放埓(ほうらつ)な生活にはまり込み、勤勉は向上の歩みを踏み重ねて独立自尊へと進む・・・・スマイルズ『自助論』
 2008年 8月20日(水)  曇りのち晴れ
 人生は心であり、観念であります。これこそが、あなた方の人生を極楽にもし、また地獄にもすることができうる、唯一のものなんです。
 いいですか、よく考えてください。「極楽だ、地獄だ」と感じているのは、あなた方の心でしょう。あなた方の心が地獄だと感じれば地獄になってしまうんですよ、あなた方のじんせいが。ですから何かあれば、「ああ、たのしいな」「ああ、うれしいな」って思うようにすればいいんです。・・・・・中村天風
 2008年 8月19日(火)  曇りのち雨
 企業は優秀で想像力がある人を採用したいわけでしょう。企業が民営化後の社会の中心的な存在になるのですから、そうした「いい雇用」を実現するためにも、教育から保健衛生まで、社会全体との関わりで一定の役割を果たさねばならないのです。・・・・・緒方貞子(JICA理事長)
 2008年 8月18日(月)  晴れ
 たくさんのことを知っているから、たくさんのことをするとは限らない。知っていることだけで、その人間の「価値」は量れない。【何事に関しても好奇心を高めて多くの学識を蓄えるのは結構ではあるものの、その探求意欲が気持の奥底から発する真摯な熱を帯びていなければ、ブランド物で身を飾るこれ見よがしの付焼刃に終わるであろう】・・・・・藤田まさと『落書散歩道』
 2008年 8月17日(日)  くもりのち晴れ
 本当にやろうと思えば、誰にでもできることだと思うんです。「ああなりたい」とか「こうなれたらな」と口にされる方は大勢いらっしゃいます。でも行動に移さない方が多いんです。だから「本当になりたいと思っているの?」と感じてしまうんです。
 「こうなりたい」という思いが本当にあれば、そのように自分で行動していくと思うんです。そうしなければただの願望で終わってしまうし、夢に近づくことだってできないと思います。
 だから特別なことは何も必要なくて、夢をかなえるために自分が今何をしていかなくちゃいけないか。それを自覚して行動に移せる人は夢を実現できると思います。・・・・・小林郁子(いくこ・エアーセントラル副操縦士)
 2008年 8月16日(土)  くもり一時大雨
 一日作(な)さざれば、一日食(くら)わず。【単に「働かざる者食うべからず」という狭い意味でなく、人の幸せのために勤めを果たし続けなければならない禅僧の姿勢を説いたもの】・・・・・百丈(ひゃくじょう)禅師
 2008年 8月15日(金)  くもり時々雨
 ひとの生(しょう)を
 うくるはかたく
 やがて死すべきものの
 いま生命(いのち)あるはありがたし
 正法(みのり)を
 耳にするはかたく
 諸仏(みほとけ)の
 世にいづるも
 ありがたし
【お釈迦様は、人間はやがて死んでいく。すべては空(むな)しい。だけどその空しいものがいまこうして生かされているわけだから、ありがたい。空しいからこそ大事にしなきゃならないとおっしゃっている。】・・・・・法句経
 2008年 8月14日(木)  くもり時々雨
 「挨拶(あいさつ)」という言葉は、禅の言葉なんです。「挨」には押す、「拶」には迫る、という意味がある。つまり相手の心の中に切り込んでいくということです。/考えはかることを「商量」といいますが、禅問答をする時に、師は弟子たちに向かって力をはかってみる。聴く人のほうは、師の言葉の中から禅の教えを引き出そうとする。そうした命と命のやりとりが、本来の挨拶の意味だったんです。/挨拶とは、何でもない言葉の中に心を込めて、相手の人間性を引き出していこうとする「祈りの言葉」であることを申し上げたいんです。・・・・松原泰道(たいどう=龍源寺前住職)
 2008年 8月13日(水)  晴れのち雨
 受身になって「人にやらされている」「しなければならない」と思った時点で、人の気持はどんどん卑屈になってしまうものだと思うんです。同じ環境でも、自分の気持で進んで乗り越えさせていただこうと思えば、自然と笑顔も出てきます。行も、人生も、卑屈になってはいけません。楽しまなくてはいけません。・・・・・塩沼亮潤(りょうじゅん・慈眼寺住職)
 2008年 8月12日(火)  晴れ
 世論と共に考えるような人は、すべて自分で目隠しをし、自分の耳に栓をしているのだ。・・・・・ニーチェ
 2008年 8月11日(月)  晴れ
 人間が一番楽しく働けるのは、自分でプラン・アクション・チェックを回せる仕事なんですよね。そういう組織にしないといけない。・・・・・中村邦夫(松下電器産業会長)
 2008年 8月10日(日)  晴れ
 この世に粘り強さに勝るものはない。才能は粘り強さに勝ることはできない。才能がありながら成功できない人は山ほどいる。天才も粘り強さに勝ることはできない。恵まれない天才など語り草になっているほどだ。教育も粘り強さに勝ることはできない。この世は教育を受けた落伍者だらけだ。粘り強さと決意こそが絶対的な力なのである・・・・・カルビン・クーリッジ(第30代米大統領)
 2008年 8月 9日(土)  晴れ
 仕事をしているといじめられることもあるし、抵抗しなきゃいけない時もある。でも「明日は明日の風が吹く」というのか。最後には皆が分かってくれるという、人間に対する信頼のようなものが私にはあります。・・・・・遠山慶子(ピアニスト)
 2008年 8月 8日(金)  晴れ
 民主主義という行き方には、ある程度、下に揃えるとか、中に揃えるとかいう意識がある。全体としての水準を少し下げることによって民主主義社会が出来上がる。これが、当然の力学なのである。だから民主主義は衆愚政治といわれるように、どうしても衆が中心だから、下がっていく。・・・・・谷沢栄一(関西大学名誉教授)
 2008年 8月 7日(木)  晴れ
 私は、他の人に比べて足りないところがたくさんありますので、それを補うためにも、「人より先に行動すること」「時を心得ること」「人の力をお借りすること」、この三つを営業哲学として貫いてまいりました。・・・・・田中敏則(エニアリング代表・積水ハウスで累計契約千棟を実現)
 2008年 8月 6日(水)  晴れ
 いまの社会、いまの大人は褒め方を知らないのだと思いますね。だからもっといいところは褒める。褒めるためにはその一人ひとりをよく見ないと褒められないですよね。やはりそういうきめ細かな対応をすることが大切ではないかと思います。・・・・・堀場 厚(堀場製作所社長)
 2008年 8月 5日(火)  くもり
 『推譲』よく人に施すという言い方をするが、もともと何一つとして自分のものなどない。体も財産も物も皆天地の預かりものなのだから、それを人に譲ることが大事です。施すのではなく譲るんです。・・・・・森信三(哲学者)
 2008年 8月 4日(月)  雨のち晴れ
 (ハーバード・ビジネススクールで、実際に成功した起業家の言葉)可能性を潰しているのは外的要因ではなく、通常、あなた自身の考えであることが多い。「自分には無理だ」「ここまでできればよい」。そのように考えた時、初めて可能性に限界がくる。・・・・・堀 義人(グロービス経営大学院学長)
 2008年 8月 3日(日)  晴れ
 日本人は本当の日本人にならなければいけない、ということです。本当の日本人とは何かといったら、この国の歴史を知っていること、先人たちが一体どういう生き方をして、どういうことを大事にしてきたかという価値観を知ることだと思います。・・・・・・櫻井よしこ(ジャーナリスト)
 2008年 8月 2日(土)  晴れ
 「いつかあんなことをしたい」という漠然としたイメージだけでは、いつまでたっても進展はないわけです。大きな目標を持つと同時に、ではその目標達成のために何をするかという一歩先、二歩先のことが明確にイメージできるようにすることが必要なんじゃないかって思いますね。・・・・・・岸田周三(レストラン カンテサンスシェフ)
 2008年 8月 1日(金)  晴れ
 自分が強くならないと人に優しくできないよ。・・・・・小野田寛郎(おのだひろお=元陸軍少尉)

2008年 7月


 2008年 7月31日(木)  晴れ
 断じて之れを行へば、鬼神(きじん)も之れを避く。大事を断ぜんと欲せば、先(ま)づ成敗(せいばい)を忘れよ。【決心して断行すれば、何ものもそれを妨げることはできない。大事なことを思い切って行おうとすれば、まずできるかできないかということを忘れなさい。】・・・・・吉田松陰
 2008年 7月30日(水)  晴れ
 私もいろいろな新人さんの作品を読む機会があるのですが、売れる作家の特徴ってあるんです。それは、その人が人間が好きだということです。たとえ絵や内容は稚拙(ちせつ)であっても、人間が好きだということが伝わってくる人は伸びていきますよね。・・・・・美内すずえ(漫画家)
 2008年 7月29日(火)  晴れ
 調理師免許を持てば料理人の称号は得られる。だが料理人になることだけを目指すな。行列ができる店の料理人、予約しないと席が取れない店の料理人になるにはどうしたらいいのかを考えろ。・・・・・千田伏二夫(千田精密工業)
 2008年 7月28日(月)  朝 大雨のちくもり
 何でも大胆にかからねばならぬ。どうしようか、こうしようか、躊躇するようになっては、もういけぬ。むずかしかろうが易しかろうが、そんな事は考えずにいわゆる、無我の境に入って断行するに限る。・・・・・勝海舟
 2008年 7月27日(日)  くもり午後から 大雨+雷
 母背負い  宮のきざはしかぞえても  かぞえつくせぬ  母の恩愛・・・・・笹川良一
 2008年 7月26日(土)  晴れ
 「孝」という文字は「老」と「子」を合わせたものです。老は親です。親が子供を抱いている姿、また子供から見たら親をおぶっている姿が表現されているのです。・・・・・伊與田覚(いよたさとる)論語普及会学監
 2008年 7月25日(金)  晴れ
 「私」のいい成分をもって全人的に仕事をしないと、人の心を打つ仕事はできない。「私」のない「公」もなければ、「公」のない「私」もない。だからこそ「私」を「公」に役立てる公私混同がひつようなのです。・・・・・糸井重里(コピーライター)
 2008年 7月24日(木)  晴れ
 いにしへの道を聞きても唱へても、わが行いにせずば甲斐なし【よいと思った事はすぐ行動する。悪いと思ったことはすぐやめる。この実行力が人生を左右する】・・・・・・島津忠良(薩摩の大名)
 2008年 7月23日(水)  晴れ
 たまたま先日、「人間」の「間」という字を広辞苑に訊くと、説明の六番目あたりに「めぐりあわせ」とありました。これはとても大きな教えでした。人生というのはめぐりあわせの連続です。そう思えばね、起こることすべてがよき人生の機縁になるんじゃないでしょうか。・・・・・松原泰道
 2008年 7月22日(火)  晴れ(とても蒸し暑い天気)
 事業とは何か、と問われると、たいていの事業家は「営利を目的とする組織」と答えるし、経営学者たちも、ほぼ、これと同じような意見をもっているようである。しかし、この答えは大きな間違いであるばかりでなく、まったく見当はずれな答えである。利潤というものは事業の妥当性を検証する一つの基準を提供するだけのものである。・・・・・ドラッカー
 2008年 7月21日(月)  晴れ(とても蒸し暑い天気)
 為政者というものは、一般的に、つまらないどうでもいいことをいっぱい抱えこんでいるものだから、自分から進んで新しい計画を立てたり、それを実行したりする手間暇かかることはしないものなのだ。したがって、いかにすぐれた公共政策であろうと、先見の明をもって採択されることはまずなく、いつも必要に迫られ止むをえなくなって採用されるのである。・・・・・ベンジャミン・フランクリン
 2008年 7月20日(日)  晴れ
 私は人のために汗を流し、涙を流せる心を持って生きて生きたいと思いますし、そういう人を育て一緒に仕事をしていきたい。そうすれば自分も幸せだし、たくさんの人を幸せに出来ます。・・・・・小野英輔(サマンサジャパン社長)
 2008年 7月19日(土)  晴れ
 『人は明快灑落のところ無かるべからず。徒爾(とじ―無駄に)に畏縮??(ししょ)するが如きは、只々是れ死敬。なにごとをか成し得ん。』植物でも動物でもやはり日に向かう。太陽に浴さなければ成長しない。人格も同じであります。ちぢこまってぐずぐずするが如きは死んだ敬(つつしみ)である。こういうことではなんにもならない。・・・・・佐藤一斎「言志四録」
 2008年 7月18日(金)  どしゃぶりの雨 のち曇り
 自分のいる場をよくしようという心があってこそ、初めて場は人を磨くものなのです。・・・・・岡野宏(元NHK美装師)
 2008年 7月17日(木)  くもり夕方雨
 他人のことを思いやって着物の手入れをしたり、お茶を入れる。挨拶一つでも一度動きを止めてからお辞儀をする。普段の生活から丁寧な心がないと皆さんが気持がいいと感じる話し方はできませんし、本当の「悪」も分からなくなります。・・・・・一龍斎貞水(講談師・人間国宝)
 2008年 7月16日(水)  くもり
 人間関係で絶対戦わないという評価を得た人間はだめである。「あいつはどんなことがあってもにこにこ笑っている」というのではだめである。人間が人間の尊厳、あるいは信頼を獲得するためには、一朝ことあれば、あいつとは戦うという評価を得なければだめである。そこの一線を確保しておきながら、それで戦わないと言う事が大切である。・・・・・谷沢栄一(関西大学名誉教授)
 2008年 7月15日(火)  くもり
 社内の仕組みに不満を感じても、それを改める事ができる立場になるまで温めておきなさい。我慢の時間は、不満が意味のないものだと分からせることもあるし、本物ならばそれを志にまで熟成できる。・・・・・中山素平(故日本興業銀行頭取)
 2008年 7月14日(月)  くもり
 卵を必ず孵(かえ)すという覚悟を持ち、その視点で世の中の情報を自分の物差しで冷静に取捨選択していくと独自の情報が積み上がっていく。日々の仕事や学問、雑事を大切にしながら、自分の胸中にある仕事を温め、実現していく姿勢が人を強くするのだと思います。・・・・・小柴昌俊(物理学者・ノーベル賞受賞)
 2008年 7月13日(日)  くもり
『成功する人の行動形態十二ヶ条』(失敗例)・・・・・・樋口武男 大和ハウス工業会長「熱湯経営」
 一、人間的成長を求め続ける。(現状に甘え逃げる)
 二、自信と誇りを持つ。(愚痴っぽく言い訳ばかり)
 三、常に明確な目標を指向。(目標が漠然としている)
 四、他人の幸福に役立ちたい。(自分が傷つくことは回避)
 五、良い自己訓練を習慣化。(気まぐれで場当たり的)
 六、失敗も成功につなげる。(失敗を恐れて何もしない)
 七、今ここに一〇〇l全力投球。(どんどん先延ばしにする)
 八、自己投資を続ける。(途中で投げ出す)
 九、何事も信じ行動する。(不信感で行動できず)
 十、時間を有効に活用。(時間を主体的に創らない)
 十一、できる方法を考える。(できない理由が先に出る)
 十二、可能性に挑戦しつづける。(不可能だ無理だと考える)
 2008年 7月12日(土)  くもり
 くもの巣を観察していたら、くもは必ず巣の真ん中にいるのです。真ん中にいると、どこに餌がかかっても、素早く移動できるし、どの方向から敵が来ても、早く逃げられる。つまり常に原点を見失わずに、いつも原点に返ってくる。「原点に返る」ということも、当社の理念の一つです。・・・・・島正博(島精機製作所社長)
 2008年 7月11日(金)  くもり一時雨
 経営者としての経験を振り返ってみていえることは、経営とは全て人間である、とうことです。人間さえいれば、カネは生み出すことができます。企業としてもっとも大切なことは、人間をいかに育て、いかに用いるかにつきます・・・・・松野幸吉
 2008年 7月10日(木)  晴れ
 幸せは、あなたが誰であるかとか、あなたが何を持っているかなどではなく、あなたが何を考えているか、ただそのことに関係している。・・・・・デール・カーネギー
 2008年 7月 9日(水)  晴れ
 それが正しいことである場合には、たとえやりにくいことであっても、断固としてやりぬかねばならない。それが経営者というものです。そういう時に、それをやりぬく勇気を出す一つの方法がある。それは、自分の感情でこれをやるんやない。公のためにやってるんだ、そういう立場に立つことですわ・・・・・松下幸之助
 2008年 7月 8日(火)  大雨のちくもり
 人から与えられる賛辞にふさわしくありたいと願う気持は、われわれの徳性を強める。また、頭の良さ、勇気、美しさなどに与えられる賛辞は、それらをいっそう豊かにするのに役立つ。・・・・・ラ・フシュフコー『箴言集』(フランス文学者)
 2008年 7月 7日(月)  晴れ
土倉庄三郎(日本の造林王)八か条

1.慎み深く、へりくだらなければならない。
1.主人は一家の模範であるから、他の者よりもより多く勤労せよ。
1.公共慈善の事業に対しては、決して他人にひけをとってはならない。
1.一家仲良くし、お互いに信じあい、共に家業に励め。
1.儲けた金の3分は人に儲けさせよ。
1.祖先を敬い、父母に孝行せよ。
1.子弟の教育を重んじ、智を磨き、徳を修めるようにせよ。
1.勤倹質素を旨とし、徳を積んで他の者を感化せよ。
 2008年 7月 6日(日)  晴れ
 人に何も教えることはできない。できるのは、その人自身が自分で見つけるのを助けることだけだ・・・・・ガリレオ 
 2008年 7月 5日(土)  晴れ
 他人をなぎ倒して利益を得るということが、いかに危険であるかを知らねばならない。経営とは、自他ともに喜ぶべきことを根本にすべきである。・・・・・清水雅(元阪急電鉄会長)
 2008年 7月 4日(金)  くもり(風つよい)
 天下のこと、万変なりといえども、、吾がこれに応ずる所以(ゆえん)は、喜怒哀楽の四者を出でず。これ、学を為すの要にして、而して政を為すもまた、その中に在り。【人生は、千変万化、いろいろさまざまであるが、自分がこれらの問題をてきぱきと処理できる理由は「人生のいかなる変化も、つきつめれば、喜怒哀楽の四つをでないこと」を知っているからだ。よく考えてみれば、いかに喜び、いかに怒り、いかに悲しみ、いかに楽しむか、ということが人生のすべてである。】・・・・・王陽明
 2008年 7月 3日(木)  くもり(風つよい)
 成功した創業者は社員を大切にします。自分に足りないものが見えるから、社員を育てようとする。・・・・・城山三郎
 2008年 7月 2日(水)  晴れ
 西田幾多郎先生から一番切実に教わったのは自覚ということだ。またプラトンの意志の力、つまり吹雪のなかを突っ込んでいくという思想、意志の弱さは罪悪だという思想を植え付けられた。・・・・・河合良成(富山県出身・小松製作所社長等)
 2008年 7月 1日(火)  晴れ
 人が学ぶためのスイッチは、尊敬と言うことです。尊敬できるから学ぶのです。・・・・・司馬遼太郎

2008年 6月


 2008年 6月30日(月)  晴れ
 『今人おおむね口に多忙を説く。その為す所を視るに、実事を整頓するは十に一二。閑事を料理するは十に八九。又閑事を認めて以って実事と為す。うべなり、その多忙なるや。志有る者、誤りて此のあなを踏むこと勿れ。』今の人間は何か言うと、直ぐ忙しい忙しいと言うが、その為しているところを見ると、内容のある、実のある事を整頓するというのは、ほんの一割か二割で、後は大抵のんきなこと、無駄なことをしている。そのどうでもいいような事が八、九十パーセントも占めている。そうしてその閑なこと、無駄なことを、さも内容のある真実のことのように錯覚する。多忙であるのは当然のことである。志がある者は、この穴に陥ってはいけない。・・・・・佐藤一斎「言志四録」
 2008年 6月29日(日)  大雨
 世のため人のためになる創意を発揮した人は、ほとんど無意識のうちに社会を潤し歴史を前へ進めたのであって、かならずしも自分の名を高め残すためではなかった。発明発見は、それを活用した他人によって光る。知的功績は社会に共有されてこそ輝くのである。・・・・・谷沢永一(関西大学名誉教授)
 2008年 6月28日(土)  くもり
 情熱のみじゃないですか。人生は情熱をいかに実行するかですよね。遊びでも仕事でも命懸けじゃないといけないと思うし、手を抜くとか適当とか、私の人生にはあり得ないです。・・・・・中丸三千潤iオペラ歌手)
 2008年 6月27日(金)  くもり
 人間の心には必ず涙があります。その涙から目をそらして、その日その日を気晴らしで生きることも可能ですけれども、正直に真剣に生きようとするほど、どの人の心にも涙があることが分かります。大事なのは、その涙を大事にすることだといわれています。・・・・・鈴木秀子(文学博士)
 2008年 6月26日(木)  くもり
 (苦の人生からプラスへ転換するポイントは何かの質問に)私が思うに、依頼心を捨てることではないでしょうか。鈴木大拙(たいせつ)先生も言っていらっしゃいます。「自らを光とし、自らを拠り所」として、ほかに求めてはいけない、と。そこを目指して歩いていく。・・・・・松原泰道(たいどう=龍源寺前住職)
 2008年 6月25日(水)  くもり
 宇宙の塵・・・・・坂村真民

 何か一つでもいい いいことをして この世を去ろうではないか
 散る花を惜しむ心があったら 一匹のこおろぎでも
 踏み殺さないように 心してゆこうではないか
 大きなことはできなくても 何か自分にできることをして
 宇宙の塵となろうではないか
 2008年 6月24日(火)  くもり
 かつて教師は聖職者でした。私の若い頃は、24時間教師であらねばならないとよく言われました。やっぱり権威ある者というのは、常に誰かに見られている自覚を持って、自分を律して生活しなければならないと思いますし、そういう意識が薄らいだところからいろんな問題が起こると思うのです。・・・・・植田宏和(全日本教職員連盟委員長)
 2008年 6月23日(月)  雨
酒場の一枚のポスター

 つらいことが多いのは 感謝をしないからだ
 苦しいことが多いのは 自分に甘えがあるからだ
 悲しいことが多いのは 自分のことしか分からないからだ
 心配することが多いのは 今をけんめいに生きていないからだ
 行きづまりが多いのは 自分が裸になれないからだ
 2008年 6月22日(日)  くもり時々雨
 自分らしく生きるためにはどうしたらいいかとどこまでも追求した結果、最終的には自分と自分の家族以外の人々のために何ができるか。あるいは人間以外のすべての生命のために何ができるかを考えるようになりました。・・・・・新井満(シンガーソングライター)
 2008年 6月21日(土)  晴れ
 柏の葉っぱというのは新芽が出てから散るんです。つまり、後継者が育つのを見届けなさいということです。「人生の四季」で言うと、人生80年と考えて、50歳くらいで引退してあとの人生は後継者を育てる。50パーセントの余力を残して一線を退く。これが「いのちのバトンタッチ」なのです。・・・・・本名善兵衛(薄皮饅頭で有名な柏屋)
 2008年 6月20日(金)  くもり時々雨
 穢(けが)れというといまは不浄なものという概念ですが、もともとは「気が枯れる」ことなんです。年をとったら気が枯れて、病気になって死んでいく。昔の人は山に入ってお祭りをして、神様の大いなる気をいただいて弱った気を元に返していたのです。だから「元気」なんです。・・・・・中東 弘(春日大社前権宮司)
 2008年 6月19日(木)  くもり時々雨
 新しい新しいといっても、究極の新しいものというものは何一つないんだ。新しいものは、古いものからのみ生み出されるのである。科学と機械の文化・文明のみが、いかに新しくなっても、食べて飲んで眠って、しかも排泄するという人間の生理機能は、古代からいささかも変わっていないのだ。・・・・・池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』
 2008年 6月18日(水)  晴れ
 学問は人間を変える。また、人間を変えるような学問でなければ、本当の学問ではない。そして、その人間とは他人のことではなく自分のことである。他人を変えようと思ったら、まず自分を変えることである。・・・・・伊藤肇

 最近、本当に学問をしなくなった。昔は、一日必ず30分は本を読んでいたのであるが、一度崩れると安易な方に・・・・・・・
 2008年 6月17日(火)  晴れ
 敬という心は、少しでも高い境地に進もう、偉大なるものに近づこうという心であります。したがってそれは同時に自ら反省し、自らの至らざる点を恥じる心になる。省みて自らおそれ、自ら慎み、自ら諌めていく。偉大なるもの、尊きもの、高きものを仰ぎ、これに感じ、あこがれ、それに近づこうとすると同時に、自ら省みて恥ずる。これが敬の心であります。・・・・・安岡正篤
 2008年 6月16日(月)  晴れ
 こんなことも知らないんでは誰かに笑われると思うから、裸になって人に聞けない。そこで無理をする。人に聞けばすぐにつかめるものが、なかなかつかめない。・・・・・本多宗一郎(ホンダ設立)
 2008年 6月15日(日)  晴れ
 植林をやっている時に、どれだけの人が命を増やすという作業をしてるのかなと思ったんです。食べることは命を減らす作業でしょう。みんな命を減らす作業ばかりだから、命を育てる作業というのがすごく大事だと思ったんです。・・・・・てんつくマン(映画監督・路上詩人)
 2008年 6月14日(土)  晴れ
 「人生に偶然はない。すべて天が用意したものだ。自分が一番自分らしくあり、自分の夢を叶えるために、人生のあちこちに天がいろいろな小道具を用意してくれているんだ。だから、自分の心や感覚を研ぎ澄ませて、『これはどういう予兆なのだろうか』と一つ一つ拾って歩かなくては」って。どんなにつまらないことも人生にとっては非常に大切なものかもしれないと思い、一つ一つの出来事をとても大事にする。・・・・パウロ(ブラジル人作家)
 2008年 6月13日(金)  くもり時々雨
 現代人は、人に見せる自分を作りすぎている。人がどう見ているかのほうが、自分が自分で生きることより大事になっている。・・・・・行徳哲男
 2008年 6月12日(木)  晴れ
 耳中(じちゅう)、常に耳に逆らうの言を聞き、心中、常に心に払(もと)るの事あれば、わずかにこれ徳に進み、行を修むるの砥石(しせき)なり。もし、言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、すなわちこの生をとってチン毒の中に理在せん【耳には耳の痛いことばかり、胸には無念なことばかり。それが玉を磨く石となる。おだてられたり、いいことばかりではわれとわが身に毒を盛るようなものだ】・・・・・菜根譚(さいこんたん)
 2008年 6月11日(水)  晴れ
 勇気は自信から生ずる。いかに優れた能力をもっている人でも、自信のないところには勇気は芽生えない。ですから、商売でも学問でも何でも、何事かを実行する時に最も必要なことは、まず『自信の堆積』である。つまり、何かの経験を何ほどかやってみて成功の事実をおさめ、そしてその得た成功の事実によって自信を強めるということが、有益な勇気の育成にとって最良の方法であります。・・・・・幸田露伴『努力論』を読む
 2008年 6月10日(火)  晴れ
 誠実とは、『嘘のない行為であり、責任を持った行為』です。・・・・・関口寛快(梅屋元社長)
 2008年 6月 9日(月)  晴れ
 努力を惜しんじゃいけませんね。努力と根気こそが人生を開く。そして人と人との出会いを大事にする。それがうまくマッチした時に、人生はいいほうに回転していくのではないでしょうか。・・・・・納谷幸喜(なやこうき・元横綱大鵬)
 2008年 6月 8日(日)  晴れ
 地球の生命の歴史は約40億年にもなる。先に生れた者が、生命のよりよい永続を願って、後に生れた者のために努力するのは、当然のことでしょう。・・・・・林 三雄(NPO法人親と教育の会 こどものその理事長・園長)
 2008年 6月 7日(土)  晴れ
 映画も見ない、洋服にも興味がない、休暇の楽しさもわからないという人がつくる商品は、安全確実かもしれないが、大きなヒットは期待できない。消費する側の自分を目覚めさせ、「私」で蓄えたことを「公」である仕事に役立てるべきです。・・・・・糸井重里(コピーライター)
 2008年 6月 6日(金)  晴れ
 女性は「この人にどう見られているか」で動くんです。だから必死で選手の変化を見逃さんようにしました。この「変化を見逃さない」ということが、女性を動かすために大事だったんです。女性にとっては、「自分を見てくれている」という感覚が大事なんです。・・・・・柳本晶一(全日本女子バレーボール監督)
 2008年 6月 5日(木)  雨のちくもり
 今日は、西ロータリークラブ例会で会員でもあります、日本生命保険相互会社支店長の森さんのお話を聞く機会に・・・・・・特に、優れたセールスウーマンの共通項として、たぐいまれなる推理能力=「観察力」を一番に挙げられていた点、日本生命に古くからつたわる格言として、『いやなお方の親切より 好いたお方の無理がいい』(江戸のどどいつ)をお聞きし、納得。
 2008年 6月 4日(水)  くもり
 「教育」の「教」という字は「孝」という字に「攵(ぼく)」と書きます。人に感謝をすることの大切さを表しているんです。感謝が出来ない者は、三文の値打ちもないということです。そして感謝の原点は親です。親に感謝できないものが、なんで世間に感謝できますか。
 「諸人よ思い知れかし、己が身の誕生の日は、我が母の苦難の日なり」という言葉もあります。このことを自覚して、しっかり人生を歩んでいかなければなりません。・・・・・・越智直正(タピオ社長)
 2008年 6月 3日(火)  くもり
 父が生前よく申しておりましたのは、世の中にとって必要なものは自然に残っていき、必要とされないものはどんなに残そうと思っても残らないと。だから自分が死んだ後に作品が残っていても、美術館や記念館などということはゆめゆめ考えるなと、よく言っていました。・・・・・相田一人(かずひと・相田みつを長男)
 2008年 6月 2日(月)  くもり
 「面白い」という言葉は面が白いと書きますね。あれは雲がかかって見えないものが光が差して見えた、要するに分からないものが分かって、ぱっと顔が白くなるという意味らしいです。だからゲラゲラ笑うことも面白いんだけど、何か得るところがあったとか知らないことを知ったという感動が、人間にとっては真の意味での面白さなのではないかと思います。・・・・・村上和雄(筑波大学名誉教授)
 2008年 6月 1日(日)  晴れ
 人生は笑いで過ごすことである。一家そろって・・・・特に主人をはじめ家族の外出や帰宅の際は、一層にこにこすることが肝要である。多少の不満や不平はさらりと捨てて・・・・いわんや無始無終の宇宙生命に比すれば、人の命は決して長いものでない。
 従ってどんなに愛し合っても、また健康であっても、百年に一処(いっしょ)に生活できるものでないということに想到したら、終始一貫笑顔でむつまじく暮らすのが、最も正しい人生生活だと気がつくであろう。いわんや、怒ったり、争ったりするために、家庭を持つのではないはずであるから・・・・・中村天風

2008年 5月


 2008年 5月31日(土) 雨
 スローガンは「サナギからのスタート」。サナギをローマ字化して、S=スピーディーに、A=明るく、N=逃げず、A=あきらめず、G=ごまかさず、I=言い訳せずという意味を込め、幼虫から成虫に脱皮する時期にある会社へのメッセージとしました。・・・・・樋口武男 大和ハウス工業会長 
 2008年 5月30日(金) 晴れ
 左の写真は、今日完成した某邸のプラ竹の御簾垣(すす色)。明日お客さんが来るとの事なので、何とかすべて仕上げる。本物の竹と違って、ボルト等を多用しているので本当に手間がかかる。

東井義雄(教育者)

 雨の日には 雨の日の
 悲しみの日には悲しみをとおさないと見えてこない
 喜びにであわせてもらおう
 そして
 喜びの種をまこう
 喜びの花を咲かせよう
 ご縁のあるところ いっぱいに・・・・・・・
 2008年 5月29日(木) 雨のち晴れ
 気を許した仲間うちの歓談の場で、一同が思い思いに悪口を楽しんでいるとき、自分だけ道徳家を気取れば仲間はずれにされる。悪口は交際に必須である。とすれば、交友の誰彼に対する邪気のない巧妙な悪口を考えておくのも現代人にとっての心得である。・・・・・河盛好蔵「人と付き合う法」
 2008年 5月28日(水) 晴れ
 伐柯(ばっか)遠(とお)からず。【手本とすることは眼前にある。決して遠方まで探す必要は無い。】・・・・・吉田松陰
 2008年 5月27日(火) 晴れ
 真剣に準備をした人のところに幸福が訪れるのが運命の法則です。それは真剣に準備したことがポイントなのではなくて、自らの内側から込み上げてくる思い、「内発的動機」に基づいて準備したからこそ幸運が訪れるということが分かったのです。・・・・・天外伺朗(ホロトロピック・ネットワーク代表)
 2008年 5月26日(月) 晴れ
 あまり言うことを聞く生徒、すぐに態度が改まる生徒を私は全然信用しません。逆になかなか思い通りにならない、自分も七転八倒しながら教育しなくてはならない生徒は何かを持っていることが多いんです。ところが普通の先生は逆なの。よく言うことを聞く人を愛しちゃう。そのほうが易しいですしね。・・・・・遠山慶子(ピアニスト)
 2008年 5月25日(日)  雨のち晴れ
「かきくけこ」の実践・・・・・・樋口武男 大和ハウス工業会長「熱湯経営」
 「か」=感動。感性がすりへったら、人間ダメになる。ものごとに感動するみずみずしい心を保ちたい。
 「き」=興味。若者たちの風俗・流行でも、くだらないとソッポを向いていると、こちらが老い込むばかりである。社会の新しい波、新しい事物につねに好奇心をもちつづけたい。
 「く」=工夫。創意工夫である。頭を使え。何事もこれでいいと思ったらオシマイだ。常識にとらわれず、現状を打破する思い切った工夫を欠かさないこと。
 「け」=健康管理。人間、病気をすると気が弱くなる。健康な心はすこやかなからだに宿るともいう。攻めの経営には健康が欠かせない。
 「こ」=これは「恋」というより「ときめき」の意である。もちろん異性にときめいてもいいが、芸術や文化にときめく心を失いたくない。
 2008年 5月24日(土)  くもりのち雨
 今はナショナルブランドの同質化が進んでいます。どの百貨店に行っても、基本的な品揃えは7割ぐらいは同じような商品です。残り3割でどう違いを出すか。そこが重要です。3割にどんな商品を入れるか、というのは「商品調達」の力です。しかし、それだけではダメで、表現力の違い(販売の力)で、各社の差異が出てきます。・・・・・鈴木弘治(高島屋社長)
 2008年 5月23日(金)  晴れ
 人間の本当の正しさは、ちょっとした日常の挨拶や振舞(ふるまい)にあらわれ、なんでもない行動に、案外人間内容やその背景を知ることが出来るものです。これに反して、大層偉そうな大げさなことを言うものは当てになりません。こんな人ほど、家の中や友達とのつきあいになると、とんでもない愚劣なことを平気でやるものであります。
 昔からよく言うように「一言・事を破る。一言・人を誤る」で、ついうっかり言った言葉、ちょっとやった行為がその人の人間を決定します。・・・・・安岡正篤
 2008年 5月22日(木)  晴れ
 強い会社とは「何のために」という問い掛けのある会社なのだと思います。しっかりとした使命感を根本に持っている会社ならば、世の中が変化しても対応していくことが出来るからです。もちろん利益を上げなければいい仕事はできませんが、利益と言うのは明日いい仕事をするための手段なんです。・・・・・上田惇生(ドラッカーの翻訳) 
 2008年 5月21日(水)  晴れ
 古人寸陰を惜しむ、これを念(おも)えば人をして懼(おそ)れしむ【昔の人はほんのわずかな時間さえ大切にしたという。そのことを思うと私は身の引き締まる思いをせずにはおられない】・・・・・陶淵明(とうえんめい)
 2008年 5月20日(火)  雨のち晴れ
 私たちは水一つとっても自分たちで作ったわけではない。空気だってそうです。生かされているんです。ということは、生かしているほうからいったら、期待されていると思うんです。それに気がついた人が大人です。・・・・・竹田和平(竹田製菓会長)
 2008年 5月19日(月)  くもり
 (子供にどうして勉強しなくちゃいけないの?と聞かれた時)人間には大事なことが二つある。一つは能力開発。持って生まれた力を最大限発揮するのが人間の生き方だ。人間が動物と違うのは、いくらでも努力で変えられるところなんだ。それからもう一つは、その力を使って人を幸せにすること。自分を活かして人のために尽くすことが大事なんだ。お母さんの手伝いをしたり、困っている友達を助けてあげる。そういうことの出来る人間になるために勉強するのだ。・・・・・杉渕鉄良(板橋区立新河岸小学校教師)
 2008年 5月18日(日)  晴れ
 どうしても自分が楽しみながら、生き甲斐を感じながら現在の仕事をするということでないと、挫折したときに立ち上がれない。ところが、いまの若い人たちは、挫折することを始から嫌って、そっちを避けようとする。そういう感覚が非常に発達しているように思いますね。しかし、挫折するたびに、自分の仕事でも、人間でも、ひとまわり大きくなるものだ、必ず。・・・・・池波正太郎『男の系譜』
 2008年 5月17日(土)  晴れ
 僕は仕事柄、花の生産者のところによく足を運ぶんです。不思議なことに、いい花を育てている生産者はほとんど花の話をしないんです。「土を触れ」とか「土をなめろ」とか、もう土のことばっかり言う。そういう生産者はいい花を作るんです。言い換えれば、いい土壌を作れば企業は必ず成長する。・・・・・井上英明(パーク・コーポレーション社長)
 2008年 5月16日(金)  晴れ
 二千五百名の方を看取られてきて分かることは、人は生きてきたように死んでいくということです。周りに感謝をして生きてこられた人は、我々にも感謝をして亡くなられるし、不平ばかり言って生きてきた人は不平ばかり言って亡くなっていくんです。・・・・・柏木哲夫(金城学院大学学長)
 2008年 5月15日(木)  晴れ
 「朝こそすべて」。一日24時間、朝があり昼があり夜があるとするのは死んだ機械の一日にすぎない。活きた時間は朝だけ、換言すれば、本当の朝をもたなければ一日無意義だということだ。朝を活かすことから人生は始まる。・・・・・安岡正篤
 2008年 5月14日(水)  雨のち曇り
 批評は、人間がほんの少しの費(つい)えで、重要怖るべき人物になれる、学芸の道である。創作の力を自然から賦与(ふよ)されている人は僅かである。学問はこれを学ぶに、その勉強が大変で、誰でも進んで励んでみようというものではない。が人は誰でも、他人のした仕事について何か批判すること位は出来る。そのため、劣弱で懶楕(らんだ)で無知な人間でも、虚栄心を持してゆく為には、批評家の名を借りることが出来るのである。・・・・・サミュエル・ジョンソン「随筆」
 2008年 5月13日(火)  晴れ
 どうして世の中のお父さんお母さんは、子供をゆっくり育てる時間がないんだろうと考えたのです。それは世の中の多くの人が、お金のために仕事をせざるを得ない、もっともっと仕事をしなくちゃいけないというパターンにはまっているからだと思いました。・・・・・本田健(お金の専門家)
 2008年 5月12日(月)  晴れ
 平素の人生に生きる際の心がけとして、出来得るかぎり努めて、気分を明るく朗らかに、生き生きとして何事にも応接することを忘れないようにすることです。ところが、自分の気持ちのいいときだけは気持ちよく応接できるけれども、少しでも心の中に暗いものがあると、もうすぐその応接のうえにも非常な相違がでてくるというのが、世の中の多くの人のありさまでしょう。結局、努力ですよ。常に明るく朗らかに、生き生きとして何事にも応接するという気持ちをつくることは。・・・・・中村天風
 2008年 5月11日(日)  雨のちくもり
 書を読んで身に行わざる者は、なお鍬を買って耕さざるがごとし。耕さずんば、則ち何ぞ鍬を買うを用いん。行わずんば則ち何ぞ書を読むを用いん。かつ読書と躬行(実践)と相まつは、なお布帛に経緯あって後(のち)成るがごとし。読書は経(たて)なり。躬行は緯(よこ)なり。・・・・・二宮尊徳
 2008年 5月10日(土)  くもり
 九つまで満ち足りていて、十のうち一つだけしか不満がない時でさえ、人間はまずその不満を真っ先に口からだし、文句をいいつづけるものなのだ。自分を顧みてつくづくそう思う。なぜ私たちは不満を後まわしにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう。・・・・・三浦綾子(作家)
 2008年 5月 9日(金)  晴れ
 農業でも便利さばかり追い求めたら、安全でない食べ物が出来てしまうでしょう。医療や環境に対してもそうです。ここで私達は便利さに替わる新たな価値観を入れ込まないと、社会は破綻しかねません。・・・・・中村桂子(JT生命誌研究館館長)
 2008年 5月 8日(木)  くもり
 今日は、ロータリークラブの例会やその他の会合で、あっという間に一日が過ぎてしまう。連休前に、読もうと思って買った書籍が、机の横のテーブルに山積みに・・・・・

 人生の価値というものは、その意義を認めることの深さに応じて現れてくるものであります。したがって人間の生涯を通じて実現せられる価値は、その人が人生における自分の使命の意義を、いかほど深く自覚して生きるか否かに比例するともいえましょう。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2008年 5月 7日(水)  晴れ
 障子を開けてみよ、外は広いぞ・・・・・豊田佐吉(トヨタ創業者)
 2008年 5月 6日(火)  晴れ
 「ゴーストセンス」これは、元TBSラジオパーソナリティの榎本勝起氏がおっしゃっていた言葉ですが「幽霊を見た時の感覚」。これを「かすかな驚き」と解釈しますが、会話をする時にもタイミングよく「そうですか」「よく分かります」などと、常に相手にかすかな驚きを示してあげることで、話す方は格段に話しやすくなります。常に相手が楽しく楽に話してもらえるように心を尽くしていると、最後には好意という形で自分に返ってくるのです。・・・・・蔵田 理(ホテルオークラ宿泊部元副部長)
 2008年 5月 5日(月)  くもり
 一善を行えば、一善己に存す。一益を得れば一益己に存す。一日を加うれば一日の功あり。一年を加うれば一年の功あり。人を教うる者かくこそ言うべし。【一つのよきことを行えば、其の善は自分のものとなる。一つの有益なものを得れば、それは自分のものとなる。一日努力をすれば、一日の功績がある。一年の努力をすれば、一年の功績がある。人を教える者は、このようにして教え導くべきものである。】・・・・・吉田松陰
 2008年 5月 4日(日)  晴れ
 左の写真は、家族3人で伊豆温泉の帰りに修善寺によった時の家族のスナップ。楽しい時間はあっという間に過ぎる。

 『いのち』・・・・・相田みつを
 あのね 自分にとって 
 一番大切なものは 自分のいのちなんだよ
 だから
 すべての他人の いのちが
 みんな大切なんだよ
 2008年 5月 3日(土)  雨
 あなた方ねえ、苦労したり、悩んだり、人を憎んだり、怖れたり、悲しんでるとき、気持ちいいですか。あんな嫌な気持ちなかろう。その嫌な気持ちをなぜ心にさせるんだ。喜ばしてやれ。しじゅう楽しく考えさせてやれ。それが心に対するあなた方の義務だぜ。
 暗い方面から、嫌な方面から人生を考えりゃ、世の中に明るさ、何にもないわ。暗かったら窓を開けろ。光がさしてくる。・・・・・中村天風
 2008年 5月 2日(金)  晴れ
 私は若気の至りもあって、正しいか、間違いかでしか物を見ることができませんでした。しかし、獄中生活で知ったのは正しいか、間違いかで物を見るむなしさでした。私は今楽しいか、楽しくないかで物事を見るようにしています。・・・・・藤本敏夫(安保闘争のときのカリスマ的指導者)
 2008年 5月 1日(木)  晴れ
 私は宗教を深く学んだことはありませんが、たぶんそこで説かれていることは、人間がどうしたら幸せになれるかということであり、その方法として利他(りた)ということを説いているのじゃないかと思うんです。だからビジネスの世界でも、なるべくその原理に沿って活動することが大切だと思うんです。・・・・・塚越寛(伊那食品工業会長)

2008年 4月


 2008年 4月30日(水)  晴れ
 左の写真は、ようやく完成した某邸の茶庭の写真。自分でも少しは満足の出来。

 こちらから・・・・・坂村真民

 こちらからあたまをさげる こちらからあいさつをする
 こちらから手を合わせる こちらから詫(わ)びる こちらから声をかける
 
 すべてこちらからすれば 争いもなくなごやかにゆく
 こちらからおーいと応(こた)え 赤ん坊が泣けばお母さんが飛んでくる すべて自然も人間も
 そうできているのだ 仏さまへも

 こちらから近づいてゆこう どんなにか喜ばれることだろう
 2008年 4月29日(火)  晴れ
 木の年輪も冬は硬く密度が濃いように、私どもも厳しい時代によい芽を出し続けてきたからこそ今日があります。ですから休むことなく、厳しい冬場にこそ会社の価値を高める努力を続けることが大事だと思います。・・・・・白木 学(シコー技研社長)
 2008年 4月28日(月)  晴れ
 本当に必要なものの中からは苦しみは生じない。食べ物にしても必要な分だけ食べていたら苦しまない。食いすぎるから苦しむわけです。必要なものだけ身につけて、要らないものは捨てるという勇気さえ身につけていたら、安楽に無理なく生きていけるだろうと僕は思います。・・・・・境野勝悟(東洋思想)
 2008年 4月27日(日)  晴れ
 子供たちは命あるものを育てる経験を通し、命の尊さや美しいものの素晴らしさを分かっていくのです。ですから、お花づくりなんです。・・・・・大塚貢(元上田市教育委員長)
 2008年 4月26日(土)  晴れ(のち小雨)
 吾人(ごじん)は須(すべか)らく自ら重んずることを知るべし。我が性は天爵(てんしゃく)なり。最も当(まさ)に貴重すべし。我が身は父母の遺体なり。重んぜざるべからず。威儀(いぎ)は人の観望(かんぼう)する所、言語は人の信を取る所なり。亦(また)自重せざるを得んや。【我々はぜひとも自分の心身を大切にすることを知るべきである。わが本性は天から授けられたものであるから、最も大切にしなくてはいけない。我が身は父母の遺されたものであるから、重んじなければならない。自分の立居振る舞いは人の見るところであり、口に出す言葉は人が信頼を置くところのものであるから、また自重しないわけにはいかない。】・・・・・佐藤一斎
 2008年 4月25日(金)  晴れ
 これだけは忘れないでおきたい。この世に、「いい話」などないということを。いい話に心が動くのは、欲にまどわされるからである。欲にひきずられると際限なく迷い続け「毒が薬」に見えてくる。すべてのことは原因があって結果が生まれるのである。素晴らしい人生の果実は、苦労を「いただきもの」と受け止めた結果である。・・・・・石川 洋
 2008年 4月24日(木)  雨
 たとえ初歩的であろうと、仕事で美的感覚を味わえる人は、ただ消費するために生産している人よりはるかに幸福である。現在の形態のもとでは、産業は労働者の独創性と美的観念を奪っている。現代文明が卑俗で陰鬱なのは、少なくとも部分的には、毎日の生活において美を味わう素朴な楽しみが抑圧されているからである。そしてやさしい仕事はできるが、現代社会では、それだけで各人の生存が保証されるのだ。彼らは生産し、消費し、生理的欲求を満たす。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2008年 4月23日(水)  晴れ
 私は「論語」にある「信・義・仁」の三つを選んで物事を判断する際の指針としています。つまり、「このことをやって人や社会の信頼を失うことはないか」「本当に正しいことなのか」「他人を思いやっているか」を十分吟味しつつ、行動に移すのです。判断に迷うとき、この三つを基準にすれば決してぶれることはありません。・・・・・北尾吉孝(SBIホールディングスCEO)
 2008年 4月22日(火)  晴れ
 未来が約束されているから夢が持てるものではない、結果が保証されているから希望が持てるものでもない【何の保証もないことに向けて果敢に挑戦するからこそ、夢や希望が生れる】・・・・・ロマン・ローラン(作家)
 2008年 4月21日(月)  晴れ
 百忍千鍛事遂全(百を忍び千を鍛えれば事遂に全うす) 中村邦夫(松下電器産業会長)の座右の銘・・・・・豊田佐吉(トヨタ創業者)
 2008年 4月20日(日)  晴れ
 釣った魚に餌をやる(一度買っていただいたお客様には永久に誠意を尽くす。)・・・・・矢入一男(ヤイリギター社長・世界的にアコースティックギターが有名)
 2008年 4月19日(土)  晴れ
 「何かを"学ぶ”スイッチは、どんな時に入るか」を想像してみてください。答えは一つしかありません。「そのことに熱中している人間の側にいる時」これだけです。学ぶというのは、欲望です。欲望をかき立てる、ああなりたいと思わせるものは、「快楽を享受している人」なんです。・・・・・内田樹(たつる,神戸女学院大学文学部教授)
 2008年 4月18日(金)  雨
 いまの時代、結果ばかりを追い求める風潮があると思うんですよ。営業マンにしても、肝心の種まきをせずに刈り取りのことばかりを考えているような気がする。やがて花が咲き、実がなることを考えて種をまくということは、ある意味で志だと僕は思うんです。・・・・・上甲晃(志ネットワーク代表)
 2008年 4月17日(木)  くもりのち雨
 いま、「収入−経費=利益」は当然な算式とされています。私の算式では「収入−人件費を除く経費=利益+人件費」です。つまり、利益と人件費が目標なのです。会社は株主と社員のものということです。このことにより、人が気持ちよく働き、収入増を図り、自分たちのために経費削減にも汗と知恵を出す。利益を出すまでの"過程”が大事になるのです。・・・・・中尾哲雄(インテックH会長兼社長)
 2008年 4月16日(水)  晴れ
 過ちを犯した人々に向って我々がする説教には、善意よりも傲慢の方が多分に働いている。そして我々は、彼らの過ちを正そうというつもりはそれほどなしに、むしろ、自分がそんな過ちとは無縁であることを彼らに篤(とく)とわからせるために、叱るのである。・・・・・ラ・フシュフコー『箴言集』(フランス文学者)
 2008年 4月15日(火)  晴れ
 よい牛をつくるには、牛の好む草をたっぷり与えなければならない。そのよい草はよい土壌に育つというのが私の米国で学んだ真理だ。つまり、牛、草、土の三位一体というのが酪農本来のあり方である。・・・・・町村敬貴(ひろたか・北海道酪農の先駆者)
 2008年 4月14日(月)  くもり
 『リーダーろうそく論』 リーダーは我が身を削って周りを明るく照らし、人の役に立たなければならない。偉そうに胡坐(あぐら)をかいて「しっかりやれ」と言っても人は動いてはくれません。・・・・・宮端清次(はとバス元社長)
 2008年 4月13日(日)  くもり
 私の経験から、「自分は料理長になりたい」というやつはなれないんです。自分が料理長になったらこうしよう、ああしようというプラン、それも長期、短期で具体的な数値目標を常に持っていなければ、やはり上司も「やれ」とは言ってくれません。・・・・・高橋忠之(志摩観光ホテル元総料理長兼総支配人)
 2008年 4月12日(土)  くもり
 やはり「自分がお客様やったらどうやろう」と常に考えてきました。時代が変わりますと、前に喜んでくださったことでも、今度は喜んでくださらないかもしれない。ですから、その都度、お客様に新しい感動をお届けしたいと思ってやってまいりました。・・・・・桑村 綾(和久傳女将)
 2008年 4月11日(金)  雨のち晴れ
 農薬や化学肥料を使うことは、農業そのものではなく、余暇とか、農業以外のところに楽しみを求めているんです。いま、エアコンつきのコンバインで汗をかかないで農作業ができたり、土を使わずによそ行きの格好で花の栽培ができるようになりました。中にはそれを誇りにする人もいるけど、それは農業じゃない部分を誇っているのです。それなら最初から農業じゃない道へ進んだほうがいい。
 農業に限らず、本当の意味で自分の仕事そのものをおもしろくすることを考えたら、もっともっと世の中はよくなると思いますね。・・・・・古野隆雄(百姓)
 2008年 4月10日(木)  雨
 もったいないは勿体無い、体を無くすこと勿(なか)れと書きます。体とは物で、物には形と命があります。形と命は分けることができなくて、目には見えないけれども、我々がそこに命を感じています。だから、物を粗末にしたらそこに生きている命ももったいない。この言葉は、物事に対して畏れの心を持てということを説いているのです。・・・・・森清範(せいはん=清水寺貫主)
 2008年 4月 9日(水)  晴れ
四訓・・・・・坂村真民

 川はいつも流れていなくてはならぬ
 頭はいつも冷えていなくてはならぬ
 目はいつも澄んでいなくてはならぬ
 心はいつも燃えていなくてはならぬ
 2008年 4月 8日(火)  くもりのち晴れ
 私たちの仕事は、既に出来上がっている商品の価値をお客様に認めてもらうことです。時代も進み各車の性能にそれほど大差がない中で、セールスに必要とされることは、「この人なら後々もきちんとやってくれるだろう」と認めてもらえる言動です。・・・・・西山俊太郎(ヤナセ社長)
 2008年 4月 7日(月)  くもり
 企業の社会的使命は、社会貢献をすることです。国益と企業の目的を一致させれば、必ずその企業は発展します。・・・・・奥田碩(元経団連会長・元トヨタ社長))
 2008年 4月 6日(日)  晴れ
 この自然界は常に生き生きとしている。
 例えば鹿が足を悪くしたらその日のうちに食べられていなくなるというんですね。ライオンが走るのが遅くなったら一週間で死ぬ、タカは目が衰えると二日ぐらいでいなくなる。このように体が悪くなったり病気をしたりした動物はすぐに消えてしまうので、自然界は常に生き生きしている。野生動物は五十パーセントの余力を残して死ぬのです。
 ところが、動物園で飼われている動物たちは寿命ギリギリまで科学の力で生かされる。人間の世界も同様で、いままさに地球全体が丸い動物園みたいになっている。・・・・・中川志郎(元上野動物園園長)
 2008年 4月 5日(土)  晴れ
 倫理観で行動するなら、どうなっても愚痴をいわない決意が必要である。日本人ほど愚痴をいい合い、お互いにそれで慰め合っている民族は珍しい。愚痴は反逆でも抵抗でもない。そういう発言を許している社会を「女のくさったような」社会という。現在、私たちはすこしぐらいその不潔さを反省してもよいときである。・・・・・会田雄次『決断の条件』
 2008年 4月 4日(金)  晴れ
 かつての日本人は、自己の判断と責任において選び取っていました。他者の決めた基準に頼らないことから、偽られることもありませんでした。いまは他者の基準に頼りきっているため、偽られることも多くなりました。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2008年 4月 3日(木)  くもり
 マザー・テレサがノーベル平和賞を受賞した時、「私たちは世界平和のために日頃何をしたらいいのでしょうか」と質問したところ、マザーの答えは「家にお帰りになって、ご家族に優しい言葉をかけてあげてください」でした。
 2008年 4月 2日(水)  くもり
 私たちが自分の親を受け入れられないのは、自分の嫌な部分を親に投影させながら見ているからです。だから究極的に目指すのは、しっかり自立をして自分を受け入れられる人間になること。そうなれば自然と親を受け入れられるようになるのではないでしょうか。・・・・・鈴木秀子(文学博士)
 2008年 4月 1日(火)  雨のちくもり
 人間というものは、他人を偽ることはなくとも自分を偽ることがあります。つまり、自分では正しいことと考えてやったことが、他人から見ると不正のこともあります。 自分の目は二つだが、周囲の目は無数です。人の道に反する事は小さなことでも避けて通るべきです。・・・・・井原隆一(経営評論家)

2008年 3月


 2008年 3月31日(月)  雨
 トヨタに社名変更を決める時。「原案は豊田の音読みのトヨダになっているが、これは字画が10画である。十はすべて完全を意味する十全に通じる。しかし豊田の車はまだ十全ではない。これから進歩してその域を目指す。八画の八は末広がりで縁起がいい。外国人もトヨダよりトヨタの方が発音しやすい。」・・・・・豊田喜一郎(トヨタ創業)
 2008年 3月30日(日)  晴れのち雨
 研ぎはすべての基本です。自分で研いだ、よく切れる刃物があれば、その刃物を十二分に生かしたい、いい仕事をしたいと思うようになる。研いで研いでいくと、だんだん嘘がつけなくなってきます。企業も、研ぐべきものを持ってるところが強いんでしょう。だからこそ常に道具を研ぎ、嘘や偽りのないものを精一杯作っておくことが大事なんです。・・・・・小川三夫(いかるが工舎舎主)
 2008年 3月29日(土)  雨時々くもり
 人間が人生に生きる場合に使う言葉を、選択しなきゃだめです。一言、一言に注意してもいいくらい、いくら注意しても、あなた方はヒョイと気づかずに消極的なことを言っています。あくまでも自分の心というものを颯爽(さっそう)、溌剌(はつらつ)たる状態にしておくためには、消極的な否定的な言葉はだんぜん用いないこと。・・・・・中村天風
 2008年 3月28日(金)  雨時々くもり
 君子は君子を友とす。故に益々善に進む。小人は小人を友とす。故に益々悪に陥(おちい)る。夫れ禽獣(きんじゅう)は猟夫をおそれ、小人は君子を畏れる。畏るれば則ち近かず。近づかざれば則ち之を如何ともするなし。・・・・・二宮尊徳
 2008年 3月27日(木)  雨のち晴れ
 真実に立つというのは、まことに強いもので、経営者が真実に立っていれば社員やお得意先からの信頼が、おのずと集まってくる。真実に立っての言動は、やはり人の心に通じるし、そのことがまた、自分の行き詰まりを打開する上でも極めて大きな力になると思うのである。・・・・・松下幸之助
 2008年 3月26日(水)  くもり
 人間の偉さというものは、大体二つの要素から成り立つ。一つは、豊富にして偉大な情熱であり、次には、かかる豊富にして偉大な情熱を、徹頭徹尾浄化せずんば已まぬという根本的な意思力であります。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2008年 3月25日(火)  晴れ
 人の役に立つのが働くということ。文字のない時代から、仕事にはそうした心がありました。商いをして得をする。それが仕事だという歴史の方が浅いのです。・・・・・糸井重里(コピーライター)
 2008年 3月24日(月)  雨
 (写真を上手に撮るにはの質問に)私は反対に「お子さんに最初にカメラを向けた時、どういう気持ちでしたか。この子の一生がどうか幸せでありますようにという思いで撮りませんでしたか」と質問するんです。・・・・・海田悠(写真家)
 2008年 3月23日(日)  晴れ
 情熱は必ず人を承服させる唯一の雄弁家である。それは自然の技巧とも言うべく、その方式はしくじることがない。それで情熱のある最も朴訥(ぼくとつ)な人が、情熱のない最も雄弁な人よりもよく相手を承服させるのである。・・・・・ラ・フシュフコー『箴言集』(フランス文学者)
 2008年 3月22日(土)  晴れ
 人間は自分のものを持たなくても、人に捧(ささ)げる心があったら必ず許されて生きられる。・・・・・西田天香
 2008年 3月21日(金)  晴れ(風強し)
 人の身は父母を本(もと)とし、天地を初(はじめ)とす。天地父母のめぐみをうけて生まれ、又養はれたるわが身なれば、わが私の物にあらず。天地のみたまもの。父母の残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこなひやぶらず、天年を長くたもつべし【人間の命はあくまでも天地から授かったものだから人事を尽くした後は、それ以上望むことをせず、むしろそれぞれの天命を楽しむことが必要】・・・・・貝原益軒(えきけん)『養生訓』
 2008年 3月20日(木)  くもり(風強し)
 会社にはスピードが絶対必要です。一人ひとりがスピードをつけていくことで会社全体に勢いがつきます。・・・・・吉越浩一郎(トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長)
 2008年 3月19日(水)  くもりのち雨
 『天は自ら助くる者を助く』この格言は、幾多の試練を経て現代にまで語り継がれてきた。その短い章句には、人間の数限りない経験から導き出された一つの真理がはっきりと示されている。自助の精神は、人間が真の成長を遂げるための礎である。自助の精神が多くの人々に根付くなら、それは活力溢れたつよい国家を築く原動力となるだろう・・・・・スマイルズ『自助論』
 2008年 3月18日(火)  晴れ
 心は、創造の達人です。そして、私たちは心であり、思いという道具を用いて自分の人生を型作り、そのなかで、さまざまな喜びを、又悲しみを、自ら生み出しています。私たちは心の中で考えたとおりの人間になります。私たちを取り巻く環境は、真の私たち自身を映し出す鏡にほかなりません。・・・・・ジェームズ・アレン『「原因」と「結果」の法則』
 2008年 3月17日(月)  晴れ
 同じ周波数のもの同士は、お互いが共鳴する。もし、あなたのそばに嫌いだと思っている人が近づいてくるとしたら、あなた自身がその人とどこかで共鳴しているということなのです。日本の武道で最高の極意とされているのが、『闘わずして勝つ』ということです。これは、いいかえれば、敵と共鳴しないということです。闘って勝つというのは、相手と共鳴しているということですから、まだまだレベルが低いのです・・・・・江本勝
 2008年 3月16日(日)  晴れ(風強し)
 花・・・・・坂村真民
 花には
 散ったあとの
 悲しみはない
 ただ一途に咲いた
 喜びだけが残るのだ
 2008年 3月15日(土)  晴れ
 夢見ることができれば、それは実現できるのです。いつだって忘れないでいてほしい―― 何もかもすべては一匹のネズミから始まったということを。・・・・・ウォルト・ディズニー
 2008年 3月14日(金)  くもりのち雨
 善人の最期がきれいで、悪人の最期が苦しいって決まっていたら、善人はいよいよ傲慢になり、悪人はいよいよ屈辱的になる。だから、これが決まっていない不条理なところに人生の価値がある。人間は死に方ではなく、どういう生き方をしてきたか。その生き方を最後の最後まで追及していきたい。・・・・・曽野綾子(作家)
 2008年 3月13日(木)  晴れ
 「人は生まれたから死ぬ」病気や交通事故で死ぬというのは、あれは縁で、原因じゃない。原因は生まれてきたということ。だからその結果として死ぬんです。・・・・・釈尊の言葉
 2008年 3月12日(水)  晴れ
 美しい魂にするとは、善き思いを心に抱き、善きことを実行していくことになります。魂を磨くためには、毎日毎日、そうありたいと思って自分が謙虚に反省し、自分自身を変えていく努力をしなければいけません。知識として知っていただけでは、決して魂は磨けません。
 毎日毎日、「今日の自分の思い、今日の自分の行動は、果たしておまえが言う善きことに基づいていたか」と自分自身に問い詰めながら、自分の思いと行動を毎日のように修正をしていかなくてはいけないのではないかと思うのです。・・・・・稲盛和夫(京セラ名誉会長)
 2008年 3月11日(火)  晴れ
 今後のトップの仕事はオペラの総監督の仕事に似ている。スターがいて、命令は出来ない。共演の歌手、オーケストラ、裏方がいる。しかし総監督には楽譜がある。楽譜を使って最高の結果を出す。トップの仕事がこれである。・・・・・ピーター・F・ドラッガー『ネクスト・ソサエティ』
 2008年 3月10日(月)  雨
 人の作る組織にとって、言われたことしか実行しない部下は役に立たないどころか、組織の命取りになる。こういうタイプの人間が増えれば増えるほど、その組織は発展していく力を失っていく・・・・・ジーコ元日本代表監督
 2008年 3月 9日(日)  晴れ
 いったん膨張したものは元には戻らない。今の世の中をごらんなさい。何もかもが、あまりにも膨張してしまって、結局、昔のものというのは全部なくなってしまった。何でも新しくなっているわけでしょう。終戦後、高度成長のおかげで国民の生活は豊かになった、便利になったというけれど、同時に、二度と後戻りできないものに膨張してしまった。・・・・・池波正太郎『男の系譜』
 2008年 3月 8日(土)  晴れ
 人間という生きものには、なまじ、人の心を忖度(そんたく)する能力がそなえているがために、また、その能力を過信するあまりに、「おもわぬ結果を迎えて、意外なおもいをする・・・・・」ことが多いのである。・・・・・池波正太郎『真田太平記』
 2008年 3月 7日(金)  くもり時々小雨
 人がわかろうがわかるまいが、結果がどうであろうと、全力を尽くすことが大事なんです。手を抜いてはいけない。楽をしようと思うと、自分のレベルがどんどん落ちていきます。・・・・・杉渕鉄良(板橋区立新河岸小学校教師)
 2008年 3月 6日(木)  晴れ
 私は若い頃に淀川の渡し船に乗っていて、川に落ちた事がある。でもそれが夏でよかったと思う。運が良いと思うことが自分に運をもたらす。運の良い人とつきあうことです。・・・・・松下幸之助
 2008年 3月 5日(水)  くもり時々雪
 孟子曰く、其の心を尽くす者は、其の性を知るべし。其の性を知らば、すなわち天を知らん。其の心を存し、其の性を養うは、天に事(つこ)うる所以なり。殀寿(ようじゅ・・・天命)たがわず、身を修めて以て之をまつは、命を立つる所以なり【我々の心というものを十分に解明すれば、物事の個性・本質が分る。万物の個性・本質が解明されれば、それを創造した所の造物者(天)の心が分る。我々の心をなくさないように心掛け、その個性・本質を大切に培養すれば、それがすなわち造化(天)の精神に随順する道である。肉体が早死にするか長生きするかは問題ではない。生ける限り、ひたすら身を修めて、造化の原理に順応していくことが、造化という絶対者の働き(命)に帰一する道なのである】・・・・・安岡正篤『孟子』
 2008年 3月 4日(火)  くもり
 現在は、母性の損失という問題が非常に大きいのではないかと思います。最近では少子化対策だ、男女共同参画だとうるさい世の中になりましたが、男女がお互いに愛し合えば少子化対策なんか不要なんです。それを頭の中でゴチャゴチャとこねくり回すものだから分らなくなる。・・・・・米長邦雄【永世棋聖)
 2008年 3月 3日(月)  雨
 判断と決断は違う。たとえ、事の善し悪しを理解し、計算できても、決断とは頭の中だけで終わるものではない。決断には倫理観や人生観、宗教観といった自分そのものをかけるところがあります。特に、経営者にとっては邪心や自己保身の気持を捨て、無私の心で向かうことが必要です。だから、判断はできても決断は難しい。・・・・・丹羽宇一郎(伊藤忠会長)
 2008年 3月 2日(日)  晴れ
 教養とは知識の量ではなく、相手の気持ちがわかることだ。【他人と共通の基盤にたって考える能力が教養で、その基盤に当たるのが、読み書き算盤、歴史認識などの「素養」である。】・・・・・養老孟司
 2008年 3月 1日(土)  雨のちくもり
 物事を継続できない人は、物事の目的の理解と意味づけが希薄です。生きる目的、成長する目的、勉強する目的が薄いのです。この点を明確に認識させることが、学校教育でも家庭教育でも大切なのです。・・・・・田舞徳太郎

2008年 2月


 2008年 2月29日(金)  晴れ
 犬や猫、馬、牛などは生まれて直ぐ立ち上がる。しかし人間は歩くのに一年、言葉を発するのに二年近くかかります。ということは、生まれてからどんな人に会うか、どんな経験をするかによって、どんどん変化していくということじゃないですか。・・・・・大下大圓(飛騨千光寺住職)
 2008年 2月28日(木)  曇りのち晴れ
 内省するだけでは、いかなる人間も、自分の本体を会得することは難しい。人間は人間と交わってのみ、自己を会得する。・・・・・ゲーテ
 2008年 2月27日(水)  曇りのち雪
 「雪は白くもあり、黒くもある」・・・雪は白いという観念は一般的であるが、雪解け時の雪は黒い。つまり、あらゆる事に固定観念を持たない事が必要である。「雪は白くも、黒くもあり」、全ての事象に「表」と「裏」があるので、形にとらわれず、固定観念を持たずに対処する事が必要である。・・・・・小林孝彰(比叡山延暦寺学問所長)
 2008年 2月26日(火)  曇りのち雨
 万町の田を耕すも、其の業(わざ)は一鍬づつの功にあり。千里の道も一歩づつ歩みて至る。山を作るも一とモッコの土よりなる事を明らかにわきまへて、励精小さな事を勤めば、大なる事必ずなるべし。小さなる事ゆるがせにする者、大なる事は必ず出来ぬものなり。・・・・・二宮尊徳
 2008年 2月25日(月)  晴れ
 動中の工夫は、静中の工夫に勝ること百千億倍。【頭の中で考えているだけではダメ。一生かかっても何もできません。一歩を踏み出し、行動しながら考えるからこそ、生きた知恵が湧く】・・・・・白隠禅師(臨済宗中興の祖)
 2008年 2月24日(日)  雪時々くもり
 人間の病気はどんな病気でも科学の力で治すことができるけど、無関心という恐ろしい病気を治す薬はない。・・・・・ヘレン・ケラー
 2008年 2月23日(土)  雪
 目先の損得じゃなしに、天の貯金箱を私は一番大事だと思っています。ですから、なるべく目に見えない貯金を天にしたいなと思うんです。・・・・・坂田道信(ハガキ道伝道者)
 2008年 2月22日(金)  晴れ
『生徒との三つの約束』・・・・・堀川高校(京大合格率一)
一つ「学校は学びの場だ。足りないものを満たすために学校はある。だから生徒は謙虚であれ、謙虚さは吸収力だ。私たちは学ぶための多様な機会を与えよう」
二つ「学校は小さな社会だ。君たちは自覚と責任をもて。学校は君たちを大きな子供ではなく、小さな大人として尊重しよう」
三つ「学校は楽しいところだ。しかし楽しさは待っていて与えられるものではない。君たち自身が参画し、参加する意見と姿勢をもて。学校は君たちを見張るのではなく見守ろう」
 2008年 2月21日(木)  晴れ
 人を使うのに三つの条件がある。一つはできる人間を選ぶこと、すなわち人を知る、人物を知るということである。それから第二が知るだけではだめなんで、知ってこれを用うという、知用であります。第三が一番大事で、用いてこれに任ずと、用いる以上は任す。それで任用です。・・・・・安岡正篤
 2008年 2月20日(水)  曇りのち雨
 企業の「企」という字は「人」を「止める」と書く。人を止めて人を活かす。これが企業の本質である。・・・・・石川 洋
 2008年 2月19日(火)  晴れ
 お客さんの目は以前と比べものにならないくらい肥えている。そんな中で商品をかってもらうには、お客さんが感動するくらいの販売のプロを養成するしかないんです。・・・・・青井忠雄(丸井社長)
 2008年 2月18日(月)  くもり時々雪
日々の行動で大切な四つ ・・・・・中村文昭(クロフネカンパニー社長)の人生の師 田端さん
 1.「ノーはなし」普通は、返事する前にいったん考えてしまうんです。でも、そこで考えることって、要は損か得かなんです。損得で返事を迷うんです。考えたらいけない。損得を考えずにすぐハイだ。まずは素直に受け入れ、やってみることです。 
 2.「頼まれごとは、試されごと」頼まれるということは、その人から試されているということだ。だから、頼んだ相手を驚かすくらいのことをやれ。徹夜してでも「おまえ、すごいな」と相手をビックリさせろと。 
 3.「できない理由を言わない」 何か大きなチャンスが巡ってきても、できない理由をあれこれ並べて逃げる。やって駄目ならやり直せばいい。 
 4.「いまできることは山ほどある」だから、「そのうち」という言葉を吐いて先送りするな。いますぐやれ。
 2008年 2月17日(日)  雪
 形あるものを求めると心の芯はできません。その時々の損得の世界へ入っていってしまい、苦しみ、悲しみ、対立、争い事に憂慮し続けなければならなくなってしまう。形なきものの存在の大きさ、エネルギーの強さ、安らぎと大いなる平和感というものを、ぜひみなさんにも感じていただきたいと私は思います。・・・・・北川八郎(陶芸家)
 2008年 2月16日(土)  雪のち晴れ
 程もなく移りゆくべき家と見つ 障子の破(や)れをつくろいにけり (この世からあの世に引っ越すと分かっていても、この世で自堕落なことをしてはならない、との諌め)・・・・・窪田空穂(うつぼ=歌人)
 2008年 2月15日(金)  雪
 金とか技術とかいうものは、あくまでも人間に奉仕する一つの手段なのである。・・・・・本田宗一郎(ホンダ創業者)
 2008年 2月14日(木)  雪
 幸福になるには、幸福なる仕方を学ばなければならない。幸福はいつでも私たちを避ける、と言われる。人からもらった幸福についてなら、それは本当である。人からもらった幸福などというものはおよそ存在しないものだからである。しかし自分でつくる幸福は、けっして裏切らない。・・・・・アラン『幸福論』
 2008年 2月13日(水)  雪
 目標に向かって進む過程にこそ、感動、感激があるのです。過程が人を成長させていくのです。そして、実感を伴った経験だけが、自分の人生に組む込まれていくのです。過程を大切にするというのは、自分の人生を、そして他人の人生をも大切にするという事にほかなりません。・・・・・中尾哲雄(インテックH会長兼社長)【日経ビジネス紙上にて】
 2008年 2月12日(火)  雨
 お客様は苦労して働いたお金を持って商品を求めて来店される。その人々の生活の豊かさのために人の真心の限りを尽くして奉仕せよ。それこそが人間として最も尊い仕事なのである。それは聖職である。・・・・・倉本長治(ちょうじ)
 2008年 2月11日(月)  晴れ
 「白鳥の胸を濡らさず争へり」  時には争わなくてはならない時もあるけれど、あくまで白鳥が白鳥たるゆえんの純白の胸を汚さないよう誇りを持ち続ければ、決して自分を貶(おとし)めることはないのだという句。・・・・・吉田鴻司(詩人)
 2008年 2月10日(日)  晴れ時々小雪
 私が一番好きなカエサルの言葉に「多くの人は見たいと欲するものしか見ない」というのがあります。リーダーと一兵卒では見るものが違うかと言ったら、本当は同じです。だけど一兵卒はその重要性に気づかない。いや、気づきたくないわけです。例えば敵が来るなんて思いたくないから敵を見ないんです。そこが、リーダーとリーダーでない人の間に存在する、厳とした差ではないかと思います。カエサルは見たくない現実も見ることができた人でした。・・・・・塩野七生(作家)
 2008年 2月 9日(土)  くもり時々小雪
 簡単の向こうには荒廃が待っている。・・・・・竹花豊(元東京副知事)
 2008年 2月 8日(金)  くもり時々雪
 ほめることは大切です。だが、もっと大切なことは、ほめることが出てくるように、ほめる種を播いていくことです。【例えば、子供に掃除をさせ、そして誉める等】・・・・・大村はま(元中学校教師)
 2008年 2月 7日(木)  くもり時々雪
 地球に住む人たちのすべてに十分いきわたらない貴重な食糧に対して、自分だけ"新しくて安くて美味しいもの”を望むことが、不知不識(ふちふしき)のうちに「他者への思いやりに欠けた心」になっていると危惧します。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2008年 2月 6日(水)  晴れ
 どんなすばらしい教えでも、相手が心を開かなければ伝わらない。それは、伏せたコップの上から水を注いでいるのと同じである。まずコップを上に向けさせることが大切だ。・・・・・森信三(哲学者)
 2008年 2月 5日(火)  くもり時々雪
 出典不明

 一生懸命だと知恵が出る。
 中途半端だと愚痴が出る。
 いい加減だと言い訳が出る。
 2008年 2月 4日(月)  くもり
 若いとき流さなかった汗は、老いてから涙となって返ってくる(一生のうち、流す涙の量は決まっている、辛い涙はできれば若いうちに流しておけ、汗は、生きている以上、流し続けるものだ、流せば流すだけいいぞ)・・・・・出典不明
 2008年 2月 3日(日)  くもり
 一切の不幸せは、貧しさや不足から生ずるのではない。あり余るところから生ずるのだ。【人間は、たえず努力した以上のものを求める。あり余る豊かさに感謝しなければいけない。足るを知る】・・・・・トルストイ(ロシアの作家)
 2008年 2月 2日(土)  晴れ
藤本幸邦(曹洞宗円福寺住職)

 はきものをそろえると、心もそろう。
 心がそろうと、はきものもそろう。
 脱ぐときにそろえておくと、はくときに心がみだれない。
 だれかがみだしておいたら、だまってそろえておいてあげよう。
 そうすればきっと、世界中の人の心もそろうでしょう。
 2008年 2月 1日(金)  小雪のち晴れ
 目標を明確にして、それに向けて可能な限り全力疾走していれば、緊張感があるからそんなに失敗しないと思うんです。やっぱりリーダーは、居眠りができるような中途半端な走り方では駄目ですね。・・・・・安藤忠雄(建築家)

2008年 1月


 2008年 1月31日(木) くもり
 私は、この世の中をよくするためには人を喜ばすことだと考えています。見ず知らずの人であっても、一回限りしか会わない人であっても、あるいは顔を合わしたことのない人でも、喜んでもらえば世の中がよくなるという考え方です。・・・・・鍵山秀三郎(イエローハット相談役)
 2008年 1月30日(水) くもりのち雨
 経営者は結局逃げ道も甘えも断たなくてはいけない立場にあり、その中で厳しい決断を迫られる。経営者が孤独なのは、この「断つ」という言葉に集約される。・・・・・田舞徳太郎(日本創造教育研究所社長)
 2008年 1月29日(火) 雨
 面白い事に一生懸命になるのは誰でも出来る。面白くない事にでも、為さねばならぬ事ならば、一生懸命になる所に人の価値がある。面白くない事でも、一生懸命にかかれば面白くなる。全ての事を、面白がってやる人はすべての事に一生懸命な人である。・・・・・中崎辰九郎
 2008年 1月28日(月) 晴れ
 現代のリーダーが最も心すべきことは「恭」である。恭というのは、実は力のある上の者が下の者に対して慎んでいる姿が周りにいる者にもありありと見えるということであり、それゆえ下の者にとって上の人がおそろしい、畏怖すべき人物となるのである。家庭でも、父親が目に見えない徳によって、家族に「あの人にはかなわない」と思わせる部分がどうしても必要であります。・・・・・谷沢永一(作家)
 2008年 1月27日(日) 晴れ
 人生を幸福にするためには、日常の瑣事(さじ)を愛さなければならぬ。人生を幸福にするためには、日常の瑣事に苦しまなければならぬ。【日常の九割が瑣事(風呂に入る、掃除する、食事する等)です。この瑣事を工夫して上手になることが必要】・・・・・芥川龍之介
 2008年 1月26日(土) くもり時々雪
 リストラって、社会的には自分の家の火事を隣の家に移すようなものでしょう。前進に商機を探ります。・・・・・廣瀬禎彦(コロムビアME社長)
 2008年 1月25日(金) 雪
 禍は口より出でて身を破る。福(さいわい)は心より出でて我をかざる・・・・・日蓮
 2008年 1月24日(木) 雪
 明治維新の改革を成就したものは、二十歳前後の田舎の青年であって、幕府の老人ではなかった。何事によらず、革命または改良ということは、必ず新たに世の中に出てきた青年の力であって、従来世の中に立っておったところの老人が説をひるがえしたために革命または改良が行われたという事は、ほとんどその例がない。・・・・・正岡子規
 2008年 1月23日(水) くもり
 こんな不完全なものを売っては、信用にかかわる。人間は信用が第一だ。【イーストマンは、不良品をすべて引き取って完全に壊してしまい、完成品を作り上げて出直した。その筋道を顧客に見せることによって信用を失わずに済んだ】・・・・・ジョージ・イーストマン(カメラ王 コダック創業)
 2008年 1月22日(火) くもり
 人間には頭と胸と腹というものがある。よく昔の人は、「あれは腹ができておる」と言った。ところが若い人はよく「胸が熱くなる」とか「胸が痛くなる」と言う。ところが現代に近づくほどあまり腹とか胸とか言わなくたって、頭、あたまと言うようになった。これは時代の変遷をよく表している。頭(=知)と、胸・腹(=情あるいは情意)のどちらが人間にとって本質的であるか、どちらが根幹でどちらが枝葉であるかといえば、これは言うまでもなく情意である、頭ではない。・・・・・安岡正篤
 2008年 1月21日(月) くもり
 同じものを見ても、表を見るのが、裏を見るのか、それとも横を見るのか、その見方によってみんな捉え方が違うとおもうんです。そして、今見たからってすぐに答えは見えません。何ヶ月も見続けてやっと分かるんです。自然と言うのはそれくらい長いサイクルで動いているんですから。・・・・・木村秋則(りんご農家)
 2008年 1月20日(日) くもり
 唱道(しょうどう)の人多けれど、行道(こうどう)の人少なし。【立派な事をいう人は、世の中にたくさんいます。しかし「言っていること」と「行っていること」が一致している人は少ない】・・・・・達磨大師
 2008年 1月19日(土) 晴れ
 肝心な点は感動すること、愛すること、望むこと、身震いすること。生きること。・・・・・ロダン
 2008年 1月18日(金) 晴れ
 余念なく家業に精を出し、たとえ貧しくとも三度のご飯がいただけ、女房や子供たちをいつくしむ・・・・・ま、人間の一生、人間の世の中というものを、どこまでもつきつめて行くと、たったこれだけのことなのですね。ところが、なかなか、これだけのことがうまくはこんで行かない。・・・・・池波正太郎『その男』
 2008年 1月17日(木) 雪
 最も重要なことは、若い詩人は、生きて働き続けているものだけを、たとえそれがどんな形においてであれ、表現するように努めなさい。反対のための反対、悪意、悪口、ただ否定することしかできないものを、ことごとく厳しく斥けなければなりません。ただの否定からは、何も生まれてこないのですから。・・・・・ゲーテ『文学論』
 2008年 1月16日(水) 曇り時々雪
 徳川家康『東照宮遺訓』
 一、人の一生は、重き荷を負うて遠き路を行くが如し。急ぐべからず。
 一、不自由を常と思えば不足なし。
 一、心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
 一、堪忍は無事長久の基。
 一、怒りを敵と思え。
 一、勝つことばかり知りて負くるを知らざれば、害その身に至る。
 一、己を責めて、人を責むるな。
 一、及ばざるは過ぎたるに勝れり。

 【「人の一生は、重き荷を負うて」という人生観は、決して悲観的・逃避的な人生観ではない。その苦しみや辛い思いに耐え、自らの手でそれを乗り越え解決することにこそ人生の真の喜びがあると諭している。】
 2008年 1月15日(火) 曇り時々晴れ
 人間は何のために生まれたのか、というのは無意味な問いである。しかし人間は草木や虫のように自然界に生を受けたのであるから、生きること自体が目的であり、そこに喜びを感じることが、最も理にかなっているのです。人は決して苦しむため、戦うため、勝つために生まれてきたのではない。これは私の実感です。・・・・・後藤由夫(東北大学名誉教授)
 2008年 1月14日(月) 曇り時々晴れ
 ダイヤモンドは中央の面を囲み、多くの面が多角的に集まって底知れぬ光を放つ。会社経営もまたかくありたい。一人の独裁でもいけないし、多数の悪平等でもいけない。個が集まって全を形成するが、個は全あっての個であり、個あっての全ではない。・・・・・奥村綱雄(元野村證券社長)
 2008年 1月13日(日) 曇り時々雪
 男が自分の性器は逞(たくま)しいと見せびらかしたところで、誰ひとり感心して褒めそやしてくれないとわかっている。それなのに自分の智恵が深いと口角泡を飛ばしたって、感嘆してくれる者などいる筈がないと、どうしてあらかじめ見極めをつけることができないのであろう。・・・・・谷沢永一(関西大学名誉教授)
 2008年 1月12日(土) 雨寒い一日
 明るい笑いは幸せを招きます。先日、某新年会に出席したとき、その会社の今年のスローガンは、『笑顔に勝る化粧は無し』と社長さんがおっしゃいました。「笑いは人の薬」「笑う顔は打たれぬ」「笑う顔に矢立たず」「笑顔の家には貨宝集まる」「笑って損した者はなし」と先人たちのことわざにも多く伝えられています。
 「笑う門には福来たる」とあります。当社も、笑顔の絶えない一年を目指したいと思います。

 いい会社のイメージというのは私たちの中でははっきりしています。それは例えば、社員が親切だとか、笑顔がいいとか、隣近所に迷惑をかけないとか、よく掃除をして周辺の環境をよくすることに貢献しているとか、これらはみんないい会社の特長としてあげられると思うのです。・・・・・塚越寛(伊那食品工業会長)
 2008年 1月11日(金) 曇り時々晴れ
 南アフリカの先住民に伝わるお話

 森が燃えていました
 森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
 でもクリキンディという名の ハチドリだけは いったりきたり 
 くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます
 動物たちがそれを見て 「そんなことをしていったい何になるんだ」 といって笑います
 クリキンディは こう答えました 
 「私は、私にできることをしているだけ」
 2008年 1月10日(木) 曇り時々晴れ
 何のために熱心なのかということが一番の基本で、自分のための熱心さはかえって嫌われます。政治家を目指す人によく言うんですが、当選したい一心で朝から晩まで一軒一軒回る。本人にしてみれば、これ以上ないくらい熱心に努力しているんだけれども、自分の当選のことしか考えていないから、相手にしてみたら「うるさい」と、こうなってしまう。本当にその地域を良くしたいという、世のため、人のための熱心さだったら通じると思うんです。・・・・・上甲晃(志ネットワーク代表)
 2008年 1月 9日(水) 曇り時々雨 
 ソニーの社長時代、最新鋭の設備を備えた厚木工場ができ、世界中から大勢の見学者が来られました。しかし一番の問題だったのが便所の落書きです。会社の恥だから工場長にやめさせるよう指示を出し、工場長も徹底して通知を出した。それでも一向になくならない。
 するとしばらくして工場長から電話があり「落書きがなくなりました」と言うんです。「どうしたんだ?」と尋ねると、「実はパートで来てもらっている便所掃除のおばさんが、蒲鉾の板2、3枚に、"落書きをしないでください、ここは私の神聖な職場です”と書いて便所に張ったんです。それでピタッとなくなりました」といいました。この落書きの件について、私も工場長もリーダーシップをとれなかった。パートのおばさんに負けました。その時に、リーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと分かったんです。以来私はリーダーシップを"影響力”と言うようにしました。・・・・・井深大(まさる,元ソニー社長)
 2008年 1月 8日(火) 曇り時々雨 
 孟子曰く、人は以て恥なるべからず。恥ずるなきをこれ恥ずれば、恥ずることなし【人間は羞恥心がなければならない。もし、羞恥心がないことを恥ずかしく思うようになれば、辱められることはない】・・・・・安岡正篤『孟子』
 2008年 1月 7日(月) 曇り時々晴れ 
 「福」という字は、一口で食べられる田を持つことに満足を知ることの大切さを教えている。“足らない、足らない”が心の貧しさなのである。・・・・・石川 洋
 2008年 1月 6日(日) 曇り時々晴れ 
 「使命というのは命を使うと書きます」私は小説を書くことが自分の使命だと思っているので、死ぬまで小説を書き続けます。いま私は体を病んでいますから、小説を一冊書いたらクタクタになって、ああ、命を使ったなと実感するんです。けれども、小説を書くということは自分にとって命を使う事で、それが使命なので、その使命を全うしたいと思います。・・・・・三浦綾子(作家)
 2008年 1月 5日(土) 曇り時々晴れ 
 『先義後利』義を先にして利を後にするものは栄える。之は大丸創業期からの経営理念ですが、「利」は明らかに利益を表すが、「義」は非常に幅広い意味を持ちます。信義、道義、社会正義であるのは当然だが、商売において正しい道を追求する姿勢もある。経営に義を当てはめると変化対応だ。・・・・・奥田務(J・フロントリテイリング社長)
 2008年 1月 4日(金) 曇り時々晴れ 
 (昔、一つの村の住民の食料がそこの産物だけに限られていた頃は、住民の外貌は地域ごとにもっと大きな違いを示していた。)現代の標準的になった生活習慣が、人間を最もよく発達させるかどうかは確かではないのだ。現在の生活様式は、安易で快適であるから取り入れられているのである。事実、我々の祖先や、これまで工業文明に抵抗している人たちの集団の生活様式に較べると、非常に異なっている。我々はまだ、それが良いのか悪いのか分らない。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2008年 1月 3日(木) 曇り時々雪 
 新しい年を迎えるには新しい心構えがなくてはならぬ。決して、ただ漫然と迎えてはならぬ。そして、その心構えは年相応のものでなくてはならぬ。五十代には五十代の心構え、70代には70代の心構えが大切である。還暦になったんだから、古希になったんだからという妥協は自己を深遠に落ち込ませるだけである。」・・・・・坂村真民
 2008年 1月 2日(水) 曇り時々雪 
 もろもろの人々沙汰(さた)し申さるるは、金溜る人を運のある、我は運のなきなどと申すは、愚にして大なる誤りなり。運と申す事は候はず。金持にならんと思はず、酒宴遊興奢りを禁じ、長寿を心掛け、始末第一に、商売を励むより外に仔細は候はず。この外に貪欲を思はず先祖の憐みにはづれ、天理にもれ候べし。始末と吝(しわ)きの違いあり。無智の輩(やから)は同事とも思うべきか。吝光りは消えうせぬ、始末の光明満ぬれば、十万億土を照らすべし。かく心得て行ひなせる身には、五万十万の金の出来るは疑いなし。但し運と申事の候て、国の長者と呼るる事は、一代にては成りがたし。二代三代も続いて善人の生まれ出る也。それを祈り候には、陰徳善事をなさんより全く別儀候はず。滅後の子孫の奢りを防がんため、愚老の所存を書きしるしおかん。【多くの人々が、金の溜るのは運のいい人で、自分にはそうした運がないなどと口にするのは愚かな間違いである。金持になりたいと思うならば、酒宴や遊興、贅沢などを禁じ、長寿を心掛けて、「始末」することを第一に商売に励むより他にない。これらの他に深い欲を持つならば、自然の道理にかなうわけもない。ただし「始末」と「吝嗇(りんしょく)」とは違う。無智な者は同じと思うだろうが、「吝嗇」だと光は消えうせてしまう。一方、「始末」を心掛けるならば、十万億土を照らすほどの光に溢れるだろう。以上のことを心得て実行すれば、五万両、十万両の大金を手にできることは疑いもない。ただし運というものもあり、国の長者とも呼ばれるようになるには一代だけではできず、二代三代と善き人が続けて生まれることが必要である。それには秘かに善行を積みならが、ひたすら祈るしかない。子孫の奢りを防ぐため、愚老の考えるところを書き記してみた。】・・・・・中井源左r衛門(近江商人)の遺言 複式簿記を考案
 2008年 1月 1日(火) 雪 
 何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、それが正しい道を進む中の出来事なら、峠の上り下りもみんな、本当に幸せに近づく一足づつですから・・・・・宮沢賢治
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